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【チェンソーマン】アニメ第11話「作戦開始」感想

未来最高!未来最高!
オマエも未来最高と叫びなさい!!

◆これまでの感想まとめ

◆契約と修業を遂げ、決戦に挑む第11話

今週第11話は原作第32話から第35話途中まで、未来の悪魔登場から沢渡とのリベンジマッチまでがアニメ化された。3.5話分。遂にこの物語の中間地点にあたる5巻分へ突入した。以前も書いたが、この1期で区切りをつけるなら第38話までなので、次回は同じく3.5話だろうか。但し今週は結構アニオリ描写が多かったあたり余裕のある構成だった。もしかすると次回も案外余裕があるかもしれない。まあハッキリ言ってしまえば最終回らしくド派手なバトル回だからネタバレもクソもないのだけれど。

原作サブタイはこちら。

(4巻分)
第32話「繰り返し繰り返し」
第33話「作戦開始」
第34話「全員集合」
(5巻分)
第35話「未成年」

「作戦開始」も、新キャラを交えての「全員集合」も、どちらでもいい気がするのだが、やはりここから反撃開始なのだから「よしじゃあこっちもその体制で行くぜ!」と構えるように気持ちよく前者で行きたいのだろう。

◆未来の悪魔

というわけでずっとずっと気になっていた未来の悪魔の中の人ですが、祐樹さんという方です。大変不本意ですが、今回初めて知りました!

Wikiを見るに洋画の吹き替えがメインで、ここ最近アニメの声優も少しずつ始めたケースのようだ。でも個人的には(有)名東工業練馬給湯器ガスセンターの代表取締役が一番インパクトあった。兼業声優は少なくないけど、練馬区って、なんか隣町にすぐ対面できるような身近さがあったぞ!?練馬最高!

肝心の声や演技だが、解釈通りの声でハマっているんだけど、もうちょっとテンションハジけてほしかったかな~と。
最初ぼくはてっきりテラコヤスが演じるのかなと予想していたんだけど、未来の悪魔の憎めないチャラい軽さと悪魔らしい残虐性のバランスがうまく表現されている声だなと感じられた。脳内再生通りでハマっていた。それでもまだ物足りなさを覚える。もっとうるさくてもよかった気がする。アキくんとのテンションの差異を更につけるように。

こいつの代名詞「未来最高!」を筆頭とするおもしれー悪魔っぷりは好きになれそうだし上手くいけば友達のように馴れ合えそうだが、既に契約したデビハン2名の代償が重すぎる事実(あらゆる五感の消失、寿命半分)を忘れてはいけない。尤もアキくんは端からそんなわけがなく、ただ新たな力を欲するためだけに利用なのだが。

いつ見ても未来の悪魔の腹に頭突っ込むのはシュールだなあと思うが(ハラじゃなくておなかって言い方がかわいい)、これで対象の未来が見えるそうだ。その結果、「最悪な死に方を迎える」のが見たいから無償で契約となった。無償といっても、未来の悪魔を自分の目に棲ませるのは生理的にすごく嫌だな…日常的に大丈夫なんだろうか。映画見てたら「〇〇は黒幕だよ!」とネタバレしやがりそうなんだけど。

アキくんは自分の死に方に興味がないドライな態度で契約したが、契約者が迎える最悪の未来を「未来最高!」と讃えるのは実に悪魔らしい。寿命残り2年、長く生きられないと確定されたアキくんが待ち構える運命はなんなのだろうか。そしてその最悪の未来とは、仮に公安を辞めても変えられないのだろうか。もし姫野先輩が生きていたら…と思うと、分岐される未来を探りたくなる。

◆修業終了

先週から続いていた修業が今週で終わった。今回は一体何をやっていたのかよく分からないが、ズボンが破けたり、謎の爪痕が見られたり(チェンソーによるもの?)、過程を想像できる判断材料は遺されている。明日実践って本当に大丈夫なのかと気にならなくもない。良く言えば無駄を排除したテンポの良さにもなっているのだが、果たしてマジにパワーアップしたのだろうか。デンジくんと岸辺先生には十分信頼を寄せているが。

よくあるケースとして戦闘中修行回想を交えての新必殺技披露なのだが、邪道を往く本作においてそれは本当にやるのだろうか。ここまでの11話、血界戦線のように技名を叫んでから殴るスタイルじゃないからなあ。そこもジャンプらしくなさがある。

「マキマさんとランデブーよ!!」って言っちゃうデンジくんかわいい。この一途さが愛しいし推せるんだよなホント。

◆マキマさん胡散臭すぎるよ

年ゆえに岸辺先生がおもちゃ扱いしていたデンジくんとパワーちゃんに情が湧いてきたという、案外マトモな理性を持っていることが判明した。最初はガチで殺す気満々でイカれていたのに、案外人間味があるのか…まあちゃんと毎日きびしい修行を積ませているから、愛着が湧いてもおかしくはないだろう。故にマトモなのは自分にもブーメランが帰ってきているのだが。
この時点でもめちゃくちゃ強いのだが、果たして全盛期はどれほどヤバかったのか、岸辺先生の人物像を追求したくなるのは強みだ。

岸辺先生とマキマさんの会話の謎の緊張感。

「お前わかっていて見逃したな」
「お前がどんな非道を尽くそうと」
「人間様の味方でいる内は見逃してやるよ」
「(悪魔から人々を救いたいことや4課の存在が拡散されることに対して)嘘つき

岸辺先生の気になる台詞が多い上に、マキマさんの本音がマジで読めない上に今回更に胡散臭さが極まった。マキマさんのやっていることは既に非道認定されているんだなあ…となると、岸辺先生は例の呪殺は既に分かっているのだろうか?これくらい鬼つええデビルハンターなのだから、知ってても不自然ではない気がする。

◆ぞんぞんしてきた

ゾンビの悪魔は1話でデンジくんに殺されたが、前以て置き土産としてモブゾンビのストックは遺されていたそうだ。それはそれで管理するの大変そうな気がするのだが…
原作連載当時も思ったが、ゾンビはちょっと今更感あるようなやられやくっぽい気がした。勿論、集団で送り出せば驚異になれるのは間違いないのだが…でもやっていることは決定的に非道だな。負債者まとめてゾンビ化はヤクザならやりかねない。身体を解体されたり泡姫墜ちされたりするよりもムゴい最悪だ。

◆マジに漫画の主人公みたいなアキくん

契約後、車内でのアキくんと黒瀬くんの会話。
結局公安で戦い続けることになったが、辛辣ながらも黒瀬くんなりの気遣いなのだろう。アキくんを見ていて「弱いくせに漫画の主人公みたいな目標掲げててムカつく」という意見は分からなくない。銃の悪魔はムリゲーくさいし、このままハッピーな最期を迎えられるかどうかも怪しいからなあ。

アキくんってやっぱり主人公体質なんだなあ。復讐者という分かりやすい目標あるから。デンジくんは邪道寄りだからな…まあ、もっと言うなら裏主人公W主人公といった捉え方は…こちらの勝手だろうか。

黒瀬くんからの忠告。マトモじゃない奴ほど生き残っている。それは当たり前の事実だけども、敢えての忠告が優しさが伝わってくる。

◆マキマさんこわすぎる

銃の悪魔に2万払えば銃と弾がもらえるそうだ。2万って、えらく安すぎではなかろうか。モデルガンがそれくらいのコストだから破格すぎる。
というか、悪魔でも金が必要だとか意外だ。一体何のために悪魔も金使うの?とその辺気になる。女神転生だったらマッカ(魔界の通貨)を要求するから納得できるが、銃の悪魔にもそれなりの事業があるのだろうか。というか、現在どこに潜伏しているのだろうか?

マキマさんがヤクザの組の名前を教えて下さいと頼めば、必要悪理論を振りかざしあざ笑うヤクザたち。そんなマキマさんは大量の目玉が入った紙袋を差し出してきた。

…正直原作よりもグロくて視覚的にキツくてマジ勘弁
なのだが、マキマさんが直接ヤクザの家族や恋人の目玉を抉ったかどうかは分からないが、これを持ち歩くとかやべー女すぎるよ。直接こんな裏の手を知らないとはいえ、デンジくんちょっとまじめに考えた方がええんちゃう…?ってなってしまう。
しかも公安には目を元通りにできる人がいるとか、いや何者だよそいつ。やべーじゃん。公安ますますきな臭すぎるじゃん。

マキマのにらみつけるこうげき!
モブヤクザが鼻血を出したのは「そりゃマキマさんがえっちすぎるからな」と冗談半分なことを思いついたが、血涙まで流すと冗談事では済まなくなった。一体どんな能力なんだよ…

必要悪は自分を正当化させる言い訳云々は、ここは原作通りの冷徹な表情にしてほしかったのが正直な意見。ちょっと幼さがあって、せっかくの怖さが薄れてしまった気がする。

◆アニオリその1

作戦開始突入前のさりげないアニオリシーンが追加。
原作ではデンジくんが緊張感ないあくびしたりアキくんが復讐に燃える表情をしていただけだが、更に呑気になってて逆に安心感のあるシーンだ。
いちおう特訓の成果はあったみたいだが、頭が良くなったとかものすげえうそくせえ。

コベニちゃん辞めるつもりだったのに辞めなかったんだな…
円さんは退職届出せたのになんでだろう。マキマさんに強く断られたのか、家族に「辞めるだなんてとんでもない!」とキツいこと言われてしまったのか。不憫だなあ。公安ではなく民間のデビルハンターでは地道に金稼げないのだろうか。

◆イカれた悪魔たちを紹介するぜ!

サメの魔人!

暴力の魔人!

蜘蛛の悪魔!

天使の悪魔!

以上だ!!

公安には生け捕りにした悪魔がいてそいつと契約できるが、スーツまでわざわざ着用させていると人間と紛れ込んでも違和感なさそうだな…実質公安のデビルハンターと同じ扱いだろうか。パワーちゃんもデンジくんとバディ汲んでいる時点でそんな感じだし。

というか、悪魔でも人型が存在していることが判明した。その点、魔人と混合しがちで厄介かもしれないが、見るからに半分人間っぽいヤツは悪魔、頭部だけオカシイヤツは魔人と判別すればいいだろう。蜘蛛の悪魔は下半身アラクネーみたいだし、天使の悪魔はマジ天使だし。触れると寿命を奪われる仕様はマジ凶悪だが。
ふと思ったのだけれど、蜘蛛の悪魔と天使の悪魔が人間の死体を乗っ取って魔人化した場合は一体どうなるんだろう?フィギュアみたいに首から上を取り換えっこした感じになるのかな。

第7話の飲み会で伏さんとこにパワーちゃんより理性が低い魔人がいることが判明したのだが、答えはこれだろうか。
暴力の魔人はフランクな喋り方だし理性がありそうで暴力要素が謎。恐らく仮面の内側に秘めているのだろう。となると、一番アホの子っぽいサメの魔人が伏さんトコの悪魔…?IQ134を発揮して猛獣使いのように使役できたのだろうか。因みにサメの魔人は個人的に2番目に大好きなキャラです。花江さんの怪演も解釈通りです!暴力さんも天使くんも良かった!

というわけで、こいつらのおかげでゾンビは殲滅されま出オチみてーなかませじゃねーかゾンビども!いやまだこれが全部かどうかは分からないけどさあ!しかしこういう新キャラ紹介はワクワクするな。やべーやつだけどいちおう味方だし、いずれも頼れそうだ。

アキくんも天使くんも顔が良い~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!

◆アニオリその2

アキくんとモブヤクザ数名とのバトルは「う~んこれいるかなあ?」と微妙だったのだが、マキマさんが遠隔攻撃していたことからひとつ納得した。実はマキマさんの活躍はこの1期分だともうないので、敢えて更なる活躍を持たせたのかもしれない。

というか、マキマさんがヤクザハウスにカチコミする話と、今回の作戦って同時進行だったんですね。マキマさん日を置いてなのかなと思ってた。

◆因縁の再会

ヘビの悪魔のはきだす攻撃!
ヘビの悪魔は幽霊の悪魔を呼び出した!

ク、クソチートすぎる…!悪魔2体使役可能みてーなもんじゃん!ずるぅ~!ていうか、

NTRやんけ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?

未来の悪魔の能力は少し先の未来が見えるというもの。だが見えるだけであとは自分で動いて対処してねというイマイチ役に立たないこの畜生っぷりよ。まあ契約内容が案外軽いのもあるだろうが、果たして有益な力になってくれるのだろうか…

「アキくんは死なないでね」という言葉をかけた者の契約悪魔に絞め殺されそうになるのが皮肉だな…まさか、最悪な死に方とはこれなのか…??

◆第11話ED

今週は女王蜂「バイオレンス」が流れた。

ジャンプフェスタで「残りアーティストはEveか女王蜂か」という告知されており、恐縮ながらぼくは音楽に全然詳しくないのでどういった作風なのかご存知ないのだけれども、そのジャンフェスで登場したときは「え!?オネエ系なの!?」とたまげていた。

ヴァイオレェ~ンス!(ねっとり)」からはじまる曲自体は結構キャッチー。脳にこびり付く良い歌声だ。
映像はゲームのデモムービーみたいだなと思ったのだけれど、不穏を振り払いいよいよ最終決戦へ向かうような、マジにまじめだ。特に最後のデンジくんはイケメンだな~!やっぱりこの子、黙っているとイケメンなんだよな。
口を開けばメッチャ残念かつかわいいわけだから。


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