松里鳳煌

随筆:言葉の伝達

この一ヶ月、体調が悪い中で師の言葉を噛み砕いて何度も何度も書こうと試みたが書けなかった。そのお陰で師が嘗て言わんとした如来の秘密がよくわかる。書くことでマイナスに働く人が大勢想起出来たからだ。余りにも多すぎる。師は「理解出来ないことを気づいていながら言うとしたら、それもまた暴力だよ」と嘗て私に言った。

言葉

「言葉」は、その背景と表裏を理解するのが前提にあり初めて伝達する。いきなり全てを理解す

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short‐short:景色

仕事柄の癖のようなもの。
誰にしろあるだろう。
真剣に取り組んであれば当然のことに思う。
僕は人間観察かもしれない。
この前、親父に怒鳴られた。
「人ばっかり見て、お前はどうなんだ!!」
つい言いすぎた。
見ていれば自ずと口も出る。
他人事は無責任に言える。
例え事実だろうと欠点を白日の下に晒されるのは誰しも嫌なものだ。

(食事の時ぐらい忘れよう)

食事は必ずといっていいほど人通りの多いところ

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随筆:小説による対話

 「言葉というものは肝心なことが伝わらないものだなぁ」と実感します。直接的かつ具体的な会話より、何かを媒介にした象徴的なコミュニケーションの方がより深く相手を感じられることがあります。書や絵画、音楽等の諸芸術等はその最たるもの。言葉を使いながら象徴表現であるものに、詩や俳句、短歌等があります。嘗ては手紙のように互いに返し合うものでもありました。そこを発想の起点とし、「小説」を媒介にコミュニケーショ

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ありがとうございます。
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短編:白い眼

よく晴れた夏の日。
世界は力強さに溢れていた。
自然の英気を浴びながら、不意に最後の時を思う。

(死ぬには最高の日。)

先住民の言葉。
「こういう日を言うんだ」と感じた。

姉の所属する交響楽団のコンサートを聴きに親戚一同で訪れたこの地。
誤魔化し難い疲労感を抱えながも精神的には充足感に満たされる。
普段寝たきりの彼にはいい気分転換。
一時的とは言え、音楽は精神を切り替える。
姉は嘗ての教え子

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(●´ω`●) 読んで下さりありがとうございます
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ショート・ショート:ヒーロー

ある晴れた朗らかな日曜日。

道を歩いていると少年は力を得たと実感した。

花粉症に耐え抜いたご褒美だろうか。

理由はわからない。

実感としてある。

でも、少年は慎重だった。

今の力をもってすれば、くしゃみ一つ、放屁一発で町を破壊出来そうな感覚があるからだ。

「力ある所に責任あり。」

何かのアニメで聞いたことがある。

まず辺りを見渡す。

超感覚で一瞬で把握出来た。

(凄い!!)

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ショート・ショート:少年の夢

 夕暮れ時、風をきる音。

 息が白い。

「またやってる。」

 呆れたような声。

 少年がバットを振っている。

「ご飯できてるからね。」

 疲れた顔の若い母親。

 意図せず彼女は侮蔑的視線を向ける。

「うん。」

 少年はバットを振っている。

 彼女は舌打ちをした。

「才能がない。」

 コーチから言われた。

「自分に合ったものが他にあると思うぞ。」

 監督に言われた。

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ショート・ショート:振り返る闇

ある村で化物が話題になっていた。

闇夜に紛れ、神社へ向かう山道の石段を登るという。

「食われちまうぞ。近づかない方がいい。」

噂はあっという間に広がる。

ある日、諸用で遅くなった村人がその場所を足早に通り過ぎようとする。近道だった。

「こわやこわや」

何かに気づき足を止める。

硬いものが石を叩く音だ。

音は次第に大きくなる。

コツ、コツ、コツ。

全身が硬直する。

大きな闇が石

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鶴子-つるこ-#1.証言

 脱サラして探偵になった。
 手に職をつけたかったからだ。
 ブラック企業はもう真っ平。
 ほとんど衝動的だったが案外馴染んでいる。
 こういう職業をやっていると色々な人がやってくる。
 人生色々なんだと毎度考えさせられる。
 最も印象的な案件が何かと問われたら間違いなくアレだろう。
 ”鶴子 ”
 女性の捜索を依頼。
 偽名だ。
 結論から言えば、見つけられなかった。
 今でも依頼者の落胆した顔

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随筆:能動的禅

2018年5月27日の日曜日。南浦和の鵞毛堂さんにて練成会に参加する。電車では旅気分を味わい、駅からはスマホのGPSと首っぴき。長閑な景色の中、懐かしさを抱えつつ歩く。外は初夏の陽気で風が心地いい。ロングスリーパーの私にとって三時間の睡眠は堪える。息苦しくならないよう通常15分程度の道のりを30分かけ遅々として歩み目的の会場へ。

今年は草書長条幅4幅を泰永書展にて披露予定。自運は充実感があるが対

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