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【訪問リハビリあるある】セラピストが期待した成果がなかなかでない。その理由と対策!
訪問リハビリでは、週に1~2回の介入で身体機能の維持・向上、困難になった生活動作の再獲得を図っていきます。
訪問セラピストとしての経験が増えるにつれて、様々な疾患に対応したリハビリの考え方や進め方ができるようになってくると思います。
すると、セラピストが期待したリハビリ成果が出るようになり、訪問リハビビりの仕事が楽しくなってきます。
しかし、ある時期から期待通りの成果が上がらなくなることがあります。
そんな時、深く悩まずに利用者さんのせいにしてしまうことはなりませんか?
私は、セラピストにも原因があると考えています。
今回は、セラピスト自身がリハビリの考え方や進め方に熟知しているにも関わらず、期待した成果がなかなかでない理由と対策について紹介します。
反対に、セラピストの経験の少ないために、どんなリハビリをすれば良いのか分からず、成果を出せない場合については、下記の記事で紹介しています。
こちらも合わせて読んでほしいです!
それでは、本編に参りましょう!!!!
セラピストが期待した成果が出ない理由
訪問リハビリの経験が豊富になると、リハビリへの期待が高くなっていきます。
すると、セラピスト自身が利用者さんに提案する運動メニューや目標は、ポジティブに考えられたものになります。
セラピストがポジィティブ思考になり、利用者さん自身に期待することで、利用者さん自身もポジィティブな気分となり、リハビリを意欲的に取り組むことができます。
しかし、ポジティブになっている利用者さんを見て、セラピスト自身がリハビリの成果に対してポジィティブ思考になることは危険です。
例えば、歩行が不安定でトイレまで車椅子移動している利用者さんがいたとします。
利用者さんの希望は「歩いてトイレまで行けるようになりたい」。
セラピストの評価では、歩行器を使うことで歩いてトイレに行くことはできそうでした。
利用者さんもリハビリに意欲的です。
この時、利用者さんがトイレまで歩けるようになることを期待することは大事になりますが、リハビリ成果=目標として日中のトイレ=7回/日を歩行でできると考えることが危険と考えます。
理由は、人間はポジティブに振舞っている人に対して、30%程度高い成果を上げると見積もってしまうためです。
つまり、セラピストの高い期待や多い経験は、利用者さんをポジティブに促すことができるが、その利用者さんに雰囲気に影響されてしまうとリハビリ成果を高く見積もってしまうということです。
対策
対策は、セラピスト自身の経験や知識ではなく、利用者さんの生活状況や身体・精神機能などの評価結果に重きを置き、リハビリ成果に関してはやや低めに設定することがおススメです。
小さな目標を設定し、次々に達成していくリハビリの進め方がやはり有効です。
期待やポジィティブ思考は、取り扱い注意ですね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
訪問リハビリでは、利用者さんへの期待と期待値を分けて考えて、生活支援していきましょう!
それでは、また来週!!!
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