橋本歩と椿田竜児のレイディオ第3回目「ヒトの気持ち、モノの気持ち」全文書き起こし
『橋本歩と椿田竜児のレイディオ』の全文書き起こしです。素人のラジオで背筋をゾクゾクさせたいけれど声は絶対聴きたくない。そんな方はこちらの文章を読んでゾクゾクしてください。
↓素人の声を聴いて背筋をゾックゾクさせたい方はこちら↓
第3回目「ヒトの気持ち、モノの気持ち」
桃への手紙(00:00〜)
橋本歩(以下:は)
桃へ。
君と初めて出会ったのは、2012年7月。スーパーの果物コーナーの一角でした。45度の傾斜がつけられた棚に、ところせましと陳列された桃の光景を今でも覚えています。値段は…98円。たしか…税抜、でしたよね。僕はそのうちの2個を購入しました。そして次の日も2個、その次の日も…そんな関係が1ヶ月続いたと思います。
椿田竜児(以下:つ)
君は香り高く、誇り高かった。
は
皮が非常にむきづらく、桃の匂いはなかなか取れません。
つ
それでいて、なお繊細。
は
衝撃を与えてしまうと、すぐに茶色くなってしまいます。
つ
隠された狂気。
は
桃に硬いタネがあることを知らずむしゃぶりつき、前歯を折ってしまった友人を僕は知っています。
つ
そして唯一無二のみずみずしさ。
は
食べるごとにあふれる果汁は、まさに
は&つ
桃の天然水。
は
君を2つ持ち帰るたび、陳列棚にはぽっかりと2つの空白ができてしまったけれど、代わりに僕の心は満たされていきました。
つ
買い物というのはこういうことなんだ。
は
いや、買い物なんて表現は正しくないかもしれません。逢瀬、とでもいいましょうか。1ヶ月という短い関係でした。
中国にはこんなことわざがあります。
つ
過ぎたるは及ばざるが如し
は
つまり、僕は、桃を、食べ過ぎたんです。
つ
1日2個を30日間。
は
60個です。
いっときの盛り上がりと言われればそうかもしれません。けれども、これだけは信じてほしい。
あれから僕は桃を食べていない。君が、最初で最後の桃だったのです。
橋本歩 より
〜ジングル〜
橋本歩と椿田竜児のレイディオ〜
は
どうもハシモトアユムです。
つ
はぁい、ツバキダです。
は
どうした、疲れてんな。
つ
モォー疲れたよ。なにこれ?
は
前回のラジオで、俺は桃を一夏に食べ過ぎちゃって、嫌いになっちゃったっていう話。そのとき竜児に「今は桃への気持ちどうなの?」って聞かれたから、手紙をしたためてきたんだよね。
つ
なんだよそれもぉ。だって、来てすぐに「これ読んで」って。もう笑っちゃうよ。笑い過ぎたわ。
は
実際にこれ、30テイクぐらい録ってますよね。
つ
本当に。小一時間ぐらいやったわ。すげーもう大変だったわ。笑いをこらえて。
は
変なスイッチが入っちゃうとね。
つ
一回入るとね。もう喉ガラガラだわ、なぜか。
は
本編が始まる前なのにね。桃への気持ちをね、いまいちど表現したいなと思って、僕が書いた次第ですよね。
つ
捨てきれないということなの?そういうことじゃなくて?
は
そーじゃないんだよね。なんか、はっきりさせたかった。俺の気持ちを改めて。
つ
今のアユムと、今の桃の関係をってこと。
は
そう!清算。
つ
なんだよそれ。知らないよそんなの(笑)。
は
本当にあれから桃食べてないから事実ですよ。
つ
パフェとかにも入ってるんじゃないの、桃って。
は
ん?(笑)
つ
ケーキとかさ。
は
そういうアクシデントはあるかもしれない。
つ
そん時はどうするの?もし頼んで桃が入っていたら。よけるの?
は
いや食うでしょ。だって残せないもん。まずは桃の前に生産者がいる。その気持ちも考えたい、俺は。
つ
なるほどね。
は
そこはごめんなさい。「桃へ」と手紙をしたためたけれど「生産者へ」っていう手紙も書いちゃう、そしたら。
つ
アユムが書いたことによって、なにが桃に伝わるのか俺にはよく分からないけど。
は
いや伝わったたでしょ、全国の桃へ。
つ
そうですか。
は
桃の話はいいんですよ。
前回話したじゃん。リュウジはチーズが大好きだと。刺身にチーズはどうなのって聞いたら、リュウジはうろたえてしまった。だからチーズに刺身は合うのか試そうという話になったわけです。
つ
やったやった。写真撮ったんだけどね。刺身もなにが良いかなって。マグロにするのかとか。でもマグロってなにかと合わせること多くない?
は
アボカドとか、醤油漬けとかね。
つ
どっちかっていうと、そういうのと相性良いイメージだから、他に何かないかって思って。あのね、鯛の刺身を買ってきたんさ、スーパーで。で、チーズをそのままかけて。炙りもせず。
は
そうだな。前回は炙らなきゃとか言い訳めいたこと言ってたもんな。
つ
いや、言い訳かな。でもね食べた。醤油はつけていいんでしょ?だって刺身でしょ?
は
まあいっか。
つ
いやでもおいしかったけど、やっぱり、なんだろう、乾いたチーズをかけたんだけど、ちょっと溶けてるぐらいが良いわけよ。わかる?
は
(笑)。なんなんだよ。ずいぶん上からくるな。
つ
それのほうが、チーズのどろっとした感じ。ちゃんとチーズの味がする。溶けるとさ、もっと味が濃くなるじゃん?チーズ感が増すじゃん?そういう風にはしたいなとは思ったけど。刺身にかけて。でも、合わないことはないよ。
は
しなかったの?そのままかけちゃったの、そのチーズを。その刺身に関しては。鯛には。
つ
あ…、なるほどね。チーズ自体を溶かしてかければ良かったのか。
は
そう。
つ
そのままパラパラかけて、パサパサのまま醤油つけて食ったわ。
は
それまずいだろ。
つ
まずくはないね。だけどやり方はあるかなと思った。
は
やれよ、それを(笑)。なんでやらないんだよ。
つ
なんかパクパク食べちゃったわ、そのまま。そうしなきゃいけないと思ったから。
は
なんだよそれ。
つ
だって前回ね、ガチガチに言われたから。また「違くね?」って言われたら嫌じゃん。まぁ、おいしかったよ。アユムはなんだっけ?栗を皮ごと食べるんだっけ?
は
栗じゃねぇよ(笑)。栗は君だよ。
つ
俺なの?それは無理だよ。
キウイを皮ごと(08:32〜)
眼が疲れた こちら
は
僕はキウイですよ、キウイ。皮のまま食べました。
つ
まぁ普通だけどね。どうだった?
は
うまかった。
つ
タランチュラみたいだった?
は
タランチュラ…。まあ見た目こそ、そうだけれども。お馴染みのゼスプリゴールドですよ。
つ
ゼスプリゴールドってなに?
は
よくCMやってたじゃん。坂口健太郎みたいな人が、ビーチで、黄色のキウイを宣伝してたでしょ。
つ
黄色の食べたの?
は
そうだね、黄色の食っちゃったね。
つ
えー?黄色ってちょっと甘いんじゃないの?
は
甘かったと思う。
つ
それずるいよ。自分だけちょっとおいしいのを分かってやろうとしてない?
は
違う違う違う。それしかなかった。初摘ですって書いてあって。
つ
時期とかあるのかな?
は
あるみたいよ。行ったらそれしかなくて。おばちゃんが並んでたもん、売る専門の。キウイを売る専門の。
つ
え?
は
初摘だよ〜!って。
つ
一口サイズに切って、試食みたいなのもやってたってこと?
は
うん、そういうのもやってたね。大々的に。だから、その時に買って。
つ
そうなんだ。キウイって今なんだ。
は
ゴールドキウイっていうのかな。それに関しては、もしかしたら今なのかもしれない。
つ
全然そんなイメージないけどね。
は
いつなの、じゃあ。
つ
夏じゃない?
は
もう夏の前じゃん。もう夏だよ。
つ
なぁ。夏はいいなぁ。
は
だから、坂口健太郎だっけ。坂口健太郎は別の人か。坂口憲二でした。
つ
誰それ。
は
知らないの?坂口憲二が海辺で、黄色のキウイのCMやってたの。やってたんだよ。
つ
なにその似非金持ちみたいな設定。
は
違うんだよ。爽やかな男が食うんだよ。俺もそうだろ?ビーチが似合う、爽やか、ハシモトアユムだよ。
つ
どうせあれでしょ。そういう人たちはスプーンで食うんでしょ?
は
スプーンで食ってるよね。
つ
スプーンでどうやって皮食うの?
は
皮は食わねぇんだよ。
つ
普通は?いや、なにそれ。
は
一応比べたよ。皮ありと皮なしで。いつも通り食ったら、そりゃ甘いわな。おいしくいただきました。
つ
まぁ、おいしいよね…
は
おいしくないの、そもそも(笑)?キウイに随分と疑問をお持ちで。
つ
よくあるじゃん。フルーツポンチにさ、キウイ入ってるじゃん。ちょっと6角形みたいに切ってあるじゃん。わかる?
は
はい、俺はバカ設定なの?
つ
あれを食べると物足りなくなっちゃうのよ。
は
皮がないと。
つ
皮がないと。そんな気がするけどな。だから皮なしがおいしいかどうかって言われると。
は
なるほどね、そういう点でね。皮なしを疑問に思ったんだね。
つ
そうそう、そうそう。
は
で一方でね、皮ありも食べました。うん、おいしかった。キウイって柔らかじゃん。それに加えて、皮のかたい感じが良いね。
つ
ちょっとシャキシャキするよね。
は
シャキシャキして良い食感。やっぱり皮の間が一番酸っぱいんだよ、食ってみたら。
つ
そうそう、それそれ。
は
甘さと酸っぱさの絶妙なバランス。それに加えて食感の良さっていうのが、非常に楽しむことができました。満足そうな顔してるね。
つ
ヘタは?
は
ヘタは取りましたよ(笑)。
つ
取ったの?なんかそれは、おいしいとかじゃなくてさ、食べなよ。そこまできたらさ。それでゴミ箱に捨てるわけでしょ?ぺろっと食べちゃえばいいんだよ、それは。
は
ごめんねキウイ。
つ
それもまた書くんでしょ、どうせ(笑)。また俺もやらなきゃいけないじゃん。
は
「キウイへ」って手紙。
つ
ずーっと冒頭でつまずいいてるからね、俺ら。
は
最初でずっとね。今回も「桃へ」から笑ってるんだもん。
つ
なに「桃へ」って。
は
いや「桃へ」でしょ。
つ
本当にもう疲れちゃった。
人には人のテリトリー(13:23〜)
声が聴きたいな こちら
は
前回の宿題は達成しましたけど。どうすっか最近、リュウジくん、事件ありました?
つ
事件?事件はないけどね。
は
よく怒ってるからさ。
つ
もうさ、それさ、悪意あるじゃん。キャラクター設定をさ、させようとしてるでしょ。
は
怒る人でしょ?で俺、手紙をしたためる人でしょ?
つ
え、そうなの?じゃあ、これ続くってこと?
は
もしかしたらね。リュウジが書いてくるかもしれないし。
つ
なるほどね。何か想いがあればね。
は
「チーズへ」とかね、それこそ。乾いたチーズをのせちゃだめよ、刺身に。みずみずしさ失われちゃうよ。今度は溶かしたチーズで。
つ
またやるの。だったら違うのもにかけたいわ。事件みたいなのはないけどね。ああ、でも今日あったわ。なんかさ、並ぶじゃん、生きてれば。
は
行列?
つ
行列っていうかな。なんか列に。本当にそのままの意味でね。電車を待つ時とか、コンビニとかさ、列に並ぶじゃない。並んですごく気になるのが、後ろ。後ろに立たれるってすごく嫌じゃない、まず?
は
いや、ゴルゴじゃないからわかんない。
つ
そんな別にぶっ殺したりしないけどさ。
は
そういう教育受けてきたんか?
つ
並んで後ろにいるのはいいじゃん。でも妙に近いやつとかいない?振り返れないくらい近いやつ。肘にあたるぐらいのさ。
は
いや、ないですね。
つ
あるよあるよ!そんなに詰めなくてもいいでしょみたいな。それがすごい気になって。で、今日もレジに並んでたんさ。普通の距離でも、割と正面向かないで、斜め向いて、完全に後ろには立たせないようにはしてるんだけど。それで、来たなって思って。もう息遣い、鼻息みたいなのが気持ち悪いじゃん。その時は近いとは思わなかったんだけど、後ろにきたなって思ったから、グっと体を斜めにしたら、もう当たるんさ。そしたらもう、向こうがちょっとイライラしてるんさ。それは違くない?人間って入っちゃいけない領域があるんじゃなかったっけ?
は
そうそう、あるある。テリトリーみたいな。
つ
テリトリー的なものあるじゃん。もうさ、二人のテリトリーみたいになってるんだよ。二人のテリトリーていうかさ、俺の一人分のなかに君のテリトリーも入っているような感じ。お前が悪いだろうと思って。
は
それで怒るのは良くないよね。怒りをあらわにするのは。なんか良い匂いがしたんじゃない?リュウジから。
つ
いやぁー、それ超気持ち悪いじゃん。だっておっさんだよ?
は
俺そんなことないもん。
つ
怖いんじゃない?
は
怖くない怖くない。
つ
強そうだからさ、アユム。ぶっ飛ばされそうじゃん。
は
ヒョロヒョロだよ?何かを感じるの?
つ
たぶんなんか野生的な。野生じゃんアユムって、ちょっと。
は
野生じゃないでしょ。
つ
野生入ってるよね。
は
竜児からそこはかとなくフェロモンが滲み出ちゃったんじゃないの。
つ
フェロモンってなに(笑)。
は
ないが多いの?おじさんが多いの?
つ
おじさんが多いのかな。女の人ってそこらへん敏感だから、あんまり近いことってないじゃん。
むしろ距離あるぐらいの感じじゃん。男の人が多いよね、やっぱり。でもいない?並んでる時じゃなくてもさ、友達とかでもさ、話してる時でも近い人とかいない?
は
俺よく距離近いねって言われるかも。
つ
本当に。
は
でも分からない、自分じゃ。そういうことなのかな。
つ
でもそういうことだと思うよ。その感覚の違いというか、ちょっと鈍感なんじゃない?
は
おい!(笑)
つ
でもアユムに感じたことはないけどね、別に。
は
中には近いよって人はね。
つ
もちろん人それぞれそこは違うのかもしれないけど。
は
でも当たるって。斜めになったら当たるっていうのは近すぎるな。
つ
特に、電車とかで待ってるとさ、順番に並ばないやつもいればさ、早く行きたいやつもいる。プレッシャーかけてくるわけよ。そんなことしたってさ、順番が変わるわけじゃないしさ。なんなの?
は
あれは体で阻止しなきゃ。よく俺のすぐ後ろにいるおばさんが、俺を追い越そうとしてくる。扉が開いた瞬間。そうしたらすぐに肩入れるよ。ちょっと待てよ、と。
つ
ブロックするんだ。ディフェンスだ。
は
そうやって覚えさせないと、社会の仕組みっていうのを。
つ
それは分かるわ。結構前だけど、学生の時、友達と一緒に電車を待っていて、混んでいるわけでもなかった。5人くらい後ろに並んでた。そこにおばちゃんがきて、絵に描いたような割り込みをしてきて。そしたらその友達が、おばちゃんのかかとを踏んだんさ。で、踏みっぱなしなんさ。でもおばちゃんは前に行こうとするから、靴が脱げちゃう。でも靴は友達が踏んでるから、残るじゃん。友達がその靴をホームに落としたんさ。それでおばちゃんが慌ててる間に、電車は出発しちゃった。
は
電車は普通に行ったんだ。
つ
行った行った。俺も気づかないくらいスムーズだった。一瞬の出来事だったよ。
は
それ、殺し屋じゃないの?(笑)
つ
俺もね、ちょっと狂気的なものを感じたよ。
は
その彼すごいね。
つ
それこそ彼曰く、社会の制裁だって。
は
でも聞いてる身からしたらすっきりする話ですけどね。
つ
まぁ、やり過ぎな感じもするけどね。
は
ドアが閉まっておばちゃんは慌てふためいてたわけだ。
つ
でもなんか、並んでる人もこのおばさん何だっていう思いがあったか、そんなに大ごとになるわけでもなく。あとローカルな線路だったからね。
は
湘南新宿ラインとか高崎線じゃないの?
つ
全然違う。
は
いつも使ってる路線じゃないの、二人が。
つ
本当に無人に近いような駅。
は
そんなアウェイなところではできないな。仮に、いつも僕たちが使っていたのは高崎線じゃないですか。そういうところなら、この駅をどげんかせんといかん、という気持ちでやるかもしれないし。一時間半ぐらいね、東京出るために乗らなきゃいけないから、電車に。死活問題だよね、割り込みは。
つ
その一時間半なり二時間なりがね、大変だからね。
は
本当に彼は正義感が…。いま彼はなにをやってるんだ。
つ
なにやってるんだろうね。けっこう前だから。
は
中学生?高校生?
つ
高校の時だね。
は
いいね。会いたかったね、その時期にね。
つ
変なやつだったけどね。
チャック全開という戒め(23:24〜)
文章読むの疲れた こちら
は
電車は長いからさ、俺も電車乗ってる途中とかでよくチャック全開だって気づくことあるんだよ。本庄から乗ってさ、一時間半かけて東京まで出てましたけど。大学生のとき。気づいても「もういいや」ってなるんだよね。このまま大学まで行こうと。
つ
なんで?
は
なんかね、吹っ切れちゃうのかな。
つ
吹っ切れるとかそういう問題なの?一歩間違えれば犯罪じゃん。
は
いやいや、ちゃんと鉄のパンツ履いてます。
つ
あ、そう。
は
何だよって思うんだよね。
つ
自分に対して何だよって思うわけ?
は
自分にじゃない。見えない大きな力が働いてそうなったんだろ?
つ
なんだよそれ。全然意味わかんないよ。
は
本当は俺が閉め忘れただけなんだけど。
つ
絶対そうだよ。それしかないよ。
は
自分への戒めっていう面もあるかもしれないね。
つ
周りが迷惑するよね。
は
いや自己啓発。
つ
自己啓発って(笑)。
は
チャック全開だったことあるでしょ?
つ
全然あるよ。でもすぐ閉めるけどね。それがエチケットでしょ。まぁ、開けないのがエチケットだけど。そこで違反一個、切符切られてるんだから、すぐそれは閉めないと。
は
まあねぇ。この自己啓発はやめたほうがいいかな?最近忘れないけどね、そもそも。
つ
そんあにしょっちゅう忘れる時期みたいなのがあるの?
は
わかんないけど、やっぱり夏とか、トイレ行く回数が多いから、自然とそういう打率も高くなってるのかもしれない。
つ
なるほどね。でも俺も、一時期すごく開いてる時期あったね。
は
ほらあるじゃん。なに隠してんの。
つ
あったけど、もちろんすぐ閉めるけどね。言われて気づくとかさ。
は
まあね。そういう社会の悪いところを正していきたいんだろ?
つ
別にそこまでじゃないけどね。そこまでじゃないけど、自分の周りを守る。自分の周りを守るだけだよ。
は
なにそれ、家族とか?
つ
そういうことじゃない(笑)。そんな大きい話してないよ。自分のテリトリーと自分に起きたことで手一杯さ。
やばい父親、やばいラジオ体操(26:35〜)
素人の声を聴いて背筋をゾクゾクさせたい こちら
は
そんなこと言ってさ。悪さとかしてたでしょ。学生の頃、夏休みとかやんちゃしてさ。爆竹を人の家に投げたり、ロケット花火を打ち込んだりしてたんだろ。
つ
ピンポンダッシュぐらいだけどね。爆竹はね、よくオヤジと一緒にアリの巣に入れて爆発させてた。
は
待て待て待て。オヤジ。
つ
オヤジいくつだって話だよな。
は
オヤジは18歳か?
つ
オヤジいた記憶だな。しかもオヤジに教えてもらった気がするしね。
は
まぁ、いいおやっさんだよ。個人的な感想ですけど、真面目くさった人よりかはいいでしょ。
つ
でもちょっと怖いよね。アリの巣爆発させて楽しんでるおじさんって。
は
うん。俺の家族にはいらない。
つ
でもよく爆発させてたな、夏休みは。
は
その親あって、子ありよ。リュウジ君ありよ。
つ
そんなことやって夏休み過ぎちゃったわ。
は
宿題やれよ。
つ
みんなそうでしょ。宿題って最後の日にやるじゃん。
は
ちょっとね、それは違いますよ。
つ
ああそう。やってた、アユムは?
は
やってたね。計画的に。
つ
すごいね。
は
てか、答え見てたけどね。計画的に、コツコツ答えみながらワークを終わらせてた。
つ
でもさ、いろいろあるじゃん。絵描いたり、なんか作ったり、自由研究とかやらなきゃいけないじゃん。あんなの答えないじゃん。
は
あれね。あれはちゃんと計画通りやってたかもしれないね。絵描くとかは。
つ
それも全部最終日にやってたけどね。絵描いて、なんか作って、ドリルやってみたいな。一番最悪なのがさ、夏休みは2ヶ月ぐらいあるわけじゃん。1日ずつが表になってたものがあって、そこに一言日記みたいなのを書かなきゃいけなかった。何月何日晴れとかさ。それがもう地獄で。あれを最終日にやるってさ。
は
すごくイマジネーション豊かになるよね。
つ
あんなのやばいじゃん。あれだけどいつもバレバレなんさ。提出したらさ、先生が「お前だけ晴れが多いな」っていうわけよ。
は
そんなうまいバランスで雨を入れられないよね。
つ
適当に雨とか入れるわけだからさ、だいたい晴れてるだろって。先生に、なんか晴れてたんすよとか言ってさ。
は
一応受理はされたの?
つ
一応ね。それを書き直せって言われてもね。毎日やりましたって言って出してたけどね。
は
ラジオ体操は行ってた?
つ
ラジオ体操みたいなのはなかったよ。あったのかな?(笑)
は
お前が知らないだけだろ(笑)。
つ
午前中は寝てたからね。
は
小学校の時って通学班で行ってた?
つ
そうだったね。基本的に行きはね。
は
俺はさ、小学校の夏休み、通学班だけで俺の家の庭でラジオ体操を開催してた。毎朝。
つ
それって自主的にってこと?
は
本当はオフィシャルな場があるんだよ。
つ
えー?仲良いじゃん。
は
なぜかそう始めたんだよな。分派っていうのかな。枝分かれ?大きな組織から抜け出したいなと。俺たちは俺たちだけで体操やるからって。
つ
なにそれ、超アホっぽいじゃん。で、ラジオ体操やってるんだ。
は
ラジオ体操カードっていうのがあるから、それに毎日ハンコを押す。橋本って書いてあるハンコ。本当はオフィシャルなハンコがある。
つ
すげーそれおもしろいね。
は
たぶん俺たちだけだったね。
つ
なんかすごいね。
は
班長がやるんだよ、代々。俺はそのしきたりを受け継いだだけなの。上の班長がそれをやってたから、じゃあ次は俺だって。でも友達に聞いたら、ラジオ体操は学校のグラウンドでやってるよって。知らなかった。
つ
なるほどね。アユム的には孫の代のようなものだったんだ。
は
本当に狭い世界で生きてた。
つ
成り立ちも知らなくて。
は
成り立ちもしらない。
つ
ラジオ体操に何でいかなきゃいけないのかも良くわからなかったけどね。
は
眼が覚めるよ。
つ
目は、眠くなくなったら自然と覚めるでしょ。
は
眠気まなこをこすりながら、朝の6時にやるんだけど、もう目ぱっちりで宿題やれるよね。
つ
そういう考え方じゃなかったな。宿題やるとかじゃなかったね。
は
リュウジ君はアナーキーか。
つ
アナーキーというかそれが普通だったと思うけどね。
は
僕はもう優等生ぶっていたからね。
つ
優等生かもね。
は
優等生ではないかもね。その成り立ちも知らずに自分の庭でラジオ体操をやらせてる班長って、どうなの。
つ
本当にそのコミュニティおもしろいよね。でもラジオ体操はやるんだってところだし。
ドラゴン桜はここにいた(34:10〜)
ここまできたら聴こう こちら
は
工夫した勉強法とかなかったの?リュウジなりの。例えば、ラジオ流しながら、音楽流しながら勉強するみたいなさ。
つ
ないね。だって勉強しなかったもん。今でもそうだけど、何か期限があったりしたら、その前日にやるし、やるとしたら絶対に夜だね。
は
一夜漬けパターンだ。
つ
そうだね。工夫でも何でもないけどね。身から出たサビみたいな。
は
堕落だよ。
つ
でもそうじゃなきゃやる気が起きないもんね。なんでもそうだけど。
は
確かに俺もギリギリにならないと、やれなくはなっていったかも、だんだんと。中学生、高校生と。
つ
そこで何か形成していけば、もうちょっと計画的にできる人間になったのかな…。
は
そうかもしれませんねっ(笑)。俺は大学受験をしたけれど、ずっと指パッチンをしながら日本史の教科書を読み上げるっていう勉強法。
つ
指パッチン?
は
リズムに乗りながら。
つ
そういうことね。
は
(実演)
つ
うわ、やばっ。超寒いじゃん。
は
うん寒い。でも、それ1日でやめちゃった。
つ
は?なにそれ。
は
すげー覚えられたその日の日本史は。でも次の日起きたら指が水ぶくれ。指パッチンのやりすぎ。それで嫌になっちゃった。
つ
うわーだっさ。指パッチンの練習も必要になっちゃうよね。
は
そうだよね。そういう苦い過去、勉強法はありましたね。
つ
俺は工夫もクソもなかったけどね。でもね、高校受験はしなきゃじゃん。こんなことするくらいだったら、高校行きたくないって思ってたけど。高校受験っていつだ?1月ぐらいの始め?中3の9月ぐらいから勉強やるかってなった。もともと全然勉強やってないから、底辺みたいな偏差値ではあったんだけど、そこから20近く上がったんだよ。塾通ってたんだよ。友達と遊びたくて通ってただけなんだけど。その塾で毎月偏差値のテストあるじゃん。その成績が圧倒的に伸びるから、塾の宣伝に使わせてほしいって言われた。もちろん俺の名前は載らないけど、偏差値は新聞に載ったからね。
は
ズルだよ(笑)。昇り竜のようになったわけだ。
つ
「こんな生徒がこうなりました」みたいな。確かにすごく伸びて。
は
新聞の広告に載ったの?
つ
新聞の折り込みかな?載ったんだよ。
は
それは、僕は、ない経験ですよね。
〜ジングル〜
は
それ嘘じゃん。嘘じゃないか!
つ
嘘ではないけど。その塾のおかげかどうかってところはあるけど。
は
竜児はもともとできるでしょ。好きなものはちゃんとのめり込むタイプじゃん。
つ
もともと底辺だから、伸びしろってすごくある。それだけの話だと思うけどね。
は
まぁ、でもできない人はできないから。じゃあ次回の宿題はなに?英語?
つ
宿題やらなきゃいけないの?やだよ宿題やるの。アユムはあれでしょ、また手紙書いてくるんでしょ。
は
じゃあ次は「キウイへ ヘタを捨ててごめんね」だ。まあそんな感じでね。
つ
ダラダラしてるね。
は
ダラダラやっていきましょう。
つ
はい、わかりました。
は
さようなら。
つ
さようなら〜。
-終-
すべてを読み終えた特別な君を新しい世界にご招待 こちら
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