ストローとプラスチック
以前カメ飼ってましたので、ウミガメの話を聞いたときは衝撃でした。そんなことあるのか、というのがその時の感想です。
瞬く間にストローは悪者のように広がり、プラスチックのストローを使用しない、紙ストローに変えるというような流れが生まれ始めました。
「刺さる」という面だけみれば、プラスチックのマドラーも細く硬いですよね。刺さりそうです。そう考えれば全てウミガメのためという流れでもないでしょう。また、これらの製品はゴミ袋を突き破って外に出てしまうからゴミ焼却場に行かないものもある、なんて話も聞きました。
ただ、「プラスチックゴミを削減するために」という理由でストローを止める、紙に変えるという事には少し疑問があります。一般的なストローの重量は0.65g前後です。この重量ってどうなの?と調べてみたところ、クリアカップの平リッドは約2.3gありました(口径92mm)
この写真見ても分からんかな・・
プラスチックのゴミを減らすという目的なら、蓋外してストロー使用した方が重量は減らせます。もちろん両方使わないというのもありです。持ち運んだ時に溢れやすいですが・・
ステンレスのストローなんかもありますから、使い回すことでゴミを削減することも可能です(コロナ自粛期間の今はお勧めできません)
________________________________________________________________________
上の写真はうちの会社で販売している白の厚紙カップです。
紙コップは通常内側にPEラミネートをしております。これもプラスチックです。これらの紙コップに使用されている内側のラミネート(プラスチック)の重量も0.45〜0.75g程度あります(8〜16oz)
また写真中央の両ラミカップというのは、結露の吸収を防ぐために外側にもラミネートをしている商品になります。氷入りの冷たいドリンクにも対応しているのですが、両面にラミネートを使ってますので、ストロー2本分はプラスチックを使っていることになります。それでも透明のプラスチックのカップに比べれば1/10程度のプラスチック重量になります。
中目黒にあるONIBUS COFFEEさんで撮影させてもらいました。
両ラミカップ+バガスストローで環境に配慮した組み合わせになってます。
(蓋は透明も黒もPSプラスチックです)
環境問題を考えると一つの取り組みが良い面も悪い面もあって、一概に何が一番いいとは言えないというのが今の状況ではないでしょうか。
まずは「知る」「考える」ということでスタートしてみて、周りは気にせず自分なりの取り組みをしていけばいいんじゃないかと思います。