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2021/05/27 思い出のセブンシスターズ
本日付の読売新聞に、英国・セブンシスターズの紹介記事が掲載されていた。2014年9月に行ったことのある場所。「懐かしいなあ…」と思わず見入ってしまった。
英国への一人旅。ロンドンで観劇三昧するつもりだったが、一日ぐらい日帰りで遠出をしようかと思った。どうせなら、圧倒的な大自然、絶景を見てみたい! それで選んだのが、セブンシスターズ。映画『ハリーポッターと炎のゴブレット』のロケ地としても知られている。
ロンドンから電車でイーストボーン駅へ。そこからバスで45分ほど揺られてビジターセンター前に着く。絶景ポイントに行くまでには、いくつかハイキングコースがあるが、私が選んだのは初心者用。牛や羊が放牧されている牧草地の中を、「フットパス」という歩行者のために整備された公共の小道を歩いていく。
ビジターセンターに行くと、セブンシスターズを紹介する看板があった。7人姉妹には、ひとりずつ名前がついていた。
実は、バスで到着したとき、コースのスタート地点が分からず、あたふたしていた。一緒にバスを降りた女性二人組も、同じような雰囲気だったので、思い切って英語で話しかけてみた。彼女たちは韓国人で、いとこ同士だった。旅は道連れ、ということで、ハイキングの間じゅう、ひっきりなしに、テキトーな英語でおしゃべりを楽しんだ。
セブンシスターズの丘の上に上ったら、面白いおまじないを教えてくれた。
「丘の上に落ちているチョークの石で、好きな人の名前を並べると思いが叶うんだって」
本当かな~? 疑心暗鬼でいると、もう彼女たちはせっせとチョークで名前を書き始めた。
「ハングル文字は難しいよお~」
彼女たちのうち、一人は新婚さん。「今更、願いごとをする必要ないでしょー」と突っ込むと、「一応、夫の名前を!」と小石を並べている。
うーん、困ったな。とある活動からの「卒業旅行」だったのに。でも、手持ちぶさただったので、何となく、長年のペンフレンドの名前のアルファベットを並べてみた。
…そのペンフレンドが、今の家人である。半年経たずに、人生最大のミラクルが起きた。セブンシスターズ恐るべし、である。
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