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手紙を最後に書いたのはいつですか?

以前、大阪大学の名誉教授の先生とお仕事でメールのやりとりをしていたことがありました。かなり年配の先生なのですが、ビジネスメールとは思えないほど丁寧な文体で、いつも文末に少しだけご自身の近況などが添えられていました。「大阪は色鮮やかなツツジが満開です」といった感じに。

そんな先生のメールにいつも癒されながら、返信するときは「手紙の書き方、時候の挨拶」などをネットで検索してメールの文章を考えていたのを、ふと思い出しました。

というのも、最近ネットフリックスで観た映画「愛しい人から最後の手紙」の影響。「禁断の恋」に落ちた男女が交わした手紙をめぐるお話なのですが、

最後に手紙なんて書いたのいつだっただろう…。

と思わず考えてしまいました。

本作は、「恋愛小説の名手」としても知られるイギリス人作家ジョジョ・モイーズさんの小説「The Last Letter from Your Lover」が原作。

ジョジョ・モイーズさんといえば、「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズのエミリア・クラーク主演の「世界一キライなあなたに」の原作者としても有名です。さらには、英国ロマンス小説家協会の年間最優秀ロマンス小説賞を2度も受賞した数少ない作家さんでもあります。

そんなジョジョ・モイーズさん原作の映画「愛しい人から最後の手紙」は、1通のラブレターを見つけた女性記者のストーリーと、1965年に恋に落ちた男女のストーリーを行き来しながらストーリーが展開します。

禁断の恋でありながらもお互いに惹かれ合い、密かに手紙を交わす2人のストーリーはとにかくロマンチック。気軽に話せるラインも便利でいいけれど、実際に手にとって形に残る手紙だからこそ、心を込めて大切な人に送りたいと感じます。もらった人も、大切にずっとしまって何度も読み返すのでしょう。

恋文をテーマに小説を書こうと思ったきっかけは、ジョジョ・モイーズさんがたまたまカフェで耳にした会話だったとのこと。

数人の女性たちが、その中の1人の女性が男性から受け取ったメッセージを読みながら、その男性が彼女に気があるかどうか談義していたのだそう。そんな会話を聞きながら、モイーズさんは彼女のゴージャスな従姉妹が「これまで1度もラブレターをもらったことがない」と言っていたのを思い出しました。

「もしかすると私の世代がラブレターを書く最後の世代なのかもしれない」と感じたモイーズさん。「古き良きロマンス小説を書きたい」という衝動に駆り立てられたのだそうです。

そんなモイーズさんの想いがつまった映画「愛しい人から最後の手紙」。観たらきっと、大切な人に手紙を書きたくなりますよ♪


実は、夫と付き合っていた頃にやりとりしていた手紙をいまだに持っている私。「若かったな〜」と読み返すのも恥ずかしいくらいですが…。もちろん、子供からもらう手紙も老後の楽しみに大切に保管しています笑。


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