思いのほか、強く生きている
2024年は、波乱の幕開けだった。
1月16日に母が倒れ、その1週間後、自分が妊娠していることを知った。
死と生がこんなにも密接して、日々のなんてことない日常に潜んでいるなんて、思ってもみなかったもんで、なんとなく他人事のような、初めはとにかく実感が湧かなかった。
2月に入ると、母の容体が悪くなった。
母の頭にあったらしい脳動脈瘤がパンッと弾け、8時間にも及ぶ手術を無事終えほっとしたのも束の間、今度は血管攣縮という血管が細くなる症状が出てしまい脳梗塞を引き起こしたのだ。先生