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アネモネが、呼んでいる。

アネモネが呼んでいる。
風の神に愛され、花にされてしまった妖精。

あなたは、花びらを持たないことを選んだ。
ユニークに自分の美しさ見せてくれる。

アネモネが呼んでいる。
あなたには、すべて揃っている。
それが前提の世界においで、と。

晴海たお

アネモネ、ダリア、チューリップ、バラ。
わたしが好きな花たち。

わたしは、比較的大きくて、
色が、白以外なら、はっきりした色の花が好きだ。


花屋で花を選ぶたびに思い出す言葉がある。

昔、お店のお客さまとお花の話をしていたとき、その方がこう言った。
『一見、気の強そうな女ほど、小さくて可憐な花が好き。
一見、大人しそうな女ほど、大きくて大胆な花が好き。
花の好みは、その人の内面を表してたりするのよ。』

それを聞いて、わたしはどこか納得した。


わたしが花が好きな理由は、深堀りすれば
美しく、癒されるからということ以外に
憧れや尊敬の気持ちがあるからだ。

自分で咲く季節を選び、
桜は桜として、ひまわりはひまわりとして、
それぞれが、誰かと比べることなく美しく咲いている。
そこに、尊敬と、羨ましさを感じる。
そして、部屋に花を飾ることでブレる自分の心を繋ぎ止めてもらっているのだ。


自分の本心とは裏腹な言動にモヤモヤしてしまうときほど
堂々と咲く大輪の花に、自分の心を見透かされるようで、
同時に励まされているような心境になる。


さあ、明日は花屋へ行って
あなたの心がときめいた、一輪を選んでみてはどうだろう?

あなたが選んだその花は、あなたの鏡で、あなた自身だ。
花を愛でるように、自分を愛でるんだ。



晴海 たお


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