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【チェンソーマン】アニメ第1話「犬とチェンソー」感想

134年に一度の最強のアニメシーズンとして知られる2022年秋アニメ。大分弾も揃ってきた中、最強のノーベル賞受賞予定神アニメ・チェンソーマンがついにやってきた!

や~、いよいよ始まりましたね。
最強のアニメが始まっちまいましたね。
2020年12月に原作1部完結と共にアニメ化が発表され、長い歳月を経ていよいよ放送で、長かったけど、くるときは来ちゃったあ!と、放送日はめっちゃ緊張しまくってました。

というわけで前置きはどうでもいいので早速な感想ですが、まあ察しの通り、

まあ、うん、当たり外れないっつーか、これになるよね!つーか、どのみちこんな感想以外思いつかないよね!チェンソーマン信者って何でも擁護しちゃうよねと言われようが最高だったモンは最高なんですぅ~~~~~~~~!!

でもさあ!こればかりはほんそれの極みなんだよ!
「最高じゃあないっすか…」という名言を残したデンジくんとの一体感がすげえすごいんだよ!放送前からズェッテーそうなると信じていたけどさあ!!

本感想は所感を述べた解説的なものとなるが、まあシリアスな事ぁ考えなくていいか!どのみちフリーダムに気にせず書いていきたいぜ。よろしくなあ!

◆アバン-存在しない記憶

原作第1話をアニメ化するにしても「若干尺が余ってしまうんじゃないだろうか?」と気になっていた。1話から派手な大ゴマによるアクションシーンが結構目立つ作品だからだ。
そんな本アニメ版は既読者からすれば初めて見るようで察せざるを得ない意味深なアニオリシーンが早速描かれた。とはいえこれは昨年6月のMAPPAイベントにて初公開された1stPV冒頭のあのシーンでもある。

少年の吐息。
貼り紙が無数に張り詰められた一枚の扉。

初見の方は「何かは分からないが不穏だけは確実に分かる」と思われただろう。これに関しては是非とも自分の手で紐を解いていただきたい。チェンソーマンはフツーに読んでもフツーに読まなくてもとても面白い漫画だったのでオススメです。
ていうか、何も知らない状態でチェンソーマンの世界に入り込むアニメ勢のみなさんがうらやましい。マジのガチで。元々チェンソーマンはリアルタイムで読むべき漫画なのだと思うのだが、アニメ版もリアルタイムで見て興奮に満たされ、早く続きが見たい欲求の悪魔に憑かれること間違いなしだろう。

◆OP-KICK BACK

米津玄師氏によるOP「KICK BACK」がこの1話から早速流れた。

尺埋めとして丁度良いのだが、これは次回以降かなと思っていたので自分でも意外だった。先月開催されたワールドプレミアでの先行第1話では流れたんだろうか?でもここで流れるとバレちゃうからなあ。ワールドプレミアではこの後アーティスト発表していたからサプライズダウンになってしまうし。

映画のパロディ寄せ集めアニメーションという逸話は聞いている。あいにくぼくは映画に詳しくないのでそこは有識者頼みなのだが、既読者からすれば存在しない記憶まみれなデンジくんたちを楽しむことができてハッピーハッピーやんケだった。アニメというメディアミックスなので、極めて二次創作なのは否定できない。好みが分かれるかもしれない。「こいつらこんなことするか?」と思われるかもしれない。でもこういう拡張性は大好き。
というか、もう余裕で何度も134回も見られるOPになっている。OPはアニメの看板なのだからこれくらい気合を入れて当然だが、気合入れすぎてもう涙が出まくりだった。

なおOPで一番テンションしたのはエプロン装備デンジくんです。推しのかわいさがまた強化されちまったなアア~~!!

◆物語-基本的に原作に忠実な構成

本アニメ版第1話は2019年週刊少年ジャンプ1号掲載、第1話「犬とチェンソー」を原作として映像化された。まあどのみち原作第1話で締めるジャンプアニメあるあるな構成なのだが、ラストシーンを考慮するにこの第1話で締めくくっておくべき余韻は計画通り提供してくれた。

アバンを除けば場面的なオリジナルシーンはない。134から先は覚えていないほど読み込んだ原作第1話のあの名シーンが次々と展開されており、これといって目立つカットも特に見られなかった。今後もカットはない、とは言い切れないが、シリーズ構成の瀬古先生は信頼できる方なので謎改変はまず有り得ないだろう。タツキ先生も監修しているそうだし。

ただ結構テンポは速め。
ここは原作既読者からはちょっと違和感を感じ取った人もいるのではないかと思う。開始10分でヤクザジジイに仕事で呼びつけられたときはやけにはえーなと感じられていた。まあ原作も読み返してページ数数えたらこのへんは18ページ目あたりで(1話は54ページ)思ったよりも早いのだが。

今回ぼくが気になったのは、ポチタが喋り出すまでの間がもうちょっと欲しかったというのがある。若干あっさり気味だったのは否めない。あのポチタが喋り出した自体衝撃だっただけに(しかもナナチヴォイスでだよ)、本アニメ版はあたかも当たり前のように人間の言葉を喋られるようになっていたと感じられた。

そしてこれは一つだけ不可解な点になるのだが…

名台詞「俺達の邪魔ァすんなら死ね!」の「俺達の」が何故かカットされていた。
どういう意図なのかは分からない。正直ここは残念だ。何故なら自らデンジくんの心臓となったポチタと共に俺たちの未来を往くエモさが重要だからだ。この名台詞はPVや番宣でも「邪魔ァすんなら…死ねェ!」を親の声よりも聴きまくっていたので懸念点だったのだが、ちょっと解せないのは否めない。
デンジくんが最高に鬼かっこよくてテンションしていただけに秘かに気になってしまった。

◆戦闘-ド迫力のバトルシーン

バトルシーンは演出共々盛りまくっていた。PVの時点で「1話のゾンビの悪魔戦ってこんなにド派手に空間を意識したつくりだったっけ!?」とびっくりしたが、なんかこう、チェンソーマンHARDモードに突入したみたいでもあった。原作昇華とも言える最高の出来だ。ゾンビの悪魔はモブゾンビをデンジくんにぶつけたり、腸で串刺しにしようとしたりと、原作よりも強くなった印象を受ける。

あとバトルというよりもデ虐なんだけど、モブゾンビがデンジくんをブッ刺しまくるくだりがめっちゃ生々しすぎてかわいそうすぎて泣いてしまった。この後の展開が分かっているのに、原作よりも曇らせてません?

ただ、若干間延びな気がした。
チェンソーマンになったばかりのデンジくんが慣れていないぎこちない動きをしていたのは見ていてちょっと「アレ?」ってなってしまった。これはリアルを追求するならアリかなと思う。けれども必要性があるかどうか賛否が分かれそうなところ。「そんなこまけぇこたぁいいからブッ殺しまくるんだよオオオ~~~~!!」な突き抜けた勢いのままいてほしかったと思わんでもない。
もっと言うなら、デンジくん鬼つええ!!という狂気は変身時から発揮したままでいてほしかった。「なんだか知らんがとにかくよし!」の精神でもある。

ただ尺稼ぎとも言われそうだが、まだチェンソーマンとして動き慣れていないぎこちなさは補完としても取れるんじゃないかなと許容できた。
原作の数ページで畳み込むようにブッ殺すスピーディーさはアニメが勝っているかと言われるとYESとは言いづらいが。仮に尺が余ってこうなったのなら、個人的にはポチタとの日常がもっと見たかったなという気持ちがあるけども。

◆動画-ポチタ鬼かわええ!!!!

1話最高の要素にして最高の見所さん。
戦闘シーンの時点で作画鬼すげえけど、それ以外のシーンも良かった。映像化されたことで推しのデンジくんを筆頭に、ただでさえ人間臭い登場人物がますます生命を吹き込まれたように感じられた。もうテレビ見ていて「推しが動いてるぅ~~~~!!」とブラウン管テレビに顔面押し付けていた。

アニメなんだからキャラが動いたり喋ったりするのは至極当然であるのだけれど、マジのガチで生きているなあ~って思うケースはなかなかない。現に4年弱も原作を愛読しているほど思い入れが強すぎるのもあるけど、マジに感動的っすよ。これはBLEACH千年血戦篇にも言えるな。10年ぶりに帰ってきた一護さんマジかっこよかったし。

中でもポチタが最高すぎた。
上記ツイートの食パンをもぐもぐポチタのマジモンの犬らしく食パンをがぶりつく様が愛らしすぎて最高すぎた。無限に見られる。そりゃあデンジくんはポチタと一緒にいるだけで十分だってなれるわけだよ。ド底辺生活だろうがデンジくんがとっても羨めるよ。

ポチタは本作を代表するマスコットキャラだけに、こういった仕草で視聴者も愛せる説得力を提供してくれるのは素晴らしい。ぼくも原作1話読んだ当時は最初はなんだこいつ!?だったのが1話時点で「かわええ…」「抱きてえ…」と即墜ちしていたからなあ。アニメパワーによって更に可愛さを増していったのは良いお仕事ですよ。
最近ばかうけコラボポチタマスコットコレクションの発売が決定し、公式側も前面的にポチタのかわいさを推していくようだ。極めて正しい判断です。チェンソーマンはかわいいで詰まってる作品なので、もっともっと抱きしめるようにポチタを愛していきたくなれる。

だからこそ、デンジくんの心臓となりこの世を去っていく喪失感は本気でつらかった。原作でもこのくだりは何度も泣いた。デンジくんはかけがえのない命と夢を叶えるための力は得たけども、大切なものを失ってしまったのが如何に視聴者に伝わってきたかが分かる。

***

「チェンソーマン信者って何でも擁護しちゃうよね!」と言った割に色々アレ?ってなった指摘が多いじゃねーかって気がしますが、こういうのは「フツーに見てくれ」とツッコまれるのを覚悟しているし、そこまでの欠点ではないです。不満ではなく「こうであったらよかったかな~」という軽いワガママです。はい。はぁい。
なるべく愛を持って感想を書きたい。愛ですよ愛。

つーか、これでもメッチャ大満足ですよ。マジのガチで。このハイクオリティでケチをつけるのは贅沢すぎるんじゃねーかって思う。最初から購入する気満々だったけど、円盤買います。これから1クールよろしくなあ!


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