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財務スキルを習得したければ、ひたすら素振りをすべし

皆さま、おつかれさまです。
後継経営者のお悩み解消に【徹底伴走】するコンサルタントの長谷川でございます。

早速ですが、結論から述べることにします。

習慣化すること」です。

やり続けることで、ある時パッと世界が開けるように理解することができます。頑張ってください。私がサポートいたします!

何の話か、サッパリだと思いますが、これは私が後継経営者の方々からいただく質問ランキングトップ3に入る質問についての答えです。その質問とは、

「数字に強くなりたいんですが、何を行えばよいでしょうか?」
または、
「財務をしっかり分かるようになりたいのですが、どうすればよいのですか?」

というものです。財務は、会社を経営する上で最も重要なおカネ周りの話です。「調達→投資→回収」のプロセスすべてに関わり、経営方針や経営戦略とも密接に連携しています。そのため、目に見える成果として現れる決算書のことを「経営者の通知表」と表現することもあります。だからこそ、経営者が「数字が読める」ことには意味があります。

ところが、財務や会計は義務教育で扱われておらず、商業高校や大学の商学部や経営学部などを除いて、大人になるまでで財務を身に付ける機会はほとんどありません。そのため、多くの経営者が独学で学んでおられるのが現状と思います。最近ではYouTubeを開くと、税理士や会計士、はたまたファイナンシャルプランナーなどの方が解説動画をアップしておられるので、独学でも学べる環境が整ってきてはいます。しかしながら、個別に理解度を推し量ることは難しく、「どのくらいやれば良いものか」と不安になることもあります。そこで、後継経営者に徹底伴走している私に相談されているのです。

とはいえ、私は財務の専門家ではありません。つい5年ほど前は化粧品会社の一社員でしたし、さらに言えば研究員から経営企画室に異動して店舗開発や集客をメインの業務として行ってきたという経歴の持ち主です。経営における数字と言えば店舗当たりの売上や利益、来店者数くらいしかチェックしていませんでした。

そのような私でしたが、今では決算書を見ればおおよそのビジネスモデルの仮説を立て、意見交換ができるくらいになっています。そこに至るまでには、教科書的な財務の知識の習得はもちろん、その勉強を続けるための何かが必要でした。それこそが「習慣づけ」です。

財務に知識は必要ではあるものの、やはりスキルです。決算書の構造や「売上高営業利益率」、「総資産回転率」などの経営指標について分かっている必要があるし、自社の決算書を見て経営の意思決定に活かしてナンボだと思います。野球で例えると、ホームランを打ちたければフォームやスイング軌道についての一定の理解は必要で、そのうえで素振りや打ち込み、筋力トレーニングを行うことでホームランを打てる身体に仕上げていく。まさに、数字に強くなるための財務スキルを習得することも同じです。

ここで、中小企業診断士の資格取得にまつわる私の実体験について話をします。

診断士の資格習得のためには大きく2つ、マークシート形式の1次試験と記述形式の2次試験をパス(60点以上の合格点を取る)しなければいけません。財務会計に関しては1次試験と2次試験のどちらにも出題されており、1次試験では60分で18~25問の会計知識(簿記知識)と投資知識(ファイナンス)に関する問題が出題されます。次に、2次試験では80分で大きく4題、計算問題を含めた企業の経営課題を解決する助言・アドバイスを記述するという問題が出題されます。

中小企業診断士の前に、私は日商簿記二級の資格を取得していたこともあり、多少、計算問題についてはできる状態でした。しかし、診断士試験の前では、簿記の知識は一部です。確り合格点を獲得するためには計算力だけでは不十分で、問題解決のための理解力と記述力も必要だと考えました。

そこで、私が取り組んだことは「毎日決算書を読むこと」です。もちろん、試験対策のため、読む決算書は過去問であったり、問題集の事例だったりするのですが、重要なことは決算書に慣れることです。当時の私は生まれて間もない子供の育児や業務の都合で思うように勉強時間が取れなかったこともあり、「毎朝5時起きで2時間は必ず勉強すること」を習慣としました。

はじめの頃は問題の表現などに慣れていなかったこともあり、2時間ではとてもじゃないけれども解き終わることはなかったです。しかし、半年くらいたてば、2時間あれば十分過去問の1年分は解き終わり、解説文を見ながら振り返りを行うことができるまでになっていました。その結果、1次試験について、財務会計は合格点だったものの他の科目が不合格だったため再度受験することになりました。1次試験は2度目で全ての科目が合格点となり、2次試験はその勢いもあり、無事1度で合格することが出来ました。

冒頭に戻りますが、「財務スキルを身に付けるにはどうすればよいか?」という質問についてのお答えは、まずは「基本や基礎を正しく学び実践すること」です。その状態は、知識を得ましたが、それを実践することができない状態ですので、次のステップとして「習得のための練習、または経験を積むこと」が必要になってきます。そのために「習慣化すること」。それにより、決算書を見ることが当たり前となり、財務スキルが高まってくることにより「できる」という実感を得ることができます

今回の記事が誰かのお役に立っていれば嬉しいです。
また次回も、宜しくお願い致します!

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