待鳥聡史

第8回神谷学芸賞発表

第8回神谷学芸賞発表

(20200701記) 1 口上 六月十八日深夜、ちびちび飲みつつ(独り)銓衡会を終えた。  日の変わる頃、この原稿を書き終え、また一年新たな書物と出会う機会を与えられたことに感謝している。  タイマーでアップするタイミングを七月一日の十五時に設定して、後は寝るだけ、と言う算段だ。  気付けば八年目。お遊びとはいえ年季が入ってきたものだと思う。  何度か書いたように、今回から神谷学芸賞の発表を七月一日、神谷新書賞の発表を二月九日(「中央公論」三月号、すなわち新書大賞

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【参加報告】『アステイオン』第91号刊行記念講演会「100年後の学問と大学」

【参加報告】『アステイオン』第91号刊行記念講演会「100年後の学問と大学」

昨日は、19時から20時40分まで東京大学駒場キャンパスコミュニケージョン・プラザ北館館2階多目的教室4において、『アステイオン』第91号刊行記念講演会「100年後の学問と大学」が開催されました。 この講演会は論壇誌『アステイオン』第91号の刊行を記念し、特集「可能性としての未来--100年後の日本」を発展させる形で行われたもので、『アステイオン』の編集委員である池内恵先生(東京大学)と待鳥聡史先生(京都大学)が司会者による質問に答える形で進められました。 池内先生と待鳥

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インクの香り

インクの香り

(2019/03/10記)  これまで三度、オリジナルインクを作った。  はじめは池内紀さんや池田晶子さん、そして五百旗頭真さんに執筆依頼のお手紙を書いていた頃のことだ。  たまたま手紙の宛先がみな「I」から始まる名字であることに気づいた私は、二〇〇二年に作ったインクを「A Letter I」、つまり「Iという文字」と名付けた。  セーラーのインク工房で、ブレンダーの石丸治さんに「どんな色にしましょうか」と問われた私は、当時、万年筆仲間の間で話題になっていた「とんかつ