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2021年3月の記事一覧

いつか死ぬということに感謝すること

いつか死ぬということに感謝すること

グッバイリチャードという映画を観た。余命半年の宣告を受けたリチャードのお話。

グッときたリチャードの言葉を紹介する。
「死ぬ前にして分かった。人生のほとんどにおいて私は間違っていた。死というものを理解していなかった。いつか死ぬということに感謝してこなかった。結果的に精一杯生きてこなかった。」

「いつ死ぬか分からないから、今を精一杯生きよう!」という言葉は皆よく使っている。しかし実際はいつか死ぬ

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レンタル家族と退職後の人生

レンタル家族と退職後の人生

何年か前に観た映画でレンタル家族という仕事があることを初めて知った。エリート男と結婚する主人公の黒木華さんは結婚式に出席してくれる親族がいなかった。そこでレンタル家族を派遣してくれる会社に依頼した。レンタル家族達は結婚式当日、皆それぞれの役割を果たし、黒木華さんの本当の家族のように振る舞い、結婚式を大いに盛り上げていた。

私は現在55歳。60歳が定年退職の歳。24歳から今の仕事だけを30年以上勤

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浮気の境界線はどこにある?

浮気の境界線はどこにある?

昔観た「恋に落ちて」という映画。ロバート・デニーロ演じる既婚者の男がメリル・ストリープ演じる女に通勤電車で出会い、二人が恋に落ちる話だったと思う。忘れられない印象的なシーンがあった。

妻から浮気を責められた夫デニーロ「何もなかった、何もしていない」

妻「その方がもっと悪い!」

何もしなかった方が悪いなら浮気の境界線は無限に広がってしまう気がする。しかし妻の気持ちもよく分かる。

浮気の境界線

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私は感動マニア

私は感動マニア

感動という感情を言葉で表すのは難しい。喜び、悲しみ、驚き、笑い、怒り、共感、様々な感情が配合されて感動が形作られている。

私が映画を観る一番の理由は「感動したい」という気持ちだ。大好きなホラー映画を観る目的も感動だ。なかなか本当に恐いホラー映画に出会うことは難しい。しかし時々出会う時がある。そんな素晴らしいホラー映画と出会えた時、私は恐怖し、驚愕し、心を震わせる。これも感動だ。感動は心が大きく震

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大いなる力は大いなる責任が伴う

大いなる力は大いなる責任が伴う

「大いなる力は大いなる責任が伴う」

スパイダーマンのベンおじさんの有名な台詞だ。権力、大金、高い地位などを持つと変わってしまう人が多い。宝くじで大当たりした人が悲惨な人生を辿った話をテレビでよく紹介している。映画でも貧しい時は仲良かった夫婦や仲間達が成功し金持ちになった途端仲違いして別れてしまうシーンをよく観ることがある。自分のまわりでも高い地位に上りついた後に別人のように変わった人を見かけたこ

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私はオタクと呼ばれるに足る人間か

私はオタクと呼ばれるに足る人間か

「おたく」の語源は作家の中森明夫氏の1983年の雑誌のコラム「『おたく』こと。の研究」に始まったらしい。中森明夫氏がコラムの中で「この頃やたら目につく世紀末的ウジャウジャネクラマニア少年達を『おたく』などと書いた事が始まりとのこと。

オタクと呼ばれる人達。今はある道を極めた人達を表す言葉になってる。学者もある意味オタクと言える。我が息子達はブラジリアン柔術を極めようとしているから柔術オタク。娘は

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私の映画館デビューは「ロミオとジュリエット」だと思う

私の映画館デビューは「ロミオとジュリエット」だと思う

私が初めて映画館で観た映画はロミオとジュリエット。今ネットで調べたら1968年公開となっている。日本公開の正確な年は分からなかったが、多分1968年から1969年の間だろう。私が4歳の頃だ。私の記憶が正しければ、私は4歳の時映画館でロミオとジュリエットを観たことになる。当時の映画館は満杯で私は立ち見で観た記憶がある。誰と一緒に観たかも覚えていないし、背の小さな私が立ち見でどんな風に映画を観ることが

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若葉竜也という俳優について

若葉竜也という俳優について

今夜久しぶりにマブダチ達と夕飯食べてレイトショーに行った。「あの頃。」という映画を観た。観客は我々3人だけだった。劇場のど真ん中に3人で座り鑑賞した。

松坂桃李、仲野太賀、若葉竜也…今を代表する若手俳優達が出演していた。私は若葉竜也推しなので若葉竜也目的に映画館に足を運んだ。苦手な仲野太賀が心配だったが本作の役は彼にしか演じられないのでは?と思う程ハマり役だった。若葉竜也は私の期待を大きく超えた

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