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♡今日のひと言♡ラ・ロシュフーコー

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福原義春さんの言葉

徒然なる想い その十〜自由のトレードオフ〜

「箴言と考察」 ラ・ロシュフコオ 訳 内藤濯

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偉大な素質を持つだけでは充分でない。それを活かす術が必要である。

人は自分が他人の邪魔になるはずがないと信じ込んでいる時、えてして他人の邪魔をしているものだ。

いろいろな情念はすべて血液の熱さ冷たさのいろいろな度合いでしかない。

小人は小さなことでむやみに傷つく。大人物は小さなこともすっかりわかるが、そんなことでは一向に傷つかない。

人はふつう悪意よりも虚栄心によっていっそうひどい悪口屋になる。

恋を治す薬は幾つもあるが、間違いなく効くのはひとつもない。

心にある思いを隠すほうが、心にない思いを装うよりも難しい。

人はしばしば恋から野心に転じるが、野心から恋に戻ることはほとんどない。

恋はその作用の大部分からすると、友情よりも憎悪に似ている。

友を疑うのは友に欺かれるよりも恥ずかしいことだ。

人は知恵に対していかなる賛辞も惜しまない。しかしその知恵は、一寸先のこともわれわれに保証できないであろう。

少しも尊敬していない人を愛すのは難しい。しかし自分よりはるかに偉いと思う人を愛することも、それに劣らず難しい。

美しい物の中には、あまりにも完全に出来上がった時よりも、未完成のままの時の方が光って見える物がある。

恋をすると、人は最も信じているものまでしばしば疑う

何かを強く欲する前に、現にそれを所有する人がどれだけ幸福かを確かめておく必要がある。

われわれは、虚栄心からそうするのでない限り、自分の欠点を決して認めない。

人の偉さにも果物と同じように旬がある

うんざりするほどその話をした時ほど物事きれいさっぱり忘れてしまうことはない。

友情においても恋においても、人は往々にして知っているいろいろなことによってよりも、知らないでいることのおかげで幸福になる。

人は自分の偉大な功績を鼻にかけるが、その功績は偉大な志の賜物ではなく偶然の結果であることが多い。

賢者は征服するよりも深入りしないことを得策とする

心にある思いを隠すほうが、心にない思いを粧うよりも難しい。

切れ者らしく見せようという色気が邪魔して切れ者になれないことがよくある。

われわれの気分が穏やかであるか荒れるかは、生涯の重大事によってよりも、むしろ毎日起きるこまごまとしたことの運びが、思わしく行くか行かないかによって左右される。

称賛を固辞するのはもう一度誉めてほしいということである。

自分の内に安らぎを見出せない時は、外にそれを求めても無駄である。

真の雄弁は、言うべきことをすべて言い、かつ言うべきことしか言わないところにある。

われわれは、どちらかといえば、幸福になるためよりも幸福だと人に思わせるために、四苦八苦しているのである。

われわれは自分が直そうと思わない欠点を、ことさらに自慢の種にしようとする。

人間の中には桁外れの善も悪もない。

大部分の人は羽振りや地位によってしか人間を判断しない

人はしばしば、自分が不幸に見えることにある種の喜びを感じることによって、不幸である自分を慰める。

我々はあくまで理性に従うほどの力は持っていない。

他人に支配されないようにするのは、他人を支配するより難しい。

自分の過ちを告白する力がある時は、その過ちについてくよくよしてはならない。

友達の友情が冷めたことに気づかないのは、友情に乏しい証拠である。

希望と恐れは不可分である。希望のない恐れも、恐れのない希望も存在しない。

嫉妬の心には、愛よりもさらに多くの自己愛がある。

親友が逆境に陥った時、われわれはきまって、不愉快でない何かをそこに見出す。

人の偉さにも果物と同じように旬がある。

他人に理を見出そうと思わなくなる時は、すでに自分にも理はない。