■東照公御遺訓 人の一生は重荷を負て遠き 道をゆくが如し 急ぐべからず 不自由を常と思へば不足なし 心に望起こらば困窮したる 時を思ひ出すべし 堪忍は無事長久の基 怒りは敵と思へ 勝事ばかり知てまくる事をしらざれば 害其身にいたる 己を責て人をせむるな 及ばざるは過たるより勝れり