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知的財産権について簡単にまとめてみた!

 「知的財産権、知っていますか?」に引き続き、今回も知的財産権についてご紹介します!今回は出願と弁理士、クロスライセンス契約についてお伝えします。


「特許申請」?「特許出願」?

 特許取得を特許庁にお願いする際、私たちがよく耳にするのは「特許申請」だと思います。私も「特許申請」が正しいワードだと思っていました。

「特許出願」です!!

 実は「特許申請」というワードは法律用語には無く、「特許出願」が法律用語として使われています。すなわち、知財の専門家や弁理士は「特許出願」しか使わないのです。

気になる出願費用

 もしも出願から取得・登録料納付まで一発でスムーズに行けたとしても、最低約17万円はかかります!しかしこれはレアケースで、多くの場合25万円以上かかります。これにプラスで弁理士費用なども掛かるので、決して安くはありません。発明したアイデアは出願しても利益になるものなのか、一度考える必要があります。

 ちなみに、出願した時点で特許取得の可否に関係なくアイデアが公開されます。コカ・コーラのレシピのように「出願しない」というのも一つの戦略ですね。

期間はどのくらい?

 出願から権利化までの期間ですが、なんと1年~1年半かかります。かなり時間が掛かるんですね…。このうち多くの割合を占めているのは「審査」であり、約10ヵ月掛かります。

 審査に掛かる時間を短くするために「早期審査の申請」を行うことができます。諸条件はありますが、3ヵ月程で審査結果を得ることができます。

 審査の結果、類似品があったり新規性が認められない等の理由で拒絶理由が出されることがあります。(1回で通ることは珍しいです)その場合は意見書等を提出して対応するため、時間がさらに掛かります。

弁理士

 「弁理士」ってご存知ですか?弁護士や税理士はよく耳にしますが、弁理士はなかなか普段の生活で耳にすることが無い職業ですよね。

 弁理士は知財専門の理系弁護士のことで、出願に必要な願書の作成などを行っています。実はこの「願書」、発明したアイデアを記載する書類ですが、「いかに広く深く抑えられるか」がとても重要なのです!文言によってカバーする範囲が大きく変わってくるため、この願書作成の部分がとても大事になってくるのです!

 弁理士によっては得意とする業界も異なるため、それぞれの業界に特化した弁理士に依頼することも出願の際は重要となってきます。

知財を交換できる!?

 他社(者)の特許を使う場合、通常はライセンス契約を交わして特許使用料を支払うことがほとんどです。しかし自社で有力な特許を持っており、相手会社にも使いたい特許がある場合、「クロスライセンス契約」として相互に使用料を払わず貸し借りすることができます。

 クロスライセンスを結ぶには、お互いに強い特許を持っている必要があります。

知財取得は国ごとに行う必要がある

 ここまで日本での知財をご紹介しましたが、皆さんはきっとこう思ったはずです。

「知財権の取得って時間もカネもかかるんだな…。」

 ものすごい労力をかけて権利を取得できても、それは日本国内だけに適用されます。すなわち、外国でも権利を主張するためにはそれぞれの国で出願をしなければならないのです!(莫大な費用と時間がかかりますね…)

最後に…知財を調べるならコレ

 実際にどんな知財が存在するのか調べる際に利用するのが、j-platpatという知財データベースです。無料で使うことができ、簡単な事前調査は行うことができます。身近な企業や製品について、興味があれば調べてみてください!


長い記事でしたがご覧くださりありがとうございました。_(._.)_

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