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内向型的「キッザニア」の楽しみかた

運動会の代休だった、5月のとある月曜日
娘と初めてキッザニア(甲子園)に行った。

娘には将来の夢がたくさんあり
それは、1年生の時に担任の先生が
「年齢が上がるごとに持てる夢が増える」
と教えてくれたからなんだそう。

その、数々の夢をまずはお味見。
いくつか体験してみよう!
というコトで、行くことにした。


キッザニアに行ったキッカケ


実は、今まで避けていた場所。

なんでかって?
・家から少し遠い
・オープン前から並ぶなんて無理
・家族みんな、人混み・ワイワイが苦手
という理由。

娘も、繊細ちゃん、というより
今どきは「環境感受性が豊か」
と表現するのがしっくりくるけど

・楽しいことは好きだけど、疲れやすい
・仲良しでもない人の前で
 自分の話や作品をさらしたくない

と言うようなタイプなので
どうも、足が遠のいてしまっていた。

だけど、その娘が
「行きたい」というのなら
ムリなく行ける方法を考えるのが私。


遅く行って、早く帰る作戦

朝から並ぶためには
通勤ラッシュにもまれなきゃいけないし

ただでさえ長時間の電車移動は
それだけで疲れてしまうし、
さらにオープン前の長蛇の列に並ぶなんて
ちょっと今の私たちには考えられないから、

ラッシュを避けてゆっくり行こう。

そして、みんなが
出口にぞくぞくと集まる時間(15時)より
早く帰ってしまおう。


職業体験は欲張らない

たくさんのパビリオンがあると
あれもこれも、体験させたくなる。
そんな保護者も多いと思う。

もちろん、それが子どもの意向なら
予定を組むのは大変だけど、
それなりに楽しい疲労感で終わると思う。

私と娘は、
「遅く行って早く帰る」作戦だったので
ハナから「たくさん」は求めていなかった。

いくつかのお目当ての仕事は
すでに予約でいっぱいだったりしたけど

「コレが一番やってみたい!」という
声優のお仕事は、余裕で空いていた。

それだけで、本来は十分なのかも。


声優のお仕事

声優のお仕事は
レコーディングスタジオで。

目の前に映し出されたアニメーションに
英語でアフレコを入れるというもの。

参加者は数人で、
どのキャラの声をするかを決め
終わった後はお給料(キッゾ)と、
自分たちの声が入ったDVDをいただける。

「英語だけど、大丈夫?」と
予約する前に聞いてくれて

子どもたちの扱いも
「さすがはECCさん」と言うべきなのか
慣れた感じで、安心して見守れた。


内向型的にイマイチと感じたコト

その他に娘が気になったのは
動画クリエイター。

ゲームクリエイターのお仕事が
すでにいっぱいだったから、ね…

こちらは予約はできたんだけど
「最後に、自分が映った動画を
 みんなで見せ合いっこする」
と説明され、がっくり。

なんで、
当日たまたま一緒になっただけの
知らない子どもたちに

自分が映った動画を
見られないといけないんだろう?

「そこだけパスできませんか?」
という質問には
当然のように無理と言われ、断念。


そして、代わりに行った
ラジオ局のお仕事(MC?)は、

台本を読むだけでなく
最初に自己紹介(名前言うだけ)を
しなきゃいけないんだそう。

ラジオの音声は、局の前に漏れていて
通りがかった人にも聞こえるもの。

娘が「自己紹介したくない」
と言うと、中のスタッフさんが

「自己紹介するか仕事辞めるか」
の二択で迫ったそう。


私は、事情を伝えに来た
別のスタッフさんに
「自己紹介はパスして
 台本を読むだけならできそう」
とお伝えし、OKしてくれたんだけど

その間に、ラジオ局の中では
「自己紹介しなきゃいけないのにねぇ」
と、

隣にいた知らない子たちが
聞こえよがしに囁いていたそうで

娘は泣きながらリタイアした。

娘は変わった子?

そのラジオ局でも、
自己紹介するだけなのに
なんでできないんだろうね?

みたいな感覚だろうと思う。

逆に、なんで平気なの?
と聞きたいところだけど。


平気じゃない子の心の声は
平気な人にはなかなか届かなくて、

「自分って、ダメな子だ…」と
勘違いするような経験になってしまう。


ラジオ局をリタイアした後は
お土産を買って、早めにそこを出た。

第1部の終了時刻1時間前。

出口で、スタッフの方が
「もう、いいの?」と
大きく首をかしげながら聞いてきた。


「楽しかった」で終わりたい

キッザニアに限らず、
どんなテーマパークでも旅行でも

「せっかく来たんだから」
目一杯楽しみたい、という人もいる。

「元を取らなきゃ!」という考えもある。

だけど、私たちは
「楽しかった」で終わりたい。それだけ。

泣くほど嫌な思いした後に、
「まだ時間があるから
 もっとほかに体験しよう!」
とは、私たちはならなかった。

帰りの時間に出口が混むのも避けたいし。

早く出て、近所のショッピングモールで
アイスを食べて帰った。
(月曜日の昼下がりのモールはゆったり)


内向型的テーマパークの楽しみかた

この楽しみ方が正しいとか
正しくないとかいう話じゃない。

だけど、こうやって私も娘も
自分たちなりの楽しみ方や
ペースを見つけていくんだと思う。

どんな体験も
「もう二度とやりたくない」よりも
「なんだかんだで楽しかった」と思えたら

また、楽しめるチャンスがあるから。

体験を重ねるために、
1回の量は少なめに。かな。



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