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教国の暗殺者『一部六話(完) あの子は、わたしを友達と呼んでくれるだろうか』マハト・オムニバス~ファンタジー世界で能力バトル!~
「ギリギリ合格といったところですけどねぇ。頼んでいた『支配者の指輪』は粉々にしてしまうし……ま、テロリストを無力化できたのでそこは良しとしましょう。アレにはアルモアの民も困っていましたから」 「カーク……っ!」 セレナの声は怒気をはらみ、隻腕の男を激しく睨む。 雪に埋もれた森から景色は一変し、寒さとは無縁の洞窟へと変わっていた。 カークがゲートを開き、セレナを移動させたのだ。 「そんなに怒らなくてもいいじゃないですか~。殺気がダダ洩れですよ。いつもみたいにムスっとして