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物語を書いてみた

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記事一覧

写真で一物語

褐色の人類の前に、黄色のヨダレを垂らした怪物が出現した。今にも全体を飲み込みそうな勢いだ…

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1年前
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雨雲チキンレース

天気予報では雨が降ると言っていたが、帰路につくと雲で空は覆われていたが雨は降りそうにない…

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1年前

大雨と残った土の上の雪

帰路。今朝とは打って変わってザーザーと雨が降っていた。交通手段は自転車なので、雨合羽が欠…

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1年前
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着ぐるみアカウント

僕は、SNSを覗いているうちに何かを発信したくなってきた。最初は覗いているだけの見る専用の…

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2年前
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聴く呼吸器

眠ろうとするたびに仕事のことがちらついて、心臓…心が締め付けられる感覚に陥る。 締め付け…

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2年前
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誰もいない5日間

12月18日、私は冬休み期間に突入した。といっても、今日含めて2日間は休日と変わらないので、…

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2年前

【無駄話】誰にも刺さらない

たわいのない話をここで1つ。 私の隣の席の友人の話なんですが、となりで必死に計算をしていました。 横書きの上段の行に「DL」「FAN」と書かれ、2つの列には、商品名称、比率、値段。つまり、比率は値引きされるパーセンテージだと考えられます。 横目でがっつりみられていたことに気づいた友人は、どれがいい?と尋ねました。私は、さっぱりわからないふりをして、知らないと答えました。 「なにか買いたいものがあるの?」 「うん。2万円以内でとにかく買いたくて。」 「その2万円って、貯金

パジャマ【日記切り取り短編】

今日から、新調したこのパジャマで眠る。いつもはさらさらしたような素材のパジャマを着るのだ…

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2年前
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競歩で進め。

私は登校する朝が苦手だった。 電車から降りて改札を通り、ちょっと複雑な道を通り出口へ。横…

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2年前
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必ず当たる診断

質問に答えるだけで内面の80%以上が見えてしまう診断があった。 SNS上でも『なぜばれたのか』…

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2年前
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平日帰宅時の『電車ラジオ』

「さぁ、始まりました。私の気分次第で始まる不定期の『電車ラジオ』の時間です。自宅の最寄り…

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2年前
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流れ止めず橋を渡る

この橋は、一定間隔ごとに床に隙間ができている。 しかし、橋はそこまで高くなく、踏み外して…

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2年前
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社会の植物

...あっ。いつの間に寝てたのか。 時間は…3時間も過ぎているのか。 はぁ、早く作業しな…

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2年前

普通で変われない日常

僕は、ある1日を抜け出せない。 今日は9月6日。きっと明日も9月6日。昨日も9月6日だった。 残暑が残る中、2学期が始まって数日。高校生活は半年でもう慣れた。 半袖の白シャツと黒い長ズボンを履いて登校する。学校まではそれほど遠くはなく徒歩15分程度。よく見かける友達の集団や幼馴染のパーティーと距離を計りながら学校へ向かう。 教室の中では、ネクラと呼ばれるほど落ちぶれてはいないが、基本1人で生活をする。音楽を聴いていたいが、チャイムに気づかずに怒られることを防ぐため、仕方な