己は拘らない 己は(例へば)肉なんて 多少歯応へがあつて 生ナマに近ければ 何でも食ふよ、 こゝに至つては 生命論か 謂はゞ幾ら幾ら 食肉したかと云ふ事 ニンゲンが改良した味の 牛や豚に言はせれば 殺さないで‥だらうが、殺す。 〈人類は冬音フユネ聞きても蟻地獄 くにを〉©都築郷士