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『わたしは何か欠陥していて、何かを変えなければいけない』という負のループから脱却する【切り替えの法則】とは。


先日こんなことを呟きまして。


解決したら幸せ、と思っていることのほとんどはそうではなくって、幸せ♡のあとに解決がどんどん入り込んでくる、そんな風にできているのです。


心のことを仕事にしていて出会う多くの悩める人は、自分のダメなところや自分の嫌いなところ、変えた方がいいと思うところやネガティブな気持ちになった時について語ることがとても上手になってしまっているんですね。

それがいいとか悪いとかではないのですが、本人でさえもそのようなアンバランスな状態に気づけていないケースがほとんどです。


何が嫌で何が嫌いで何が不満で何が不安で、いわゆるネガティブな感情やフィーリングが得意になっちゃってて、何が好きで何が楽しくて何が喜びで何が美しいと思うのかに鈍感になってしまうのです。


そのようになっている場合必ず、じゃあ好きなことは?楽しいことは?最近どんないいことがありました?ポジティブな気持ちになったのは?と聞いてもなかなかスッと出てこないんですね。そして、また語り出してしまうのです。「解決したいこと」を。それに慣れてしまっているのです。

あまりにも長いこと「解決しなきゃいけないことが山積みの人間」になりきってしまったから。


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延々と続く『自分は何か欠陥していて、何かを変えなければいけない(だけど何を変えればいいかわからない)』という負のループから脱却するためには、まずは解決策はその流れの中にはない、と知ることが大切です。

だから、その流れを一度思い切り断ち切らなければなりません。なんでもいいのです。全く違う世界に飛んでいくような、自分の脳みそを思い切り騙すような。

鳩が豆鉄砲食らったような顔をするくらいのレベルで、思い切り違う世界に自分を飛ばしてあげます。できればそれは楽しくて愉快で単純でそして幸せな世界がいいですね。


わたしはその世界が”美味しいご飯”の世界です。食いしん坊なんです。だからいつも自分の中に、美味しかった時間や楽しかった食事の時間、あの人と食べたあの料理、とかみんなでめっちゃ笑ったあの食事会(の時に食べたあの料理)とか、そういった身体的幸福感の伴う思い出をたくさんストックしているんですね。

そしていつでも取り出す。宝物みたいに貴重にとって置かずに、毎日暇があればそれを取り出して、自分の中でキラキラとさせてはその光に自分の気持ちを溶かしていく。


『そんな、キラキラと眩しくて楽しかったことを思い出すと、なんだか今と比べちゃって悲しくなるんです』


という風に思う人がいたら、それはそれで朗報でして、あなたが素面で感じようとしなかった感情が、”幸せをきっかけ”にして顔を出してくれましたのだから、その悲しさとか寂しさのそばにいる時間をとるといいでしょう。


幸せは次から次へと幸せを運んでくるのです。だから、あなたが幸せな気持ちになったことがきっかけで寂しくなったり悲しくなったりしたとしても、それはあなたの心が感じている愛の違う側面でしかありません。そして不思議なことに、幸せな記憶がきっかけであなたの中に呼び覚まされた痛みも悲しみも涙も、あなたがそれと溶け合った時に大きな幸せへと変わっていくことがわかります。これはやった人だけがわかる、幸せは次から次へと幸せを運んでくる法則なんです。

キラキラとした懐かしい景色や香りや愛おしい人の存在を思い出すと同時にそれらが今目の前にないことへ嘆き悲しむのであれば、どちらも自分の心の美しい側面です。

つい悲観してしまった時であっても、片側にはキラキラとした思い出を置いておけば、次第に悲しさや寂しさも楽しかった思い出やすごく好きな瞬間だったりと合わさって”大きな幸福感”となっていることに気づくでしょう。




最近何を食べましたか?

どんな素敵な光を見つけましたか?

あなたがまずはあなたと、共有する時間を。



解決したら幸せになるのではなく、あなたが幸せを発見したそのあとに本当の解決は向こうからやってくる、そういうふうになっているのでした。

不安になったときどうするの?と聞かれて「美味しかったご飯のこと思い出す」と答えたけど大真面目です。いちばん効果的です。逆に不安を掘り下げるほうが非効率です。   解決してからしあわせ、じゃなくてしあわせ♡の後にだいたい解決策があるんです。 ...

Posted by 秦 由佳 on Friday, January 22, 2021


もし人生が無条件に自由で豊かだったら何をするかと言われたら書く、というくらい書くことが生きる上で欠かせない人間です。10年間の集大成を大放出します。サポートは全て執筆と研究活動に使わせて頂きます