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40の物件を内見。ようやく最高の物件を見つけることができた行動力

このブログでも何度か、「店舗を開くときの最重要指標は、立地である」ということをお伝えしてまいりました。それは変わらずですが、最近お手伝いした方で、それを地でいくようなこだわりで、物件を探しまくり、約40もの物件を内見して念願の一件を決めた方のお話を紹介いたします。皆さんの中にも今後お店を開く方がいらっしゃると思いますので、ご参考になればと思います。

家族で経営できる事業として飲食店を選択。自宅から車で通勤できる圏内で物件探し

Aさんは40代で会社員の方。メーカーで真面目に実直に働いてこられてきましたが、今後の生き方として「独立」という選択肢が常に頭の中にあり、いよいよ実行することを決意。やるなら家族で切り盛りできる商売がよいということで、飲食店を選択。その中でも、コロナの状況でも影響が出にくいお弁当屋さんを開くことに決めました。そして、自身に経営経験はないため、ある程度ノウハウが確立されているフランチャイズに加盟することにしました。

その中で、いよいよ物件探し。資金が無い訳ではないですが、今後の運営も考え家賃は10万円前後で押さえようと思い、自動車でいける範囲で探し始めました。

不動産屋さんに行けば、一応ある。ただ、帯に短したすきに長し

不動産屋さんに行ってみて、希望の物件を伝えます。「広さは10坪くらい」「飲食店可」「居抜き希望」などなど。それなりに候補は出てきたので、割とすぐ決まると思っていたようです。…ただ、ここからが大変。ちょうど良い物件が、見事なほど出てこないのです。さほど厳しい条件ではないので、物件自体の紹介は来るのです。それが行ってみると、人の流れがイマイチ・読めないという理由で断念、というケースが多いこと多いこと。

その時学びます。
・駅から近いから良い訳ではない。駅から出てくる人の流れを見て、よく目につく場所でないと、実は意味がないということ。
・ロードサイドの場合は、近くにもお店があるから安心、ということではなく、昼・夜ともに車・人の流れをみて最終判断すべきであるということ。

一段高い基準で選ばないと危険なのです。これは探してみないとなかなか肌感がないのですが、今後皆さんがお店を探すときに必ず持っておいてほしいと思います。

そこをよく分かっていますから、フランチャイズ本部に意見を聞いても、なかなかOKは出ません。「ここはいけるかも!」→「やめた方がいい」を何度も繰り返しました。Aさんも真剣ですから、それでも探し続けました。ようやく良さそうな物件を見つけたのは、探してから6ヶ月ほど。実は100以上の物件情報を見て、内見は40件以上行った末の出会いでした。

これが、物件探しの「正攻法」だなと感じました。
ただ、こんこだわりこそが、安定した集客を生み、早期の黒字化につながるというものです。数ヶ月事業開始が遅れますが、その間別の出費が出るわけでもないですから実はそこまで痛手ではありません。

後から立地でミスって売上が出ないことこそが、一番の失敗なのです。


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