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ストローのいらないリッド(蓋)

以前、「ストローとプラスチック」という記事を書きました。今回はその続きのような話です。

ストロー問題が巷に溢れ出したとき、多くの企業が紙ストローを探していました。当時は海外製品がいち早く出回りましたが、紙ですから水を吸ってしまいふにゃふにゃになってしまうということもありました。うちも輸入した最初の製品はカビていたなんてこともあったくらいです。個人的には紙の味が嫌いなので紙ストローは使いたくないのですが。(今の紙ストローはさらに進化して丈夫なもの多いみたいです)

 2018年12月にストローのいらないリッドの輸入を始めました。それが「ノーストローリッド」です。ホットカップでは当たり前になっている飲み口の開いた蓋をコールドドリンク用でも使おうという理由です。

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ストローが不要といっても、いろんな問題はあります。女性の口紅うつりの問題やミルクやガムシロを入れた時にどうやってかき混ぜるのか?などなど。

そもそもノーストローリッドはドーム形状ですから、平タイプのリッドよりプラスチック重量は増えるわけです。
これってどうなの?という話も当然ありますよね。

ノーストロー比較

上の図で簡単に説明します(92mm口径のリッドで比較してます)

平リッドの段ボール①とノーストローリッドの段ボール②はそれほど大きさは変わりません。リッド1枚の重量は0.8gほど平リッドの方が軽いです。
 ストローを見てみると1本あたりの重量が約0.6g(ストレートストロー6mm×210mmの場合)ですのでプラスチック重量は平リッド+ストローの方が軽いんです。

じゃあ、ストローでいいじゃん!!

とはなりません。ストローは通常500本入りなどの小箱に入っております。メーカー段ボールではこれが20箱入っているものが多いです。サイズによっては10箱入りや40箱入りもあります。ストローが不要になるとこの段ボールや小箱が不要になります。細かいことを言うと製造に掛かるエネルギーや配送に掛かるエネルギーも不要になります。

ではいい面ばかりか?と言えば先述したように女性の口紅うつりの問題や、かき混ぜる場合の問題等考慮しないといけないことは多々あります。

両方のリッドを使ってお客さんの希望に合わせているお店もあれば、ノーストローリッドにストローを付けて提供している店もあります(希望者に)。
客層や単価、立地、オペレーションの問題などお店によって違うので、何がベストか?というのは一概には言えないのですが、ゴミを減らすという点では「ストローを使わない」という選択は有効なのではと考えています。

 話は変わりますが、TOPで使用している写真は知人とそのお子さんです。撮影時2歳だったかな?子供でもとても飲みやすいので小さい子供向けにもオススメです。

環境問題を考える時、360度見渡して文句のつけようもない完璧なものというのはなかなか見つかりません。何かにいいものでも、視点を変えると何かに悪いということは往々にしてあります。

やってみてもっといいものが出てきたり、考え方を変えて取り組みを変えてみたりはぜんぜんいいと思います。何度変更、見直しをしたとしても、いい方向への変化は繰り返ししていくべくだと思ってます。