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民主主義って何だ?

 これまで特に支持政党とかはなく、選挙のたびにあっちにフラフラこっちにフラフラ、その時々でいいと思った政党や候補者に投票してきた「浮動票層」の私です。

 しかし、一昨年から昨年にかけて、立憲民主党の小川淳也衆議院議員と本を2冊ばかり作ったので。

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 さらに2015年~2020年まで住んだ阿佐ヶ谷でビラ配りやあれこれでご一緒してきて、そのお人柄にとても引かれる立憲民主党の吉田はるみさんが衆議院議員になった(2021年11月)ので、以来、立憲民主党のサポーターなどに登録して、細々、何も特にはしてないが、応援してきたつもりだ。

 2021年秋の衆議院議員選挙では、中野のはずれに住んでいるから、立憲民主党の鈴木ようすけさんに投票した。ようすけさんは移民、入管問題などに、とても積極的に動いてくれている議員さんだ。とても信頼に値する人。

 そんなわけで、私は「にわか立憲民主党支持者」なのだが、ここのところ「えっ?どういうこと?」だと思っている。

 みなさん、すでにご存知のように、立憲民主党は唐突に維新と接近している。当初は政策協定とだけ伝えられた。国会内の政策ごとの協定だけならまだ理解はできる。ありえることだ。共産党と自民党だって、政策協定などすべきであるし、地方議会では実際にありえているのを見ている。

 しかし、そうではない、ということが徐々に報道されてきた。その極めつけが、先日の朝日新聞。とても丁寧に、書かれている。

 会員記事だから読めない人もいるだろう。ほんの一文ぐらい引用させてほしい。
『「安住プラン」が描く青写真はこうだ。今回の「共闘」をきっかけに幹事長級で信頼関係を構築し、次期衆院選では限定的な選挙区調整を模索する――。ある幹部は「最終的には国政選挙での連携。全国に支持を広げたい維新にもメリットがある」と打ち明ける。』

 えっ?である。さらに、こんなのも出て来た。

憲法や安全保障分野など基本政策の違う両党の現執行部が複数人で酒席を交える機会は珍しく、順調に進む「共闘」を印象づける一席となった』なんだそう。

『「共闘」はすでに8項目のうち6項目が実現またはその見込み。主に政策に関する限定的な「共闘」内容だが、なかでも、霊感商法や高額献金などの今後の被害防止と救済に向けた与野党協議を呼びかけ、実現したのは大きな成果としている』とある。

 ここで不思議なのは、維新には統一協会と関係があったとされる議員が大勢いる。そのことへの追及はどうなっているのだろう? 自民党による統一協会とかの関係は追及するが、維新は、まぁまぁ仕方ないよねぇ~なのか?

 それでもって、この発言だ。

立憲民主党泉健太代表は22日、福岡市内で記者会見し、憲法改正に関する立憲と日本維新の会の立場の違いは「決定的なものはない」と述べた。泉氏は前日の東京都内での講演でも同様の発言をし、憲法9条の改正も「必要であれば憲法審査会で議論すればいい」と語っていた』

んだそう。

『(先の通常国会で)憲法審査会で議論が成り立っているということは(対立は)決定的なものではないということ」と述べた』

とか。

 その憲法審査会が昨日開かれた。なぜか東京FMのようなFMのラジオのニュースで唐突に「本日は憲法審査会が開かれる。緊急事態条項が話し合われる」と言っていて、ビックリしてオンライン中継を見た。FMラジオのニュースでそんなことふだんは言わないから、なに? 緊急事態条項を作るための、既成事実作りなの?とか思わざるを得ない。

 そして、用事をしながら聞いていたら、維新の馬場代表が、改憲、緊急事態条項に前のめりな発言をしていた。「維新が突撃隊となって進む」と言っていたように聞こえたんだけど、これは私の勘違いで、そうは言ってなかったんだそう。ごめんなさい。失礼いたしました。これは逆に共産党の志位さんがツイートで「維新の会が『憲法9条改憲の突撃隊』となっていることは明らかであり」とツイートしていて、これを受けて憲法審査会で維新の馬場さんが「泉代表の姿勢に共産党の志位委員長はさぞ、ご不満のようです。わが党は『9条改憲の突撃隊』だそうです」と言っていたのを、私がちょいと箱に絵を描きながら聞いていたので、ぜんぜん違うように聞いてしまっていました。ごめんなさい。でも、馬場さんは緊急事態条項、憲法改正にとても前のめりに話しているように、聞こえた。

 私はにわか立憲民主党応援で、立憲民主党に衆議院選挙でも参議院選挙でも、ばっちり投票した。でも、それは改憲に前のめりで、核シェアリングを公言し、「顔で選べば1番」とか女性議員をルッキズムで括ったり、男性議員に胸を触られながらも「なんでもありません」と女性候補が言わなくてはならないような、維新という政党と共闘する、立憲民主党に入れたつもりはない。

 つい先日も市民連合が、野党共闘について要請書を渡している。

 市民連合の要請書を立憲民主党はもちろん受け取っている。市民連合が政治に望むことはこれだ。 

 立憲主義の再構築であり、憲法を大事にする政治だ。突撃隊となって憲法を、緊急事態条項を成立させる政治ではないはずだ。憲法を守ってほしいと私も願っている。

 いったいぜんたい、どうしてしまったんだろう? 何がおこっているのだろう? まったく皆目わからない。分からないのに、伝わってくるのは、こうした新聞からの断片的な報道だけで、当の党執行部の方々からは、”私たちは市民連合的な野党共闘はやめたんですよ、維新とやるんです、それにはこれこれこういう理由があるので、みなさんも分かってはもらえませんか? 何かご質問ありますか?”とか、何かしら私たちに聞いてくれないだろうか? 説明してくれないのだろうか?

 参院選前には「青空対話集会」をやってたじゃないか? 私たち市民と語り合ったりしてたじゃないか? もうやらないのか? ああ、そうだ、あれは

「青空対話集会、物価高アンケート、女性の声が政治を変えるなどのキャン ペーンを行ったものの、世論の大きなうねりを作るには至らなかった」

 と、参院選総括で、立憲民主党は発表されていましたね。そうだったそうだった。私は迂闊にもキャンペーンに乗せられてしまい、ああ、これが民主主義だわ、なんて勘違いしていたことになってしまった。涙が出る。この総括のこの言葉がどれだけ有権者をバカにしているか、気づいてないことも、本当に悲しい。

 だからもう、そういう「偽」であっても青空対話集会を開いて、市民と語るとかいう、民主主義的な段取りなんて踏まないことにされたのでしょうか? 市民連合のには、透明性のある公正な政府の連立とか、民主主義の再生とあるけど、もう、そういうことを私たちは望んではいけないのかな?( ;∀;)

 立憲民主党は、旧態然とした、料亭で話し合う、マッチョな、俺についてこい、俺にまかせときゃいいんだ、おまえら女子供は黙ってろよ! 式の政治になられるんでしょうか?

 でも、ド素人の私ですが、もう、そういう、俺についてこい政治の時代じゃないと思うんです。そういう政治じゃ、私たちはもう、誰も政治に興味関心なんて抱けません。どんどん投票率なんて下がります。政治離れはどんどん進み、この国の荒廃は加速すると思うのです。ド素人の、浮動票のふわふわした私だからこそ、実感として思います。

 そして、今こそ私たちに大事なのは「自治」の精神だと思っています。私たちひとりひとりが政治の主役になり、私たちがそれぞれ小さな責任を負い、分け合いながらやる。そういう時代にしていかないといけないと思っています。それを実践したのが、6月の杉並区長選挙でした。

 なのに、今、立憲民主党がやっていることは、その真逆です。

 あまりに残念です。あまりに、あまりに、残念です。

 何ら説明もなく、選挙前に言っていた方向と真逆に行っている。そちらへ行くのはプロの政治家なりの、政治的思惑があるのでしょう。あるのでしたら、それを私たちに相談、説明、説得してください。その手抜きはあまりに民主主義ではありません。私たちと話し合ってください。その労は「ばかばかしい」ものなのでしょうか? こんなこと言うのは「ド素人のバカ」なのでしょうか?

 でも、政治は私たちド素人のものです。あなたたちだけのものではありません。だからここに書きました。

 

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