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謎の断片

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謎の断片

初めて見た時、謎の記号といいますか暗号のようなものが書かれていて大変興味をそそられました。SNSで「これはなんでしょう」と呟きましたら「速記記号の表ではないかと回答をいただきました。速記・・・速記とは何でしょう。

速記とは人の口から出た言葉を文字に変換する技術だそうです。話言葉をより早く正確に記録することを目的に開発されました。
日本で速記術が発明されたのは明治15年。田鎖鋼紀という人物が日本橋の茶亭において自身の考案した速記講習会を開催したのが始まりです。ここでもまた日本橋というキーワードが出てきました。今回の展示は日本橋が舞台といってもいいくらい出てきますね。

その後、日本語に耐えうる様々な方式や符号が改良されていきます。そして発明されて8年後、第一回帝国議会で速記が採用されました。その後も国会などの議会で速記は使われ続けます。今でこそ色々な記録媒体が発達し、使われる機会は少なく(あるいは全く使われないのかも)なりましたが、当時としては便利な技術だったのでしょう。
本資料は戦後のものかと思われます。様々な記号が記載され見ていてなかなか面白いです。

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