インタビュー企画 「わたしのチャレンジ。今までとこれから。」#春のハッチラボまつり


「飽き性で何事も続かない」
「やりたいと思っていることは、自分には向いていないかもしれない」

自分の気持ちに従って行動しても、思っていた感じと違ったり、不安な気持ちになったりすることはありますよね。
インタビューライターとして大活躍中の仲奈々さんも、そのように悩んでいた時期がありました。

今回、ハッチラボのメンバーであるPRライター・ひのりほさんが、ライターになるまでの苦悩や自分らしいお仕事との向き合い方、そしてこれからチャレンジしたいことについて、仲奈々さんにお話を伺いました。


マルチポテンシャライト*1 ではなく、ライターになりたい気持ちを持ち続けていた

1*…さまざまなことに興味を持ち、多くのことをクリエイティブに探求していく人のこと。

ー 仲奈々さんはマルチポテンシャライトの自覚はありましたか?

SHElikes*2 に入会したての頃は、興味の幅が広く、いろんなコースをつまみ食いしていたので、自分はマルチポテンシャライトかもしれないと思ったことがありました。

SHElikesにはたくさん講座があるので「好きなことが多い」と思う人も少なくないと思います。

2*…ミレニアル世代の女性に向けたWeb系キャリアスクール。

ー 飽き性と伺っていますが、なぜライターのお仕事は続けられたのでしょうか。

自分に向いていることを探すために、これまで資格の勉強に100万円以上費やしてきましたが、どれも続いたことがありませんでした。

SHElikesでライターコースを受講しはじめて「やっとやりたいことを見つけられた」と思っていたのですが、そうではありませんでした。

きっと私はマルチポテンシャライトではなく、ずっとライターになりたい気持ちを持っていただけなんです。

私は過去に二度、ライターになることをを諦めています。

20代で転職活動をしたのですが不採用ばかりで「書く仕事は向いてないからやらない方がいい」と考え、それからも「もう30代だからなれない」といった固定観念にとらわれていました。

でも、SHElikesで学びはじめると「もしかしてライターが向いているかも」と思う瞬間がたびたびありました。その経験が蓄積された結果、ライターになれたと思っています。

ー SHElikesの添削課題では毎回褒めてもらえますよね。

SHElikesで学ぶまで、自分の文章を褒められたことはありませんでした。こっそりブログを書いていたことがあったんですが、バズることもなく、文章を書くのは得意なことではないと思っていました。

でも、SHElikesの添削課題で褒めてもらえたことで「私って文章を書くのが得意かもしれない」といい意味で勘違いしたんですよね。

改善点も「こうすればもっと素敵な文章になります」と前向きに伝えてくれるので、モチベーションを保ちながら、ライティングのスキルを身につけることができました。


自分にとって「苦ではないこと」を続ける

 
私は自分がやりたいこと以外はできないんです。

ライターを目指したことがある人なら分かると思うんですけど、いろんなジャンルの本や記事を読んだり、記事を筆写したりなど、やった方がいいことってありますよね。

私はそういうことができなくて、本もプライベートで年に1〜2冊しか読みません。

でも、仕事で取材の下調べとして本を読むことは苦ではないんです。私は人の話を聞くのが好きで、自分と違う価値観に触れることは楽しいですし、抵抗なくできます。

SHElikes以外にもライター関連のコミュニティに入りましたが、好きというより苦ではありませんでした。

ー「好きでなくても苦ではない」は大事ですよね。

はい。「好き」と考えるとハードルが高く感じるかもしれません。
私は人の話を聞くのが苦ではないので、本を読まない代わりにコミュニティで情報を得ることや、一年で100人にインタビューすることは抵抗なくできました。

もし記事の筆写が苦ではない人は、一年で100本筆写をするのもいいかもしれませんね。


アウトプットがしやすいライターの仕事は、せっかちな私に合っていた

すぐに結果が出ないと続かない私は、ひたすらアウトプットすることを心がけていました。
そのため、ライティングを学びながら、クラウドソーシングやWantedlyでお仕事を獲得していました。
バランスも、インプット:アウトプット=1:10くらい。アウトプットの数のほうが圧倒的に多いです。

ー 成果がなかなか出ないときは、どのように向き合っていましたか?

ライターってすぐに成果が出る仕事ではないと思いますし、読者の声が自分に届くこともまれです。もちろん読者からお声をもらえたらとても嬉しいですが、私は記事を完成させることに価値を感じています。一日で一本記事を書ければ毎日アウトプットができるので、せっかちな私にとってライターの仕事は合っているかもしれません。


ライターであることを周囲に伝えることで、仕事のご縁が生まれた

ー 有名人へ取材されたり、さまざまな媒体で記事を書いていらっしゃいますが、どのようにお仕事を獲得していますか?

はじめの頃は一緒に勉強しているライター仲間や、SHEメイト*3 さんから紹介してもらって仕事を獲得していました。

また、会社を退職するタイミングで「今後はフリーのライターとして頑張っていきます」と話したり、SNSで「フリーランスになりました」と発信したことがきっかけで、過去に勤めていた会社や古くからの友人から仕事をもらったこともありました。
現在も、ほとんどの仕事が人からの紹介です。

3*…SHElikes受講生のこと。

ー 人とのつながりをもつことは大事ですね。

そうですね。私の場合、周囲の人にライターであることを伝えておくことで、仕事が発生することがとても多かったです。

「SNSで発信すると、身近な人から仕事をもらえることがある」とよく聞きますが、私もはじめは嘘だと思っていたんですよ。でも、いざ言ってみたら声をかけてもらえて、ライターには意外と需要があることが分かりました。


インタビューのスキルを生かして、新しい仕事にチャレンジしたい

ー 今後のビジョンはありますか?

インタビューはこれからも続けていきたいと思っています。それに加えて、企業やサービスのPR・広報系の取材にもチャレンジしてみたいです。

ー「動画で届けるインタビューもしたい」とおっしゃってましたよね。

はい。インタビューの技術はライター以外の仕事にも活かせると思うので、仕事の幅を広げていけたらいいなと思っています。イベントの司会にも興味があります。

ー インタビュー中、記事の意図とは違うけどとてもいいお話が聞けることもありますが、動画だと現場の空気感と一緒に伝えられそうですよね。

本当にそうですよね。動画やイベントの司会に挑戦することで、よりインタビューのスキルが磨けそうですし、新しい届け方もできると思っています。インタビュー相手の良さも伝えられそうですよね。





【質問集まとめ】


【 1 】自分の話をすることに慣れてない方から話を聞き出すコツはありますか?

自分のことを話すことに慣れてない人もいると思うので、そのようなときは雑談をします。緊張しているといい答えを引き出せないこともあると思うので、はじめの15〜20分は雑談をして、その流れでインタビューに移るイメージです。

雑談として話していると疑問や気になることが頭に浮かびやすく、自然に質問することができるので、質問リストの項目を忘れて質問していることもあるくらいです。取材テーマとゴールさえブレなければ、質問項目はインタビュー中に変えてもいいと思います。

60分のインタビューで雑談を20分するとしたら、残りは40分。
聞きたいことの中で、雑談の流れで回答してもらえそうなものがあれば、それは残りの40分で改めて聞きません。雑談で聞けなかった内容を聞く時間にします。

【 2 】 雑談で話す内容は事前に決めていますか?

インタビュー相手や企業の情報をいくつかインプットしています。一つの情報からいろんな糸口が見えますよ。
個人であれば、趣味などで相手との共通点を見つけて、それを雑談のネタにします。「〇〇さんがお好きなあの漫画、私も好きです」など。
企業の社員さんのインタビューのときは、社員個人のSNSから情報を拾えないこともあるので、会社の所在地などを調べることがあります。

たとえば、その会社が自分が勤めていた職場の近くであれば「実はその辺で働いていて、このお店によく行ってたんですが行ったことありますか?」と聞く。行っていたら「あのメニュー美味しいですよね」、行ってなくても「あの辺でおすすめのお店とかってありますか?」と聞いてみるなど。相手が分かりそうな話をします。

【3】フリーライターになることを周りに伝えること以外に、お仕事を紹介してもらうために意識していることありますか?
具体的に書きたいものを伝えていくことです。ライターと一口に言ってもさまざまなライターがいるので、好きなジャンル、現在書いているジャンル、これから書きたいジャンルを発信しておくことです。
私の場合、「人生について深掘りするインタビューが好きです」「新しい価値観が得られるインタビューがしたい」と言っていました。あとは、キャリアに関するものや、フリーランスの人への取材がしたいなど。

趣味に関わることでもいいと思います。インテリアが好きだったら「インテリアを紹介する記事を書きたいと思っています」とか。もしかしたらインテリア業界の人の目にとまり、一緒に仕事をしてみたいと思ってくれるかもしれません。

【 4 】インタビューの実績がないとき、はじめての仕事はどう獲得しましたか?

自主企画のインタビュー記事をnoteに投稿し、それをポートフォリオにして営業活動をしたのですが、なかなか通りませんでした。
でも、SNSで「自主企画の〇〇さんの取材記事をnoteを投稿しました」と投稿したら、それを見た人が「うちの会社でインタビュー記事が書ける人を探しているので、もしよかったら書いてくれませんか?」と連絡が来たのが最初のお仕事だったと思います。
また「今後、お仕事でもインタビュー記事を書きたい」ことも、根気よく投稿していました。ポートフォリオがあれば自分から営業活動をするときにも、実績をアピールすることもできます。



なかななさん、イベントへのご登壇ありがとうございました!
イベント内では、多くの方から質問をいただき時間が足りないくらいの盛り上がりでした!
「有益すぎました」「発信の大切さが知れてためになった」など、素敵な感想が寄せられ運営スタッフもとても嬉しく思いました。

hatch Lab.(ハッチラボ)は、「私らしさを躊躇なく全力で楽しむマルチポテンシャライト※向けコミュニティ」です。

ここでは、一人ひとりが「好き」なものは「好きだ」と、「夢」は「やりたい!」と声に出して前進し、アクションを起こしています。
現在、20名以上の0期生さんたちと一緒に「やってみたい、挑戦したいこと」を追求しています!
0期生さんたちの3ヶ月後の変化がとても楽しみです!

その様子も更新していきますので、見守っていてくださいね♪
ここまで読んでいただきありがとうございました!

(執筆: 橋本 恵梨奈 / 編集:PRライター ひのりほ)

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