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パーキンソン病の代表的な4つの運動症状

パーキンソン病はうまく付き合うことが大切な病気です。

30代で発症する方から60代で発症する人など年齢層もさまざまです。

また、病状も多岐にわたり、進行の度合いにも大きな差があります。

今回は、パーキンソン病であらわれる代表的な運動症状について紹介していきます。


パーキンソン病の代表的な4つの運動症状は以下の4つです。

①手足がふるえる(振戦)
②筋肉がこわばる(固縮)
③動きがゆっくりになる(無動)
④姿勢が保てなくなる(姿勢反射障害)


①手足がふるえる(振戦)

手足がふるえる症状を安静時振戦と呼びます。

手足が1秒間に5回くらいの規則正しいふるえ方をします。

最初は左右どちらかだけから始まります。

初期段階では自分では気づかずに他人に指摘することで気づくことがおおいです。

ピル・ローイングと呼ばれる、指のつけ根が曲がり、指はまっすぐになり、手の指先が丸薬(ピル)を丸めるような動きに見える特有のふるえ方もみられます。

②筋肉がこわばる(固縮)

筋肉のこわばりは固縮と呼ばれます。

無意識のうちに筋肉がこわばり、自分で力を抜くことができず、手足がスムーズに動かせなくなります。

他人が肘や手を動かそうとすると、ガクガクと歯車が噛み合うような抵抗(歯車様固縮)を感じます。

筋肉の固縮は全身の筋肉で起こるため、部位によってはほとんど自覚がない場合もあります。

③動きがゆっくりになる(無動)

ゆっくりとした動きになる症状は無動と呼ばれます。

全身の筋肉に起こるため、全体的に動作がゆっくりになります。

ひとつひとつの動作にも非常に時間がかかるようになります。

じっとしている状態になると、苦痛を感じることなく、何時間でも同じ姿勢のままいられます。

また、表情の変化も乏しくなり、まばたきが少なくなる、字を書くと、だんだんと小さくなるなどの症状も現れます。

呼吸や発声に使う筋肉も動きが悪くなるため、声も小さくなりがちです。

④姿勢が保てなくなる(姿勢反射障害)

姿勢を保てずに転びやすくなる症状を姿勢反射障害と呼びます。

前かがみになり、顎を突き出し、膝を曲げて立つ姿勢になっていきます。

体のバランスが悪くなっているため転びやすくなります。

姿勢反射障害は、病気が進行してからあらわれる症状です。

歩幅が狭くなり、すり足でチョコチョコとした小刻み歩行になると、つまづきやすく、さらに転びやすくなるため注意が必要です。


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今回の記事は以上になります。

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