母の旅立ち、私の見送りへの道 10月編 2/35
この記事は母が旅立つまでの道のり、私が母を見送るまでの道のりを綴ったものです。
今回は首リンパの手術と術後の病院通いがメインとなる10月の日記から紹介します。
10月
10月1日 O病院 入院3日目【手術前日】
午前中に頼んでいたレンタルパジャマが届く。
午後、ホクロのあるこめかみ付近の髪を剃る。
洗濯。小物を手洗いで乾燥機にかける。
綺麗な洗面器を看護師さんに貰った。
昨夜は早くからよく寝たのに目がショボつく感じで、横になって目を閉じる…。これはらくちんだ。
家族がメールをくれて嬉しい。家の事も何とかやっていって欲しい。
明日の手術は何故か怖くなく、心配もない。
10月2日 O病院 入院4日目 【手術当日】
8:00 この時間以降は水分摂取禁止
9:30 術着に着替え
10:00 出棟、歩いて手術棟へ
11:00 手術開始予定(手術内容、ホクロ除去と皮膚移植、首リンパの摘出手術)
【補足】
手術に要した時間はおよそ7時間。コロナ過の為か家族は病院内で付き添う事もできず。病院側からは手術後に電話にて連絡するので自宅で待てとの事だった。18:00頃に無事手術は終了したと電話報告あり。
以降、母の身体日記は10/9まで白紙となる(当然日記を書く余裕なんて無い)。なのでここからは当時の私の回顧録、看護記録を元に記述する。
10月5日 O病院 入院7日目 手術後3日目 【手術後初お見舞い】
多少動けるようになったとの事で初のお見舞い。コロナ過の影響で家族は病室への入室は禁止。病棟の受付で呼び出してもらうと、5分後に母は点滴棒を持ってソロソロ歩いて面会場所へ現れる。患部(こめかみ、首リンパ)は包帯で覆われているし、手術で口元まで触っているので少し話しにくそう。
手術して3日しか経ってないし面会場への呼び出しは苦痛に感じたかもしれない。でもとりあえず無事だった事を確認できて良かった。
10月7日 O病院 手術後5日目
O病院へお見舞いに。母は先日よりかは大分しゃべれるようになった印象。
ただ手術で口元を触った影響は後々響きそうな雰囲気。
10月9日 O病院 手術後7日目
(この日より母の日記が再開)
午前中も首下部分のの抜糸。
10月10日 O病院 手術後8日目
7:00 皮膚科担当医の検診。傷はキレイと言われる
10:00 形成外科担当医の検診
11:00 リハビリ開始
14:00 教授の回診
夜、こめかみ部分のガーゼを取り、抜糸。
視界スッキリ。
10月11日 O病院 手術後9日目
8:30 ???科先生の検診 傷の具合を確認
11:00 リハビリ。リサプリメントはアミノ酸系をと言われる
16:00 皮膚科担当医検診
首の違和感は気にしないようにと言われ、退院も焦らないようにと言われる
10月12日 O病院 手術後10日目
10:00 ???科先生検診
10:30 リハビリ 脚ストレッチと階段昇降
13:00 退院相談の為に急遽家族を呼び出し
15:00 9月分入院費請求書、入院アンケートを渡される
17:00 退院の説明 明日10:00退院予定
20:00 形成外科先生の検診
傷チェック、ケアの方法を教わる(担当看護師さんが先生を呼んでくれた)
10月13日 O病院 手術後11日目【退院】
10:00 退院。家族が迎えに来てくれた。
(以降10/17まで母の日記に記述なし)
【補足】
退院翌日から家の事をしようとする。家事をしなくてはいけないという思いと、リハビリがてらに…という意向が強い様子。私がやるからと言ったものの、責任感からか中々私の言う事を聞いてくれない。気持ちとしては有難いものの、決して無理はしないようにと言ったが…。
10月18日 O病院診察【痺れと違和感】
10:00 形成外科で残ってた首の部分の抜糸
10:30 皮膚科で検診
リハビリも兼ねてそろそろ動き出したい気分。
この日は術後の患部を気にして入っていなかったが、何日ぶりかの家での入浴。ただ首と顔の痺れ、違和感収まらず。
10月19日
歩いて近場にお買い物。近くの薬局で処方箋を貰う。
こめかみ傷に保湿クリームつけ始める(形成外科から貰った)。
夜、患部に障ると思ってやめていたジャンプーをする。
体重37.0kg
10月24日 【痛みとの戦いが始まる】
肩が痛み出してあまり寝れずでエレキバンを貼る。
相変わらず首と顔の痺れ、違和感収まらず
10月30日 【内出血発見】
左腕側面にぶつぶつが出来て痒い。
さらに右乳下に内出血のようなもの入浴時に発見
10月31日 O病院 耳鼻科【痺れ治す方法は無いと言われる】
顔や首のしびれを治す方法は無いと言われショック。温める、冷やすなどで対応してくれと言われる。
10月編 まとめ
10月はこめかみ部分のホクロ除去と皮膚移植、そして首リンパの摘出手術がメイン。手術は成功したが、手術で触った部分が想像以上に広い。術後は顔から首にかけての左部分は完全に包帯で覆われていた。
ただ術後の母は口元の皮膚の痺れと違和感に悩まされ続けていた。この違和感が治らず、この痺れと違和感のせいで夜は眠れないという症状をも訴え続ける。私としては母上に対して首や肩のマッサージなどを毎日したものの、痺れの解消には至らず。私としてはどうしようもない状態になったので、あまり気にし過ぎないように…という気休めの言葉を掛けるのが精一杯だった。
顔の神経を触る(手術等)をするとこういう後遺症や違和感は出るものらしい。神経的なものなので見た目に出てこない部分なので他人にはこの違和感が分からないのだろう。ただ本人はしきりに違和感を覚えるらしく、特に就寝時には気になって寝れないとの事。慣れるしか無いとは言え、私にとっては何もしてあげられないというのが何とも辛かった。
10月下旬には体のあちこちで痛みが出始めた様子。この痛みとの戦いは最後の最後まで続くことになる。
しかしこの時点ではまだ自力で動く事が出来ているし、日常生活に大きな支障は見られなかった。しかし翌11月には痛みが増した上に徐々に動きも鈍くなっていく。
【注意事項】
この記事を書いている私は医療に関しては素人なので記事の中で間違った認識、表現、名称を記述している可能性は高いです。さらに一部で感情論に走っている面もあると思いますが、なにとぞご理解と温かい目で見て頂けるとありがたいです。
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