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【読書ノート】69『ロジャーズが語る自己実現の道』C.R.ロジャーズ著

ロジャーズは、米ソ冷戦の時代の最中、個人の心理療法において有効性が確認されたアプローチが、国家間とか思想間っていう、より大きな集団間で起きている、危険な摩擦や対立、分断に対しても、互いに歩み寄り共に生きることを可能にする何かがあると考えていたように見える。 臨床家と平和の接点。

知識は本質的に武器だと思う。 心理療法に携わる者は、心理療法について蓄積された知識や技術、経験が、危険な武器になり得る事実を認識して、どう安全に取り扱うか、常に自問自答し、自己統制し、他者の福祉に役立てる、臨床家として正しく機能する、確かな方法を準備しておかなければならない。