自分の欠点や抱えている問題を宿命のせいにして解決をあきらめる人をたまに見かけます。それをダメとは言いませんが、宿命なんかのために人生をあきらめるなんてもったいないなと思います。
算命学を習得するのに大切な能力は観察力と思考力です。観察力に必要なのは好奇心、思考力に必要なのは想像力です。
算命学の神髄は、人生は宿命や運勢で決まっているというのは大きな間違いだと気づくことで見えてきます。あなたの人生を決めているのは因縁です。
後付け鑑定をたくさんこなしていると、現実の生き方から宿命の使い方の傾向がわかるようになってきます。すると鑑定の精度が上がりアドバイスの質も上がります。
宿命を見ても何が起こるかわかりませんが、起こったことを見れば「宿命をどう使ったのか」がわかります。だから算命学の講座でよくやる鑑定例は後付け鑑定になるのです。
思考トレーニングでまず大切なことは、物事の本質を掴んで不要な考えを削ぎ落とすことです。本質を掴むと世界はシンプルになります。
後付け鑑定は有名人よりも自分も含めた周囲の一般人、ごく平凡な人生を生きている人の鑑定例の方がより有意義な勉強になります。あなたが有名人でなければの話ですが。
勉強とは覚える事ではありません。考えるとは思い出す事ではありません。勉強とは新しい知識の本質を掴み理解することです。考えるとは、そのために巡らせる思考のことです。
鑑定力を上げるために鑑定練習をするなら、事件の原因を探るような謎解きをしようとせず「この人は宿命をどう使っているのか」に意識を向けてください。
算命学を習得するのに大切な心のあり方は、自分も含めこの世界を俯瞰して捉えた上で好奇心と想像力を発揮することです。
人生のこの先の傾向がわかると、人生を充実したものにするために今やるべき事がわかります。
心の持ち方を変える有効な方法はたくさんあります。新しいことを始める、長く続けてきたことをやめる、人間関係を整理する、精神世界の本を読む、などなど。できそうなところ、興味を持ったところから取り組んでみてください。
現実の世界で生きていくのはとてもタフなことです。にもかかわらず多くの人がそれなりに日常を生きていられるのは、先祖の因縁のおかげです。このような因縁を「恩恵」と言うこともあります。
あらゆる学問を学ぶことは「人間とは何か?」を知ることに繫がり、算命学の学びにも繫がります。特に歴史、宗教、哲学、経済は大切です。
もし自分の人生は不幸だと思うのなら、その原因は宿命ではなくその人の「心の持ち方」にあります。宿命だと諦める前に、心の持ち方を変える方法を考えましょう。
運勢はイマイチ冴えずに低迷しているときより、最高に盛り上がっているときが一番怖いのです。
現実の世界では、できるかどうかよりも「やるかどうか」が重要です。何事もやらなければできるようにはなりません。だからできるようになったら始めようと考えていると、なにもやらずに人生が終わるのです。
先生が話す鑑定例題を聞いているのは楽しいものですが、ほとんど勉強にはなりません。映画やドラマを観て楽しんでいるのと同じです。ごちゃごちゃになってもいいので、とにかく自分でやってみましょう。
ごく平凡な人生を生きている人の鑑定例題を準備なしにライブで、かつ興味深い内容でスイスイとこなせる先生がいたらかなりの実力者だと思います。
合理的に問題を解決できる有効で現実的な方法をアドバイスすると相談者の心が傷つくことがあります。大した効果はないけど本人にタフな決断を要求しない心に優しいアドバイスすると相談者は笑顔になることがあります。
悩みや苦しみを乗りこえた先には幸福感や充実感が待っているかもしれません。ほんのひとときだけ味わえる人生のボーナスのようなものです。それから割とすぐに平凡な日常が戻ってきます。
「正義」に強く囚われた心はやがて自分と異なる価値観を否定するようになり、いつしか敵意を抱きはじめます。それは正義という大義の下、いとも簡単に暴力へと発展します。
陰占を活かしても陽占が活きてくるわけではありませんが、陽占を活かすと必然的に陰占も活きてきます。
日干の性質が潜在意識として根底にあって、それを覆い隠すように人体図が性格を生み出していると想像すると、心の構造が少しわかりやすくなります。
数ある人間の感情の中でも特に「妬み」と「恐怖」は欲望の何倍も強く人から理性を奪い人生を振り回す力を持っています。
「妬み」と「恐怖」の感情を「正義の言葉や行動」にすり替えることで心のバランスを保っている人をよく見かけます。
何を始めるにも運勢上「完璧に良いタイミング」などと言うものはありません。必ずどこかにケチがつくものです。タイミングを見るとき大切なのは、良い時よりはむしろ「避けるべき最悪のタイミング」を見逃さないことです。