院生時代に培われた「知」への態度
大学院には、研究者志望で入院した。
[大学院の場合、入学ではなく入院と言う場合がある。タコ部屋のように院生が詰め込まれた院生室には、「気づいたらなんか周囲から浮く…大学院に進学するほかなかった…」と、世間一般に馴染めない自分自身に半分諦めをつけたような、所謂「変わり者」がぎゅうぎゅう詰めになっていた。「私達はいつ『退院』できるんでしょうか」と、授業の合間にクスクスと笑い合っていたことを思い出す]
博士課程後期まで在籍した大学院は、研究者養成を目指した教育プログラム(海外研