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「あれ買ってこれ買って」が止まらない

小学2年生の娘の算数ノート。

つい最近まで「まだ十分ある」
と言っていたのに

昨日、あと2ページになって
「明日いる」状態に。

急きょ夕方に買いに行ったんだけど、

そこで見かけた2歳くらいの女の子が
「これ買うの、これ買うの~!」と、
言っているのを耳にした。


見ていると、
どうしても欲しい一つの物に
執着してる感じじゃなくて

目に留まったもの全部に
「これ買うの」と言っている様子。


そのたびにママが
「同じようなの、もう持ってるやん?」
「これはいらないよ」と言うんだけど

「でも買うの、欲しいの~」
「あれはもう使ったし、ここが違うの!」
などと一生懸命話すので、

私は心の中で
「お口が達者だな~」と感心してた。

んだけど…

その子があまりにも
ずっと言ってるのが気になって
その親子の様子をチラ見。


ママは「いらないよ」
「今日は〇〇を買いに来たんだよ」
と言いながら、

“それ(〇〇)以外の物”をあちこち見てて、
それに付き合っている娘の構図だった。

一応、言葉に反応はするけど
その娘ちゃんの方には見向きもせず、
他の商品を見ながら話してる様子で。

ああ、この子は本当にそれが欲しくて
言ってるんじゃないな…

というのを感じて、私まで
少し寂しい気持ちになった。


きっと、“買ってもらったら”じゃなく
“ママに相手をしてもらったら”
満足するんだろうな~と。

子どもが
「あれ買って、これ買って」
と駄々をこねるのは

「共感して欲しい」とか
「こっちを見てほしい」の
表れかもしれない。


そこで買ってあげても
満足はしないどころか
買ってその場をおさめる癖がつく。

「買わないよ~」と言いながら
ちゃんと向き合ってお話しないと
ずっと「買って、欲しい」という言葉で
ママの心を振り向かせようとする。

ワガママは寂しさのサイン。

商品に向いているママの意識を
「こっちに戻したい!!」
ただそれだけ。


買ってくれなくていいから、
私の気持ちに共感してほしい。

だから、ママが「コレいいね!」と
こっちを向いてくれるものを
ずっと探してるんだよね。

でも、これは
母と子の日常のほんの一部。


だから私はお節介に
「ママ、もっと娘ちゃん見てあげて」
なんてことは言わない。

だって、
もしかしたらこの親子はその後、
「ソフトクリーム食べて帰ろ♡」って

二人で楽しいことを
共有してるかもしれないから。

普段のママの大変さも
知っているつもりだから。

私が見ていた一部が
この親子の全てじゃないから。


客観的に見ていると、つい

「いいね、でも今日は買わないよ」
などと、向き合って話した方が

ずっとグズグズ言われることも
減るかもしれないなーって
思っちゃうんだよなぁ。


私もそうだったけど、
渦中にいる時って分からないもの。

特にイヤイヤ期なんかは
静かに過ぎるのを待つしかない
って思ってしまうし。


でも、実は対策って考えられる。

言動の良い悪いをジャッジせず、
自分の考えを押し付けないような
他者の視点が

子育ての困りごとを
あっさり解決することも。

子育てで孤独にならないで。



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