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【チェンソーマン】アニメ第9話「京都より」感想

マキマさん鬼つえええええええええええええええ!!!!!!
このまま全員銃持ってる奴ぶっ殺しちまおうぜ!!!!

◆これまでの感想まとめ

◆銃声は鳴り止み、混沌が渦巻く第9話

今週第9話は原作第25話ラスト5ページから第28話まで、デンジくん復活からのVSサムライソード~コベニちゃん無双・円さん退職までがアニメ化された。実質3.1話分にして今週から原作4巻分突入だ。今週は想定通りのところまで進行したというか、次回から場面転換するのでこの構成にするしかないだろう。
といっても今週アバンは先週分ラストを再放送していたので若干尺が余ったとも、ゴーストの残りの力を使ってスターターロープを引かせデンジくんを復活させるためのシームレスで丁寧な流れのつくりかたとも考えられる。

原作サブタイはこちら。

(第3巻収録)
第25話「ゴースト・ヘビ・チェンソー」
(第4巻収録)
第26話「銃は強し」
第27話「京都より」
第28話「秘密と嘘」

ゴーストはもうやられちゃったし、前回から引き続き銃で並べるとソレを主張しすぎなきらいがあるし、「秘密と嘘」って意味深だけどなんやねんって思う人がいるだろうし、じゃあなんだか地味な印象を受けるけど「京都より」が一番いいか!という結論にはぼくも落ち着いた。元々マキマさんが向かう予定だった京都から一体なにがくるのか分からないネタバレ回避にもなっているのがナイスだ。
まあ昼頃公開された予告映像でネタバレしてたんだけどなアアア~~~~~!!

とはいえ、連載当時のぼくはマキマさん本当に死んだかどうか半信半疑だったので、今回の復活はそう簡単に「知ってた」とは言えないです。マジのガチで。

◆残り3話

今年も残りあと一ヶ月。本アニメ版も早いもので残り3話になってしまった。今だからこそこれから先の話をしよう。

この1期で本来やるべきところまでやる場合、原作第38話まで進行する必要がある。
つまり、第29~38話の残り10話分を残り3話分でやるわけだ。基本3~3.5話分消化しているので、案外間に合いそうでちょっと安心した。数話前はあれほど心配していたのになあ。瀬古先生のことをもっと信じるべきでした。ごめんなさい。
ただ第2期ないし劇場版へ向けた締め方は少し凝る必要がありそうなので、その辺もまあCパートで上手くやってくれるでしょう。そういえばこれまでずっとCパートなかったな、本アニメ版。単行本おまけ漫画ネタは流石にやる余裕がなかったのは仕方ない。ドラマCDや円盤特典といった媒体で来ることを期待しよう。

◆刃渡り2億センチ、再び

姫野先輩が完全焼失し、ゴーストもヘビの悪魔に丸呑みされたが、まだ余力があったのか、残る腕一本でデンジくんのスターターロープを引いて復活させてくれた。

ここで刃渡り2億センチはメッチャアツい!!!!

ここで初めて流れてくれたら「ここで来たか!!」とドチャクソテンションしていただろうな~!今週遂にデンジくんが遅れて復活という主役らしい登場の仕方だけにテンションアガるから、刃渡り2億センチはちょうめちゃくちゃしっくりしたわけだ。
7話アバンでの永遠の悪魔戦ではあまり流すタイミングじゃなかった(デンジくんがやられ気味だったので噛み合ってなかった)だけに実に勿体ないなあと感じられてしまった。やっぱり刃渡り2億センチってデンジくん無双BGMだと思うんだよな。
まあデンジくん無双はまだ始まっていないどころか、ここから戦闘開始!!といったところでアバン終了だし、今回もぶつ切りだったが、この使い方はテンション出来るから全然オッケーだ。

◆チェンソーマンVSサムライソード

このふたりが刃を向け合うと映画のキーヴィジュアルポスターみたいだ。「チェンソーマンVSサムライソード」とか、タツキ先生大好きそうだもんな。貞子vs伽椰子大好きだし。
それと同時に打ち切り漫画のラストページみたいだなと不敬なことを思ってしまった。実際原作3巻ラストを飾るシーンだけに尚更だ。まあタツキ先生ならそんな映画みたいなクライマックスをやるかもしれない。初代ノーモアヒーローズのような「この決着はキミたちの中で考えてみてくれ!」な締めの付け方はオシャレで好き。

バトルシーン鬼かっけええ~~~~~~~!!デンジくんもかっけーけどサムソもかっこよくてムカつく~~~~~~~~~~~~~~!!

サムソの部下を人質にして舌舐め回すデンジくんマジチンピラ!!こればかりはマジのガチで主人公の姿なのかと疑問符が浮かび上がらずを得ない。「お仲間のお顔がおミンチになるぜ~!!」という気が抜ける台詞回しも実にデンジくんらしいかわいさが発揮されている。いちいち名詞に「お」を付けているのが上品なのか分からないカオスさが最高だ。

デンジくん推しのぼくでも、今回ばかりはサムソのほうがかっこよさで軍配上がるなと認めざるを得なかった。この居合切りやっぱりめちゃくちゃかっこいいんですよ。構えの姿勢から印象付けるようにクッソかっこいい。それはもう、シームレスに胴体チョンパされちゃったデンジくんがギャグ要員と化すくらいに。

なにより今回スタイリッシュでポイントが高いのは、部下ごと斬っちゃった躊躇のないヤクザソウルだ。サムソは忌憚の無いクズキャラだが、こればかりは惚れ惚れとさせられた。血も涙も心もない。だがそれがいい。ヤクザだから部下は平気で使い古してゴミのように巻き込ませても構わない残虐性を強く印象付けてくれた。今思えば、ヤクザの悪魔とか出てこないのかな。あいつらもこえーじゃん。

◆私は撃たれなかった

あーん!伏さんが死んだ!
唯一の救いは、雑に描かれた原作よりも死に顔が綺麗になったことだろうか。あの雑っぷりはスゴイシツレイながら最初笑っちゃったんですよね。あとまあ、飲み会のときから「死んでほしくないんだけどこれから死にそうだよな…」と覚悟していたのもあるから。

!?

深化してゆくマキマさんの謎。
銃で撃たれたのにフツーに起き上がって生きていた。銃を撃ってきたモブズが逆に腹にデカイ風穴を空けられた。ダメージはないのだろうか?体に弾痕は残っていないのだろうか?なんにせよ、このダメージをそのまま跳ね返したような描写は悪魔絡みによる超常現象としか考えられないだろう。
マキマさんはただでさえキナ臭さが半端ないが、だからこそ、彼女が何者なのか、どんな悪魔と契約しているのか真相を追いたくなる。まさに惹かれるミステリアスな美女そのものだ。

◆間を補完するアニオリ

京都に到着したマキマさんの反撃開始に伴い、今週より登場する黒瀬くんと天童ちゃんに終身刑以上の囚人約30人を集めるよう手配したが、実際にそいつらが護送されるアニオリが追加された。ダンボールに敷き詰められたたくさんのパンを食い漁る彼らは、これが最後の晩餐だと理解していたのだろうか。
しかしこいつらは一体何をやらかしたのだろうか。あまり凶悪なツラには見えないのだけれど、悪魔絡みの何かをやらかしたのだろうか。つーか30人ってヤバない??

マキマさんのお着替えだ!!
スーツが血まみれになったから着替えも要求したとはいえ、実際こんなフェティズムに描くとは思わなんだよ!といっても別に素肌を晒していたわけではないのだが、ぱつんぱつんな服からもうエッチの悪魔じゃんと判断せざるを得なかった。脱いでもいないのに色気を出しているマキマさんの底が知れない。

◆マキマさん鬼つええ!!!!

今週遂にマキマさんの活躍が披露された。だがそれは…

!?
コワ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!

マキマさん顔コワスギ!!!!!

よくわからない攻撃方法だが、呪殺の類だろうか。死刑囚に「〇〇と言いなさい」と標的の名前を言わせ、手のひらでぐにぐにすることで圧殺させることができる。
だがマキマさんは何故襲撃犯たちの名前を把握できているのか?というか、これは一体何の契約悪魔なのか?代価は自分の何らかではなく、次々倒れていった死刑囚の命なのは何故か?わからない。さっぱり分からない。
とりあえず現時点で確実に言えることは、こんなやべーやつをモンストや白猫プロジェクトにコラボ参戦したらCEROとゲームバランスがぶっ壊れることだろう。実際の性能は人権レベルかどうかは分からないが。恐らく今後も他にコラボ先のソシャゲは決まっているんだろうなあ。前回ぼくは「アークシステムワークス早く格ゲー作れ」と騒いでいたのだが、モータルコンバットみたいになるから作り辛いな。

こんなんトラウマだろ!!

今週Aパートまでどうしようもないくらいムリゲーで詰んでいたのに、それをそのままひっくり返してしまった。ひっくり返したどころか、こんな奴味方陣営に入れるべきじゃないだろ…という背徳感を提供している。率直に言えば頼もしい味方だ。けれど加減しろ莫迦の極みであるほど流石にやりすぎだ。

今週のマキマさんを見ていて、ハンターハンターのアルカとか、BLOOD-Cの終盤とか、色々連想させられた人は多いはずだ。
けれど連載当時ジャンプ巻末コメントによると、伊藤潤二先生の『潰談』ナ・ホンジン監督の『哭声/コクソン』のリスペクトだそうだ。後者は未見なのだが、前者は愛読しているので連載当時はオッと嬉しくなった。まあタツキ先生と潤二先生って案外共通点あるしな。かわいい女の子描けるし。ホラーとギャグは紙一重だし。

シャフ度の悪魔かよおおオオ~~~~~!?
「ここで私ができることは終わりました」とドヤってるマキマさんメッチャ怖い!!原作はこんな印象付ける顔アップなかったよ!?もう完全にこの人には逆らってはいけないとわからせてるみたいじゃ~~~~~ん!!

◆コベニちゃん鬼つええ!!!!

ババアに呆気なく撃ち殺された荒井くんは実はコベニちゃんを庇っていたことが判明する。しかも一発目を喰らった上で、二発目を庇って喰らったのだ。こんな良い子が殺されるだなんて…出番短しだが、最後に花を咲かせて退場させるとやっぱり大分印象変わるなあ。荒井くんとてもかっこよかったよ。R.I.P.

コベニちゃん鬼つえええええええええええええええええええ!!!!

以前姫野先輩は彼女のことを引っ込み思案だけどかなり動けると評していたのだが、その言葉通り猿扱いされるくらい素早く動ける、それどころかサムソを腕チョンパまでしてみせた。何者だよこいつ…

コベニちゃん鬼かっけええええええええええええええええええええ!!!!!

コベニちゃんデンジくんを盾にすんのヒデーけどプロフェッショナルでかっけえええええええええええええええ!!!!

ここのコベニちゃんガチで鬼かっけええええええええええええええええええ!!!!!!

まさかコベニちゃんをカッコイイとマジで称賛するとは思わなかった。
原作でもこれくらい謎に動けるのだけれど、アニメで動きが付くとめちゃくちゃ覚醒していたのがハッキリわかりやすい。あとガチの殺し屋っぽい一枚絵がかっこよさすぎる。
この後ハイになっていたと自負していたのだが、契約悪魔によるものなのか、予め備わっていた存在能力なのか、はたまた二重人格キャラだったりするのか、正直作中トップクラスの謎を秘めている。

ただホテル編でデンジくんを刺そうとしたときは呆気なくアキくんに気絶させられてアヘ顔になってたんだよなあ。なんだろうな、危機的状況にもよるのかな。今回ガチの死人が出たから尚更だしなあ。
コベニちゃんは間違いなくデビルハンターの素質はあるのだが、これで辞めてしまうのは、まあ…明日は我が身だからな。気持ちを尊重してやりたい。

「この間は殺そうとしてごめんね…」が本当に申し訳なさそうな言い方になっていた。原作ではオメー今日もデンジくん盾にしてたじゃねーかとツッコみたくなったのだが(別人格説があったとしても)、今回結構大分気持ちが入り込んでいたので印象変わったなあ。自分の中ではぶっちゃけ超許すよ!超!の領域に突入している。

あと原作では描かれなかったババアを殺す流れがアニオリ補完されました。そこも腕の立つ殺し屋かってくらい腕が立っているプロフェッショナルな殺り方でめちゃくちゃかっこよかった。

◆自主退職という賢い判断

このメガネの先輩は円(まどか)さん。これまでどんな人物か全く掘り下げられていないが、パフェと白玉お膳を3つずつ注文していたあたり謎の強キャラ感があったので、飲み会メンバーの中では地味に気になっていたし、今回の数少ない生存者なのは妙に納得いった。

だが辞職届を提出してしまった。連載当時は「せめて甘党メガネ先輩だけでも生きてくれ…」「デンジくんと一緒に闘うトコ見たい!」と期待していただけに、ここでフェードアウトは正直残念な気持ちがある。
けれど、円さんの判断は極めて正しい。引き際が神がかっているとも言える。なにより尊重してやりたい。こんな目に遭ったのなら、このまま命の危機にさらされるのは御免だろうと。
これから公安から民間のデビハンを続けるかもしれないし、何らかの仕事に手を付けるかもしれない。円さんには甘いものをたくさん食べて無事に生きてもらいたい。せめて糖尿病の悪魔に襲われないように気を付けてほしい。

後ろを振り向かないマキマさんが怖すぎる。いったいどんな表情を浮かべていたのだろうか。あまり表情をコロコロ変わる人ではないのだが、見たくないような、怖いもの見たさで知りたくなるような。それもまた、彼女に惹かれる要のひとつなのだろう。

◆第9話ED

今週はAimer「Deep down」が流れた。

これもう完全に姫野先輩への追悼歌じゃん…
死後の世界を歩いてるみたいで残酷散歌じゃん…

ただ正直な話、あまり印象に残る曲ではなかった。というか二週連続で姫野先輩さよならソングになってね??と気になってしまった。Aimerは印象に残りやすい歌声だが、今回はしっとりとした曲調だからなのかなあ。鬼滅遊郭編の「残響散歌」は疾走感とド派手なお祭り感、もっと言うなら色を感じる曲だったのだが、こっちは映像通り、灰色の世界だ。

後半はマキマさんがピックアップされた。一番生と死の狭間を生きているのはこの人なんじゃないだろうかとふと思う。

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