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草の根ワーキンググループ発足【ヒラ社員の働き方改革その3】

おはようございます!健康で幸せにはたらく人を増やしたい、現役サラリーマン【はたらくオクノ】です。

人と向き合い、会社と向き合い、できることからコツコツと、仲間と共に積み上げて、1,500人規模の企業の働き方を変えた軌跡を綴る、記事の第3弾です。(その1その2はこちら)

昨日のその2でポテトチップスのことを書いたら、揚げ物が無性に食べたくなり、夕食でコロッケと豚カツとごぼうチップスという、悪魔的なお惣菜を大量にいただいてしまいました😅ニキビができないか心配です。

さあ!本日は、2016年8月に実施した第1回目のワイガヤ(意見出し)の結果をまとめ、関係各所と検討・調整を重ね、改めて経営層へ今後の進め方を提案するところまでを書かせていただきます。

(1)ワイガヤで見えてきた「それぞれの苦悩」

第1回目のワイガヤは、仕事に前向きに取組み、しっかりと成果を上げている所謂「お手本社員・優秀な人」で構成していました。営業・技術・管理部門から一般職・管理職を、20代・30代・40代と偏りがないよう選出させていただき、「働き方のリアルと理想」についてのワイガヤを試みたのです。

結果、こと働き方に関しては「自分の意見としては新しい働き方に賛成だけど、周りを見ると人それぞれ働き方が違うから難しいよね。ロールモデルもいないし」という、総論賛成各論はネガティブ・懐疑的・不安・懸念が強い意見が多く出されました。

優秀な方ほど空気を読み、周囲と協調性高く働いているからこそ、「働き方に新しい選択肢を設ける」「働き方を考える」ことが、新しすぎて受け入れられないんじゃないか、という現場のリアルな意見を出してくださったんですね。

現状を変えることが難しい中で、経営層・管理職・一般職がそれぞれ抱えている苦悩はなんでしょう?と検討してみました。何をするにしても、しないにしても、理由があるはずです。

実現したかったのは、「社員一人一人が心身ともに働ける環境づくり」です。心身ともに健康で働きたくない!とは誰も思いません。でも、「心身ともに健康で働く」を実現するために、何から改善すればいいのか、どんな取り組みが自社・自組織にマッチするのか、考えて行動するのは難しい。なぜか。ワイガヤでは、それぞれの苦悩を整理しました。

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一般社員、特に若手を中心に、「こういう働き方がしたい」「個別対応ではなく、全社で動いて欲しい」という意見を持っている人は多くいるようでした。ただ、そういった意見を渡す会社の窓口もなければ管理職に言ってもなかなか改善に結びつかない、という状況がありました。管理職も忙しすぎて余裕がない人が多く、また「働き方の選択肢を増やすこと」は会社の選択です。当然ながら、自分の仕事の範囲外と考えていたんですね。

結果として、経営層が「働き方」について施策を打った方がいいのかな?と思っても、従業員の声が聞こえてこない・届いてこないから打ちようがない、という苦悩を抱えることになっていたんです。

つまり、上位下達(トップダウン)の情報の流れはあっても、下意上達(ボトムアップ)の情報の流れはありませんでした。

(2)それぞれの苦悩をHappyに!

それでは、新しい情報の流れを作りましょう。既存のトップダウン(経営層→管理職→一般職)の流れを使ってしまうと、忙しい管理職で情報が止まってしまう。それに、管理職だって一従業員であり、改善の必要性を感じている当事者のはず。

であれば、有志メンバーで「ワーキンググループ(WG)」をつくり、全社の働き方を考え、改善施策を考案し、経営層へ提案できる状態にしたらどうか。管理職と一般社員は、WGが主催するワイガヤに参加することで意見が出せる(当日参加だけで負担は少ない)し、経営層は従業員の考え・想いがわかることで、打つべき対策や戦略が見えてくる。

心身ともに健康で働き続けるために、働き方を考え、行動するグループ」という意味を込めて、健康経営推進ワーキンググループ(WG)と命名しました。働き方を考えた先に、一人ひとりの「心身ともに健康」があることが、重要だと思ったからです。

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第1回目のワイガヤでは、上記の通り、健康経営推進WGを作った方がいいねという意見とともに、討ち取るべき課題が山のように出てきました。

例えば、その当時まだまだ普及率が低かったテレワークや、利用する人が少なく風土が育っていなかった育児・介護支援制度形骸化していた水曜早帰りデー、休憩できないリフレッシュルーム社内事務処理・社内打ち合わせの無駄など。管轄部署が見当たらない課題や、人事や総務で対応できそうだけれども部署横断的な取組みをしないと解決できないだろうことだらけでした。

(3)半年間のスケジュールを設計し、経営へ再提案

それぞれの課題を深掘りするには、個別課題ごとにテーマを設定したワイガヤを開催したほうが良さそうでした。そこで、第1回目のワイガヤに参加してくださった社員の方を中心に健康経営推進WGのメンバーを選定し、半年で4回のワイガヤを実施する計画を立てました。その2で書いた通り、ワイガヤは企画・運営・まとめが重要です。準備には、相当の時間を要します。

新しい動きを始めるとき、予算・人員(組織)・時間というリソースをどのように配分するかという議論があります。その前に、そもそも就業時間中に会社から指示・命令された業務ではなく、「新しい仕事として、WG活動(働き方改善に向けた取組み)をしたいです」というボトムアップで仕事を提案する場合、これを会社の仕事として承認していただく必要があります。

予算の前に承認なんです!会社の仕事として認めていただくことが最重要。また、既存の組織の仕事を侵害せず、共存・共栄できるものに設計できるかも重要です。人事部・総務部・広報室など、関係がありあそうな部署の方々に話をお伺いし、業務の棲み分けができるよう、お互いにとって良い活動になるよう検討を重ねました。

その結果、8月のワイガヤ開催から約1ヶ月半の準備を要し、①現状課題と解決策の整理、②WG体制図、③ワイガヤテーマの選定、④半年間のスケジュール、⑤3年後までのロードマップ、⑥従業員参加の枠組みなどを企画書にまとめ、経営層に再度、提案するに至りました。

そして、大変ありがたいことに社長以下経営層より「まあ、やってみなはれ」との反応をいただき、健康経営推進WGが発足したのです!

【その3】まとめ

会社で働く中でモヤモヤしていて、苦しいことがある。誰も聞いてくれないし、会社も改善する気がない。だから、働きやすそうなところに転職しよう。

私も考えたこともありましたし、大抵の方はそう考えて、前向きに転職されるんだと思います。でも、その会社に残って働く人がいます。会社は続くし、「辛い働き方」は続く。少なくとも後輩に同じ働き方をして欲しくない先輩に家族やプライベートを大事にしてほしい。(将来自分も大事にしたいから)

そう思ったら、まず「働き方を改善する活動を就業時間内に仕事として実施していいか」会社に承認してもらう、あるいは直属の上司に承認してもらうことから始めてみるのはいかがでしょうか😁2016年当時より、2021年の今の方が、承認してくださる可能性は高くなっていると思います。

その3は、承認に至る設計図を書いてみました。ここはどうなの?など、ご質問など是非コメント頂けますと幸いです!

さあ今日は金曜日ですね!東京は、台風が近づいてきていて大雨です🤣雨にも負けず、風にも負けず、自分が台風の目になる勢いで働いていきましょう!(もちろん、安全第一で😂)台風の目って、意外と「凪」で静かなんですよねw

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