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愛にはほど遠い、恋心と嫉妬。


ある日、わたしは驚愕した。
純粋な気持ちから、その人のことを好きだと思っていたのに、
それがいつの間にか、恋心ではなく、嫉妬だったことに気がついてしまったから。

3度も気持ちを伝えても、わたしの望む関係にはなれなかった恋だった。
その恋を失って、しばらくは、その人のことがなかなか頭から離れなかった。
自分を整えたくて、自分を癒すこと、心の深い部分を見つめ直す時間を取ることにした。


何をしていたときだったかは覚えていない。
ただ頭の中で、不意に言葉が響いた。

「悔しい。わたしにだってできるもん!」

そう、わたしは、その彼に嫉妬していたんだ。
わたしの取り組みの分野で、その人は先を行って成功していた。

恋心や憧れのようなものよりももっと深い部分にあった、その人への嫉妬。
その核心に触れたとき、わたしは驚愕した。

思わず、原子の構造の図を思い出す。
恋心が電子のように、わたしの嫉妬という原子核の周りをクルクル回っているような絵面だ。
そして、その人を必死に見ているときは、中心の深いところにある自分の感情になんて気がつけなかった。


四柱推命の観点からこの気づきを紐解くと。
わたしの命式の中にある『比肩』という星が関係している。

比肩は自分看板の星で、職人気質で頑固。
それが、恋愛においては、相手に対して尊敬できる師のような魅力を感じられないと好きになれないことが多いのだ。
今回も、まさにそうだった。

恋心以上に、自分が欲しいものを手にしているその人への嫉妬があった。
苦しかったのは、そのことに気がついてもらえない自分からのサインだったのかもしれない。
そのことに気が付けた今は、なんだか心が軽い。

そして、わたしの中のふたつの食神の星たちが囁きだす。
「もっと楽しんでいこうぜ♬』と。
そう、わたしの本質は「ラリラリ〜♬」なのだ。


いつか、わたしにも、
「愛している。」と言える日が来るだろうか。

そのときのために、わたしの愛の原子、その中心の原子核には
しっかりと愛を詰め込んでおきたい。


晴海たお


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