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【チェンソーマン】アニメ第7話「キスの味」感想

こんなページを閲覧している時点で既に今週の内容を把握しているだろうと思いますが、察しの通り今週の感想はショッキングな内容が含まれております。万一体調を損なう、閲覧端末の破壊があっても当方は責任を負いません。そんなことよりこれからゲロキスのクレームに怯えようか。

◆これまでの感想まとめ

◆お酒やお茶を片手に見ていただきたい第7話

今週第7話は原作第18話途中から第21話まで、永遠の悪魔戦決着からチェンソーマンSAGA準備までがアニメ化された。実質3.5話分といつものボリュームだ。実はもしかするとその次の第22話までやるんじゃないのか、その場合だと尺がかなりキツいのでは…と気になっていたのだが、アニメ第4話同様「ここから一体どうなる!?」的なヒキも兼ねてここで一旦区切りをつけるのが正しい判断なのだろう。そうなると次回第8話は一体どのような構成で進んでいくのだろうかと気になった。正直、瀬古先生の構成力がかなり試される回だ。

原作サブタイについては、

第18話「チェンソーVS永遠」
第19話「ノーベル賞」
第20話「飲み」
第21話「キスのお味」

今週後半の飲みがメインになっており、デンジくんが味わったインパクトを植え付けた「キスのお味」「キスの味」に改題された。一文字違いであるが後者の方が洒落ていてしっくりくるかもしれない。あんなもののどこが洒落ているんだとキレる人は多くて全然良い。

◆挿入歌「刃渡り2億センチ」

アバンにてデンジくんが突入して戦闘開始すれば、第3話EDで流れた「刃渡り2億センチ」が挿入歌として流れた。挿入歌で流れる件は前以って告知されていたのだが、まさかもうここで流れるとは思っていなかった。サプライズだ。

しかしながら正直あまり「おっここで来たか!!」とテンションするものではなかった。何故ならまだこのアバンの時点ではデンジくんが初っ端から勝機に芽生えたのではない、永遠の悪魔に四方八方嚙みつかれて血がなくなってきてる危険な状態。実質Aパートから一転攻勢開幕なので、ここで流れるのは正直コレジャナイ感あると思ってしまった。
個人的には「刃渡り2億センチ」はデンジくん鬼つええ無双専用BGMだと考えているので、流れるのはそこじゃないような…というか、いざ流れても短いのでファンサとして上手くしっくりしていない気がする。勿論、挿入歌起用は今回一回限りではないと前向きに考えたいので、今後あのシーンで流れたら「デンジくん鬼つええ!!」と最高にテンションするつもりだ。

◆永久機関完成、ノーベル賞受賞

自身の血がなくなっても、永遠の悪魔を切り裂いて流れる血を飲み、姫野先輩のゴーストによる遠隔操作でスターターグリップを引けば復活という、ノーベル賞受賞確定の永久機関の完成は如何にもデンジくんらしいぶっ飛んだ発想だ。姫野先輩が「彼なら銃の悪魔を倒せる」と判断し、興奮した恍惚の表情になるのも必然的といっていいくらい頭のネジがぶっ飛んでいる。回想内の師匠と思われる初老の男性の言葉が前フリとして機能されている、良い構成だ。
ドブみたいな不味い血でも苦しんでいる顔を見ながら飲めばいちごジャムみたいな味という謎のメシウマ理論も一体何を食ったらどうしたらそんな感想が出てくるのかも確実にぶっ飛んでいるからなあ。最近デンジくんは最強のパンを完成したので、日常的な経験と共に語彙力が増えてきているのも察せられる。永久機関なんて一体何の本やテレビを見て知ったのだろうか。もっと言うなら、デンジくんは義務教育を受けていないので色々知りたがっている子なのだろうな。この後の飲み会で読める漢字が少ないことが判明したから。

が、このシーンも楽しみにしていた割には、正直あまり見ていて興奮するものではなかった。演出と画面作りがあっさりかつ派手さに欠けるのが否めないのだ。回想突入前の、デンジくんが永遠の悪魔を切り裂いたり、いちごジャムみてえだぜと叫んだりは特に文句は付けられないくらい良かったのだけれど、回想後でもデンジくんが斬り続けるシーンはカメラを若干引きながらクルクル回転させて動かしている、原作とは異なる構図になっている。

原作第19話「ノーベル賞」より

原作では一転集中で切り裂く構図になっているので、こちらのほうがデカイフキダシによる名言も併せて印象に残りやすい。アニメはどうも淡々に台詞を言わせてしまった気がする。それについては戸谷くんも忌憚なくもっと叫びながら台詞を言わせてほしかったかなという意見もある。
今回の演出が極めて悪いわけではないのだが、コレジャナイ感がある。が、仮にチェンソーマン無双が出たらこんな感じで永久機関キメられそうだなという感想も思い浮かびあがった。そう、画面作りがちょっとゲームっぽいんだな。早く無双ゲーか格ゲー作ってほしいぜ。

トドメの刺し方もあっさりだったのは残念。

原作第19話「ノーベル賞」より

原作のこのような力強い画によるフィニッシュが足りなくて、まるでザコ悪魔を倒したような拍子抜けさが否めない。せっかく永遠の悪魔はアニメ映像バフされたように感じられただけにだ。
ただこのへん分かりやすいくらい生き急いでいたんだよな。続く第20話冒頭のホテル脱出のくだりはシームレスにやってて展開早いなと感じれたので。でも、永遠の悪魔が真っ二つに切り開いて自動ドアも真っ二つに開く演出はなかなか洒落ててここは好きです。一長一短の問題かなあ。

それはそうとデンジくんの安らかな寝顔ほんとかわいいなあ!!!!三日三晩永久機関やってたとは思えないくらいかわいいツラしてんぞ!?

◆アキくんと姫野先輩の変化

姫野先輩が笑えるようになってから転機が訪れたが、アキくんもどういうわけかトレードマークのチョンマゲにしたり、しれっと敬語で接したり、最初は寿命が減ると嫌がっていたタバコを自ら欲しるようになったりと、姫野先輩への態度が軟化していった。
敬語の下りは前回第6話での感想でも触れたが、姫野先輩が「いちおう私は先輩なんだからさあ、せめて敬語くらい使いなよ~?」と忠告していたのかなあと考えたくなる。勿論最初は嫌がっていそうだけど、次第にアキくんが彼女を気に入るようになって、呼吸するように現在同様敬語に…と、積極的に行間を読みたくなる。ファンの妄想・推測に過ぎないが、可能性は想像したくあるのがチェンソーマン特有の沼なのだ。

このように、姫野先輩がアキくんに好意を寄せているのが分かるのだが、恋愛面では一体どうなるのだろうか。アキくん自身は第2話でマキマさんのことを良い人に決まっていると言っていたから、妙に三角関係を察せずにはいられない。ケツを追う一方的な恋愛になってしまうのだろうか。今後の展開に目が離せない。

◆飲み会

新人歓迎会を兼ねた飲み会が行われた。134回読み返したくらい大好きな回なので、それくらい楽しみにしていた。あまり動きが少ない日常シーンなのもあるが、余裕の100点満点なくらい大満足かつ力が入っていた。チェンソーマンはこういうのも魅力のひとつだからなあ。

飲み会は10人も参加したので結構派手にやったように見えたのだが、アニメで見直してみると、ひとつのテーブルを10人で囲ってる割には居酒屋の一部の席でやっているんだなという印象を受けた。昨日新人デビルハンターが殉死したと話題になれば、暫しの間と同時にこのような静寂さを物語る一枚絵が映し出された。もし死者が少ない世界だったら、もっとテーブルを埋め尽くすほど飲み会が盛り上がれたのかもしれない。

それはそうとこの時間にメシテロはマジ反則すぎる。夜食の悪魔だ。

ひどいめにあったけどベロチューだけで超許してくれるデンジくんちょろかわいい!やさしい!あと箸を普通に持てていることに感動を覚えた。ド底辺時代から未開封の割り箸を拾って使っていたのかもしれないが。

◆しません!しまァす!

名シーンきた!
姫野先輩とキスすることをマキマさんに知られたら「しません!」と断るデンジくん。そりゃあ、本命はマキマさんだからな。だが姫野先輩にしないの~?と言われたら「しまァす!」と返す、自分の慾に正直なデンジくんはホント分かりやすい子でかわいすぎる!面白い子だし、こんなにもハッキリしたキャラはかわいがりたくなるなあ!

◆みんな大好きIQ134伏さん

一部の読者の間ではカルト人気を博している伏さんがメッチャ良い人そうな良い声してて笑った。しかも演技がとてもフレンドリーで良い人感メッチャ増している。
それもそのはず、不死身の杉元でおなじみ小林親弘さんが演じているのだ。なんとなくソレっぽいなあと気になっていたのだが、EDで確認したらマジのガチでそうだった。伏⇒不死という言葉遊びだと考えられる。
というか、如何にも現実にいそうなデキる社会人なのに、マジでデビルハンターやっているとは今でも信じられないんだよな伏さん。一体なんの悪魔と契約しているのか。そもなにを動機として公安のデビルハンターになったのか。この人も銃の悪魔がきっかけなんだろうか。アキくんとは仲が良い様子なので、それについても気遣ってくれたのかもしれない。何気に伏さんも魔人を連れているとのことなので同じ苦労人っぽいし。

そんな伏さんのIQは134!すげえ誇らしげそうな表情してるな!

名言「わざわざ覚えてるあたり自慢に思ってそう」きたああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

脇役でも印象に残るキャラが多い本作の魅力のひとつ!これを楽しみにしていた!隙あらば辛辣な一言を生み出し、こっちみんな真顔になってフリーズする。インパクトを与えるパワーがすごい!この一発ネタのおかげで第一回人気投票では24位になった。まあぼくはほぼ毎日伏さんに投票してたんだけど。

アニメで見ると、ちょっと伏さん割と自慢げに見えるなあとか、辛辣な言葉を言われて真顔になるだけでなく「えぇ…(困惑)」な声出してるとか、隣にいる荒井くんも「えぇ…(困惑)」な表情しているとか、原作から更にシュールな面白さを引き出していたのがすごい!超完璧!!完璧ですとも!!なので、はい。大満足ですねえ!

◆キスの味

ついに念願のキスを味わえたデンジくん。が、あまりにも突然すぎた。

しかもこの状況はマキマさんに見られてしまったまでもあるのだ!
ああ…二者択一のうち片方を取られてしまった…ねんがんではあるけれど、本当に良かったのだろうか。にしてもこのデンジくんの表情えっちだな。ものすごい色気を感じるな。

うわあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!

冒頭で散々警戒していたゲロキスは、やはり連載当時も批判されて非難轟々でゲロ警察に通報されて打ち切られたらどうしようと困っていたのだが、いやでも当時はメッチャ笑ったんだけど、今回モザイク貫通レベルの汚さでドンヒキした。マジでくっそきたねえ。
原作はモノクロなのでシチューの口移しだと勝手に脳内補完できたし(いやな想像させるのやめろ)、カラー版も案外大丈夫だったのだが、今回モザイクかけたら逆に生々しく汚く見えたのがすごい。銀魂もモザイク不可避だったけど、あれ以上に生々しすぎるよ…

デンジくんの口元に残ったゲロもモザイクかかってんの生々しすぎんだよ!!画面からゲロのにおいを発しようとする作画の悪魔の笑い声が聞こえてきた。

ポチタアア~~~~~~~~~~~~~!!!!!
この後、幼少期の回想が流れた。
成程、これはひどいものを見てしまった後の清涼剤なんだな。しかも、久々にポチタが出てきたからな。やっぱりかわいいよポチタ。デンジくんもかわいいよ。頼むから心から癒してほしい。

一瞬だけ名探偵ピカチュウみたいに顔がしわくちゃなポチタほんとかわいいよ…
ポチタ…
ポチタアあ………

ふざけんなコノヤロウ!!!!

この憎たらしい表情で赦すと思ったかコノヤロウ!!
ああ超許すよ!!超!!
デンジくんもポチタもかわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!

こんなゲロ女とセックスできるか!!ふざけんな!!

笑いすぎて脳がゲロみたいにドロドロに溶けて破壊されたので、今日が祝日でお休みで本当に良かった。

◆第7話ED

今週はano「ちゅ、多様性。」が流れた。
過去最高にサイキョーにクソひでえゲロEDだった。

最初はレトロな映像で、本作から察せられる時代設定に相応しいソレだなあ、謎のゲーム画面良いなあ、なんだかポプテピピックとかやくしまるえつことか彷彿とさせられるなあとか、しみじみ思ってたのだけれど、

小学生が考えそうな歌詞が流れた。

すげえよなこれ。この後CM流れたときは如何にもなアイドルソングっぽいのにゲゲゲロゲゲゲロゲロチューで壮大に台無しだもんな。まさかのゲロキスおかわり追い打ちは悪魔みてえな発想すぎるよ…最後にひでえ置土産残しやがったよ…
今日はあいにく祝日でお休みだが、翌日小学生たちがゲゲゲロゲゲゲロゲロチューってバカみてえに歌いまくってたら世界は平和である。

たまるかコノヤロウ!!

なにがモウマンタイだ!!モンダイダラケだコノヤロウ!!

最後誤魔化すように良い映像流してしれっと汚い歌詞やめろ!!


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