第二チャクラの話〜愛すべきMy room〜

あの頃のわたしは、人に頼らず、なんでも、自分でやらなければならなかった。
何度も自分を傷つけ、今にも壊れてしまいそうな母と、多くは語らずとも、愛情深く、辛抱い父のもと、わたしは、頑張ることと、寂しさと不安がごちゃ混ぜの反抗期のない思春期を過ごした。

勉強を頑張って、家のことを手伝って。何かを頑張ることで、自分の存在を確認していた。

頑張れば報われて、褒められて、自分でなんでもできれば人に迷惑をかけない。
その概念と、『〜すべき』がわたしを作り上げていった。


そして、その頃から感じ始めていたのだ。
本当の自分がないような不安感と違和感を。


第二チャクラは、概念や感情の受け取り窓口。
8歳から15歳くらいに形成される。
素直で、頑張り屋のわたしは、窓口に届けられるありとあらゆる概念を受けとって溜め込んでいった。
そして、感じやすいわたしは、無意識に周囲の感情も吸い上げっていってしまった。その感情は、純粋なわたしの感情と一体化して、わたしはきっと自分のものではない、誰かの涙をもたくさん流していたのだ。


そうやって、長い年月をかけて、わたしの第二チャクラは、本来の美しいオレンジ色を失い、本当のわたしの姿を隠していったのだ。


溢れかえる情報の中から、今の自分に本当に必要なものはどれだろう?
この、湧き上がる激しい感情は、本当に純粋にわたしのものだろうか?

それを、自分の肉体を通して自問自答して、取捨選択する。
肉体は、素直で、純粋で、その時々のわたし達に必要なことは何かを教えてくれる。

不確かな概念や、誰のものかもわからない感情で動くことは危険だ。
『自分の体にとって必要なものは何か』にフォーカスしていくのだ。
そうやって、第二チャクラをお掃除する。
いつでも、今の自分に必要なものだけにしておく。居心地のいい自分だけの部屋。


長年、自分が信じてきたことが、誰かの概念で幻想だとわかったとき、
湧き上がる感情の全てが自分のものとは限らないとわかったとき、
わたしは、
『本当の自分の姿は、どんなだろう?わたしの本当の姿を知りたい』
と強く思った。


あなたの中の、『〜すべき』はなんだろう?
それは、今のあなたに本当に必要なものだろうか?


本当の、純粋な姿のわたしでいるために、わたしは毎日問い続ける。

「その感情は、本当にわたしのもの?」
「本当に、そう思っている?本当は、どうしたいの?」

そうやって、わたし達は、自分の愛すべきMy roomを整えながら生きるのだ。



晴海たお

この記事が参加している募集

最近の学び

学問への愛を語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?