生薬植物季節の食材と薬膳

『生薬・植物&季節の食材と薬膳』#16「青皮(せいひ)」と#17 「橘皮(きっぴ)・陳皮(ちんぴ) 」

こんにちは。『漢方薬局ロチェス』の薬剤師で国際中医師、そして中医未病セラピストの栗山純子です。

前回は、右近の橘についてお話しましたね。

柑橘系の生薬は色々ありますが、
今日は青皮と橘皮・陳皮(橘皮の古いものを陳皮と呼びます)についてお話します。

青皮と陳皮は同じ植物を用いますが、収穫する時期の違いにより、効能も異なってきます。

もっとみる

『生薬・植物&季節の食材と薬膳』#15「右近橘(うこんのたちばな) 」

こんにちは。『漢方薬局ロチェス』の薬剤師で国際中医師、そして中医未病セラピストの栗山純子です。

右近橘(うこんのたちばな)

ミカン科の常緑低木で、台湾から日本列島の暖地の海に近い地方に自生します。
日本に古くから野生した唯一の柑橘で、別名ヤマトタチバナといいます。

もっとみる

『生薬・植物&季節の食材と薬膳』#14「フジバカマ(藤袴)」

フジバカマは、秋の七草の一つで、本州・四国・九州、朝鮮、中国に分布しています。原産は中国ともいわれますが、万葉の時代から日本人に親しまれてきた植物です。夏の終わりから秋の初め、茎の先端に直径5mmほどの小さな花を、長さ10cm前後の房状に多数咲かせます。
地面に植えられている状態だと、葉っぱは無臭ですが、乾燥すると茎や葉っぱに含まれるクマリン配糖体が変化し、桜餅の葉のような香りを放ち、中国では古く

もっとみる

『生薬・植物&季節の食材と薬膳』#13「葡萄(ブドウ)」

ブドウ科の果実を食用とします。
ブドウは多くの品種があり、生食、ワインやブランデー、ジュース、干しブドウ(レーズン)、ジャム、ゼリーなどで食べられています。
日本では、主に生食で食べられていますが、ビタミン(C,B1,B2,B6,など)やミネラルなども豊富です。
ブドウ糖と果糖がほぼ同等含まれています。
紫色の皮や赤ワイン、グレープジュースなどにはアントシアニンなどのポリフェノールが豊富に含まれて

もっとみる

『生薬・植物&季節の食材と薬膳』#09「黒米(クロマイ)」

黒米(クロマイ・クロゴメ)とは

栄養豊富で、民間では、「薬用米」「神仙米」「長寿米」「補血米」「黒真珠」「世界の米の中の王様」とも呼ばれています。
若い人の白髪、婦人の産後虚弱、病後体虚、貧血、腎虚などにとてもよい滋養強壮の食材として用いられます。
中国では、黒米粥(砂糖で甘みをつけた黒米の粥)、黒米八宝粥(黒米に麦類、豆類、甘みのある龍眼や棗などが入った粥)などの薬膳料理が作られています。

もっとみる

『生薬・植物&季節の食材と薬膳』#08「銀茸(ぎんじ、白木耳:シロキクラゲ)」

白い色がお肌の美しさを連想させる銀茸(ぎんじ)です。
シロキクラゲというキノコです。

生薬としてより、食材として多用されます。

次の写真は、中国での中医薬大学付属病院などの研修旅行で、足ツボマッサージと整体を受けた後に出てきたデザートです。

もっとみる

『生薬・植物&季節の食材と薬膳』#07「ウメ(梅)&烏梅(うばい)」

皆さん、今年は梅酒をつけましたか?

6月に入り、梅雨入り間近の声を聞く頃から、我が家の梅の実も大粒になり、梅の実が地面に落下する音が聞こえ始めます。
以前は青梅のうちに収穫していたのですが、最近は脚立に乗るのも危ないので、自然に落下した梅を拾うことが多くなってきました。
落下した梅は、ほんのり黄色に色づいて、よい香りがまわり中に満ちてきて幸せな気分になります。
ご近所や知人にお裾分けしても、毎日

もっとみる

『生薬・植物&季節の食材と薬膳』#06「サクランボ:櫻桃(おうとう)」

6月の終わりに山梨でサクランボ狩りをしました。

高いビニールハウスの中には、かわいい赤い色のサクランボがたわわに実っています。
赤い宝石といわれる美しさです。

サクロンボは小さいので、たくさん食べられると思いましたが、実際にはどんなに欲張ってもそんなに食べられるものではありませんでした。

もっとみる

『生薬・植物&季節の食材と薬膳』#05「魚腥草(ぎょせいそう)」

魚腥草(ぎょせいそう)とはドクダミのことです。

梅雨前から、あちこちの日陰で群生しているのを見かけますね。

名前の由来は、毒を抑えるという意味の「毒矯み」からきていると言われています。
また、「十薬(じゅうやく)」とも呼ばれます。馬に食べさせると十もの薬効があることがその由来とされています。
魚が腐ったような生臭い特異臭がすることから中国では「魚醒草(ギョセイソウ)」とも呼ばれています。

もっとみる

『生薬・植物&季節の食材と薬膳』#04「落花生(ラッカセイ)」

南米原産で、日本には江戸時代に入ってきたといわれています。ピーナッツ、南京豆、花生などとも呼ばれます。

私は、秋の収穫時期に千葉県八街市産の生の落花生を茹でて食べるのを毎年楽しみにしています。
秋の収穫時期の落花生掘りも是非体験してみてください。

新鮮な殻付きの落花生が手に入ったら、茹でて食べてみてください。
また殻付きを炒って、渋皮付き、渋皮なしで食したり、菓子、ピーナッツ豆腐、揚げ衣な

もっとみる