見出し画像

アラサー、ひとり旅に出た②


前回の続きです。
よかったら前談から、ぜひ。

■ひとり旅にでる~準備・決断編~

■ひとり旅にでた~1日目~




メルボルン2日目は、
オプションツアー専用サイトで予約していた、
日本人ガイドさんが、一緒に中心街を散歩をし案内してくれるというツアーに参加をした。所要時間は1時間だが、そこそこのお値段だったので、参加しようかどうか少し悩んだ・・・のだけれでも、結果として参加してよかったなと思っている。


待ち合わせ場所からの風景。屋台みたいな花屋さんが素敵だった。

―—AM10:00。

私を含め、もう一人参加者がいるとのことで、
待ち合わせ場所で待っていると、
ハットにスカーフのおじさま(おねえさま?)が息を弾ませながら、
はや足で、こちらへむかってくる。

「やっだ~、お待たせしました~!!
 もう、迷ってもうてん!ほんと、ごめんなさいね~!
・・いや~、もうめっちゃ街並み綺麗やけど、
ほんま、分かりづらいわ~・・ねぇ、すぐこの場所わかりました?
もうねぇ~、反対側の建物あるじゃない?
私ったら、間違えちゃってそこでさぁ~・・・」

いきなりのマシンガントークに、
「お、おぅ・・」と一瞬身構えたが、
この方のおかげで、ツアー中は笑いが話題が途切れることがなく、
きまずい雰囲気になることは一度たりともなかった。
恐るべしコミュ力。どこに行っても、何をしても、”コミュ二ケーション力”って大事なんだなと思わされた1時間だった気がする。


街ぶらツアーが終わり、ガイドさんとおじさま(おねえさま?)たちと別れたあとは、以前からずっと行ってみたかったビクトリア州立図書館へ向かった。この図書館は、オーストラリア国内で最も古い公共図書館だそうで、館内はもちろん外観も美しい。

ハリーポッターの世界観!

ひと通り、地下から最上階まで散策できて大満足した私は、

次に、こちらもかねてよりずっと行ってみたかった、
ビクトリア国立美術館(ナショナル・ギャラリー・オブ・ビクトリア)へと向かった。

ひとり海外は初のくせに、自由気ままに色んな所に行けてるじゃん!
と、思った方もいるかもしれないが、
なぜド素人の私がこんなに自由に色々な場所に行けているのか、
タネあかしすると、

メルボルンの中心街は、
トラムという無料の路面電車のようなものが、走っていて、
(厳密に言うと、フリーゾーン内は無料、エリア外は有料)
それを利用すれば、方向音痴×地図が不得意な私でも、
それなりに自由に行きたい場所へ行くことができた、というわけである。
日本の地下鉄とか、バスみたいな感じだったら、
多分、こんなにスイスイ移動できていないと思う。

トラム、バンザイ。メルボルン、バンザイ、だ。



ビクトリア国立美術館は、世界各国(ヨーロッパ、アジア、アメリカ、オセアニア)からの膨大な美術作品が展示されているにも関わらず、一般公開は無料という太っ腹な美術館だった。

巨大なリュックを背負ったまま展示会場に入ろうとしてしまい、
警備の黒スーツメンから、「NO~!」と注意されてしまったものの、
それ以外は、大きな失敗をおかすこともなく、
たくさんの素晴らしい美術品を、思いっきり楽しむことができた。

改めて思うが、アートの力ってすごい。


館内には、様々な人がいた。老人も子どもも、欧米人もアジア人も。

様々な人たちが、同じ作品の前で立ち止まる。
国籍も、性別も、人種も関係ないのだ、
美しいものは美しい。それだけ。

ヤラ川沿いを歩く


美術館からホテルまでの帰り道は、川沿いを歩いて帰った。
聞こえてくる街のBGMと風の温度が、心地よい。

数か月前はベッドから起き上がれずに、泣いてばかりいた私が、
いま、知らない国をひとり歩いている。

あの時の私が、想像できなかったことを、
いま、私はやっているんだから、
やっぱり人生は面白いのかもしれない。

―メルボルン2日目。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?