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映画『コレクティブ 国家の嘘』(2019)の感想

アレクサンダー・ナナウ監督の『コレクティブ 国家の嘘』を映画館で観てきた。ルーマニアのドキュメンタリー映画である。 2015年、ルーマニアのライブハウス「コレクティブ」で火災事件が起こる。出入口が一つしかなく、消防法を守っていないのに営業許可を出していたことが判明する。また、多数の死者が出たうえに、火傷で病院に搬送された人たちも、亡くなってしまう。病院にも何か問題あるのではないか。そこから映画が始まるのだが、政府、政権与党と癒着したメディアのふるまいに目を覆いたくなった。

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[2021.09]映画評 『スイング・ステート』 『コレクティブ 国家の嘘』

衆院選を控え、ちょうどいいタイミングで公開される 選挙と政治とメディアの関係に鋭く斬り込んだ傑作2本! ※こちらの記事は、9/22からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。 文●圷 滋夫(映画・音楽ライター)  ほとんど広報活動に見える自民党総裁選を大手メディアが無批判に垂れ流し(また電通が裏にいるのか!?)、野党にとってデメリットが大きくなる一方のこの狂騒が終われば、その後は衆院選だ。コロナ禍〜五輪/パラ五輪開催の流れの中、負う必要など

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アレクサンダー・ナナウ『コレクティブ 国家の嘘』ルーマニア医療業界の腐敗

2015年10月30日、ブカレストのナイトクラブ"コレクティヴ"で火災が発生し、27名の死者と180名の負傷者が出た。その後、病院では命に別状のなかった軽症の火傷被害者たちが、本来なら予防可能な感染症によって次々と命を落とし始める。ナナウが動き出したのは続く一連の大事件のかなり早い段階だった。物語の冒頭は、火傷被害者とその遺族の会議で、誰がどのようにして亡くなったのかが語られていく。ある人は息子をウィーンに移送しようとしてブダペストの病院に断られ、延期されたことが原因で亡くし

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