【心が反応した言葉】 家族だから絆が結ばれているとは限らない。むしろ家族だからこそ繋がりが重荷になることもある。 『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん　子ども食堂と家族のおみそ汁』友井羊 より

【心が反応した言葉】 ドラマや漫画では、家族って素晴らしいものだ、という結論へ読者及び視聴者の気持ちを導こうとする 『婚外恋愛に似たもの』宮木あや子 より

【心が反応した言葉】 「わからないんですよ。そうしたい、なのか、しなくてはならない、なのか。いつもなんです、私。境目がはっきりしない。そういうところだって、家族にも言われます」 『内角のわたし』伊藤朱里 より

【心が反応したことば】 誰か他の人がいなければ硬さも柔らかさも感じられないのは、良くない。 『この世の喜びよ』井戸川射子 より

【心が反応した言葉】 ｢子どもが遊ばなくなったら、きっとそれは子どもとして生きることを諦めたときでしょうね｣ 『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬 より

【心が反応した言葉】 言いたいことだけを言うのは難しい。言いたくないことまで伝わってしまう。言いたいことの方はたいてい歪んでしまうのに。 『本と鍵の季節』米澤穂信 より

【心が反応した言葉】 便利になるということは、手に入りやすくなるということで、それはありがたみが薄れるということでもある。 『県庁おもてなし課』有川浩 より

【心が反応した言葉】 私は背が低いので役者をあきらめたのだった。思えばまったく自信なんてものを持てなかった。いや、本当はそうじゃない。自信が持てなかったことを、背が低いことのせいにした。それが正しい。 『つむじ風食堂の夜』吉田篤弘 より

【心が反応した言葉】 正常な世界はとても強引だから、異物は静かに削除される。まっとうで無い人間は処理されていく。 『コンビニ人間』村田沙耶香 より

【心が反応した言葉】 不幸は心に突き刺さりますが、本当の幸せはただそっと寄り添うように訪れる。 『すべての神様の十月』小路幸也 より

【心が反応した言葉】 皆、変なものには土足で踏み入って、その原因を解明する権利があると思っている。私にはそれが迷惑だったし、傲慢で鬱陶しかった。 『コンビニ人間』村田沙耶香 より

【心が反応した言葉】 ちゃんとした生活など、いつまでたっても自分にはできない気がした。手に入れては投げ出し、投げ出され、投げ出したいものはいつまでたっても一掃できず、そんなことばっかりで人生が出来ている。 『ひとり日和』青山七恵 より

【心が反応した言葉】 ｢傷は、そこに人が生きていた証しですから｣ 『つむじ風食堂の夜』吉田篤弘 より

【心が反応した言葉】 やり直すことのできない過去を悲しんでいたら、せっかく生きている「いま」が不幸になっちゃうだけでしょ？それにね、まだ来てもいない未来を不安がっても仕方ないじゃない。大切な「いま」をつまらなくするだけだわ。 『大事なことほど小声でささやく』森沢明夫 より

【心が反応した言葉】 言葉が通じなかったのではない。食い違っているのはむしろ行間にある何かだった。 『開墾地』グレゴリー・ケズナジャット　より

【心が反応した言葉】 「お金にかえられないものを失ったんなら、お金にかえられないもので返すしかない」 『さざなみのよる』木皿泉 より

【心が反応した言葉】 「こうしたい」は、本音の可能性がありますが、「こうしなきゃ」は、世間の声。本当はそうしたくないということです。 『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』武田友紀 より

【心が反応した言葉】川柳編 悪いのは オレじゃないんだ ドラクエだ！ 『石原まこちん自作ニート川柳傑作選 ニートとね自分で言うのは違うのさ』石原まこちん より

【心が反応した言葉】 ｢型からはみ出たところが人間。はみ出たところが本当の自分｣ 『ひとり日和』青山七恵 より

【心が反応した言葉】 世の中には教師や警察の悪事もあふれているのに、それでも人は相手を職業で判断することをやめない。 『ホテル・ピーベリー』近藤史恵 より

【心が反応した言葉】 一寸の仕合わせには一尺の魔物が必ずくっついてまいります。 『ヴィヨンの妻』太宰治 より

【心が反応した言葉】 会いたいと思ったら、会わなければいけない。好きな人がいたら、好きだと言わなければいけない。花が咲いたら、祝おう。恋をしたら、溺れよう。嬉しかったら、分かち合おう。 『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』森下典子 より

【心が反応した言葉】 「わがままじゃなくて、願いよ。誰にだってそれはあるわ」 『銀色のマーメイド』古内一絵　より

「お母さんだって人間ですもの、傷つけられたら傷つけ返したくなるのは当たり前ですよ。子供だからって力が弱いわけじゃありませんもの。愛されてる子供さんほどお母さんを傷つける力を持ってるんですもの」 「でも、子供さんを夫婦の裁判官にしちゃいけません」 『キャロリング』有川浩より

【心が反応した言葉】 尊敬がちょっとでもないと、好きで一緒にいようと決めた人たちではない職場の人間に、単純な好意を持ち続けられはしない。 『おいしいごはんが食べられますように』 高瀬隼子 より

【心が反応した言葉】 「自分が理解できないものや人間を、否定しないでほしい。否定されたら、された方もまたあなたを否定してしまう。交流がそこで途絶えてしまう」 『ペンギン鉄道　なくしもの係』名取佐和子 より

【心が反応した言葉】 悲しいときはしゃべらなくていいのよ。泣けばいいの。 『大事なことほど小声でささやく』森沢明夫　より

【心が反応した言葉】 そうやって、自己犠牲を盾に居場所を作ろうなんて思わないことだね 『転職の魔王様』額賀澪　より

【心が反応した言葉】 暇さえあれば活字を読んでいました。そうしないと、息ができなかったから。 『読書嫌いのための図書室案内』青谷真未　より

【心が反応した言葉】 決断を誰かに押しつけたいわけじゃない。ただ、誰かに道筋を示してほしいだけ。それは臆病なんだろうか。優柔不断なんだろうか。世の中の人はみんな、そんなに自分の決断に自信を持っているんだろうか。 『転職の魔王様』額賀澪　より

【心が反応した言葉】 皆が行くから大学に行き、親が決めたから就職し、そういうものだからと婚活する。 そこに自分の意思や希望はないのに、好みやプライドと――小さな世界の自己愛があるから、自由になれない。いつまでも苦しい 『傲慢と善良』辻村深月　より