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レポ#30 東海大学海洋科学博物館

8月の最終週、静岡県の水族館4館遠征ツアーをしてきた。しかも全て行ったことのない水族館。静岡県は水族館が豊富で驚く。
学生の夏休みシーズンは、平日ならではの人の少なさが狙えなくて大規模な遠征は敬遠してしまう。今回は最終週ということもあってか、どの水族館も土日でもゆったり見られた。

基本情報
場所:静岡県 静岡市
入館料:1500円(大人、2022.09.11時点)
飼育点数:約400種2000点(水族館ぴあ2015)

まず1ヶ所目は、東海大学海洋科学博物館。
名前だけ聞くと「水族館なの・・・?」という疑問を抱くが、こちらは東海大学海洋学部付属の教育・研究施設として海の科学をテーマにまとめた博物館という位置づけらしい。
水族館ファンの間では有名なので、ずっと行きたいと思っていた。未訪問のままいつ行こうかと迷っていたある日、一般公開を中止するというニュースが入ってきた。閉館前は一気に混む傾向がある気がするので、一刻も早くいかなくては!と計画を立てた。

チケット・パンフレット

チケットはこちら☟

こちらは半券。入り口で右側を切ってもらいました。

パンフレットはこちら☟

生きものがどーんと載っているインパクトたっぷりのデザイン。よくある三つ折りの形。
広げると館内図。進むべき順路がすぐわかる、とてもわかりやすい構造。


水族館まで

アクセスは、公共交通機関を使うと2通りあって、清水駅から船かバス。今回は、所要時間が少ない船(清水港水上バス)を選択した。清水駅から歩いて5分程のところにある清水魚市場の近く「江尻」から乗船。往復で800円。

帰りの船の写真だけど、これぐらいの規模の水上バス。
乗り場から道路に出て5分も歩かないぐらいの距離。目印はこの鯉(?)のぼり。珍しい魚だらけ!
鯉のぼりにもいましたが、旗にもニシキテグリ。推されてますね。
チケット売り場。並ぶ列にテントが立っていて、夏には大変嬉しい心遣い。
チケットを切ってもらっていざ入館!
入るとホールのようになっている。帰ってきてから水族館の建築の本で読んだら、この天井が面白い設計らしい。訪問前にチェックしておくんだった・・・。
床の魚群デザインがかわいい。
でっかいおひょうの標本。


きらきら★ラグーン

水族館の入口を入ると、まずは「きらきら★ラグーン」
サンゴ礁で見られる生き物が約80種展示されている。

まずはサンゴがメインの水槽。
スズメダイがお出迎え。
横から見ると何やら筒が見える。
後ろに回ると、小さなトンネルが。残念ながら入ることはできなかった。
きれいなんだろうなと気分だけ味わう。
思わず「なんだこれ!?」と言ってしまった水槽。
中央の岩の部分が筒状になっており、ウツボが入っていた。
手前の水槽からのぞくと顔を出してた。
ニセゴイシウツボというらしい。この紙の裏にはびっしり解説が書いてあった・・・。
ウツボのトンネルだけど、イッテンチョウチョウウオも行くよ!
手前にはマンジュウイシモチの群れ。
壁には小さな水槽があり、1つずつに1種類の生き物が住んでいた。
手前のガラスにピタッとくっつくキイロサンゴハゼ。
とげが危険を表しているヒトデ。
コンゴウフグ。
いました!推されているニシキテグリ!
警戒心が薄いのか、すごく手前まで来ていた。
美しい。
背中のとげがはっきりわかる1枚。
円柱水槽もあります。青と黄色のたくさんいる魚はシリキルリスズメダイ。
岩しかない水槽・・・?
・・・と思いきや、なんと下からも観察できる!面白い展示でした。
テッポウエビとハゼの共生は見たことあるけど、砂の下は初めて見た!
エビはけっこう下の方の通路にいた。
この装置は・・・?
波打ち際に住む生き物が住むこちらの水槽に波が起こせる装置。
波が起こると、揺られながら少し集まっていたデバスズメダイ。
円柱水槽にいた、木になる魚。
ヤマブキスズメダイ。きれい。
背びれを立ててるのもかわいい。
マングローブ水槽。
オニボラだ!!!
正面顔のホソスジマンジュウイシモチ(たぶん)
クロホシマンジュウダイ(たぶん)「まんじゅう」と付く魚ってこんなにいるんだな。
チンアナゴ・ニシキアナゴもいました。



海洋水槽

次の部屋は、こちらで一番大きい大水槽。
縦横10m、深さは6m、言わずもがな大迫力の水槽。

部屋に入ったら、この角度から始まるのが美しくて素晴らしい。
たくさんの種類の魚が一気に見られる。
エイも泳ぎます。
シロワニ、こいつがすごかった。
悠々とした泳ぎで目の前、アクリルギリギリのところを通り過ぎていく。
見づらいけど、下の方に目盛りがついている。少し頭が入れられなかったが優に2m超えである。
アクリルの厚さがわかる展示。
上の写真の左側に下へ下る階段が付いていて、下からのぞけた。
スロープで上にも上れる。いろんな角度から楽しめる。
深さの表示もあって水槽の大きさを数字でも感じられた。
ネムリブカ。びっくり顔。
水槽の周りには展示も。巨大なリュウグウノツカイ。
三保で見つかった子どもも展示されていた。
ラブカ。いろんな大きさの展示があって、卵の大きさに驚いた。
クラゲコーナーも。サカサクラゲ。
浮かぶミズクラゲ。
水槽の周りにはベンチもあるので、ゆっくり眺めることもできる。ご時世的な書き方の工夫が素敵。
外に出ると津波実験水槽。1時間に1回実験がある。科学博物館らしい一面。


駿河湾の生きもの

次の部屋は、駿河湾の生きものメインの展示。

コーナーの分かれ目がわかりやすい。
汽車窓式みたいな感じで、このコーナーは京都大学白浜水族館みを感じた。
熱帯魚水槽。水槽全体の写真が撮りたくなる美しさ。
かくれんぼしてた魚。
ナンヨウツバメウオの大きさに目が引かれる。
イワシの魚群だー!銀がきらきら輝いている。
口を大きく開けて突進する。
こちらの水槽が面白かった。銀の大き目なアジ科がそろっています。
似ているようで少しずつ違う。
コバンアジ。体の点々が特徴的。
ずっと見たかったイトヒキアジ!
背中とお腹から出る糸がきれいです。
イトヒキアジより引いているのが控えめなのが、イトヒラアジ。
端から見下ろすイトヒキアジ。
深海生物の標本。
並べ方に芸術性を感じる・・・。
赤い魚が大集合!!
見分けがつかなかったけど、きれいでした。
汽車窓式水槽だー!
手すりの内側は、子どもが見やすいように通るレーンみたい。
アミメハギ。この水槽はなかなかお気に入りでした。
フグ科のキタマクラ。名前の由来はやはり毒から来ているよう。
模様がきらいだったヒイラギ。
マツカサウオがいっぱい。
この部屋の最後は、タチウオ!全然注目されていなかったけど大興奮!
まっすぐ立つ。
展示のところどころには、自由に取って良い解説紙が置いてあった。



くまのみ水族館

水族館最後のコーナーはクマノミに特化した「くまのみ水族館」
世界に30種いるクマノミのうち15種を展示している。

入口から壁一面オレンジ色。
繁殖にも力を入れている。
珍しいらしいクマノミ。
似ているから素人目には区別がつかないよ・・・
黒色が目立つトウアカクマノミ。
コーナーの中央には、円柱水槽。おそらく真ん中に入れるんだけど、ご時世の影響か封鎖されていた。
外から見るだけでも楽しい数のカクレクマノミ!
奥に進むと、飼育研究室を覗ける場所も。
バックヤードツアーとかでしか見られない光景なのに、順路の中で見られちゃう贅沢。
こちらでふ化した小さなクマノミがたくさん。カクレクマノミに交じっているハナビラクマノミかわいい。
小さいけど、模様はしっかりカクレクマノミですね。
システムを覗ける箇所も。マニアック。
コーナーに戻ると、床に埋め込まれた水槽が。魅せ方面白いなぁ。
エントランスホールにはクマノミをモチーフにした遊び場。
こちらもご時世の影響か封鎖されており残念。


マリンサイエンスホール・メクアリウム

2階は、マリンサイエンスホールと、メクアリアムという科学館に寄った施設があります。帰りの船の時間の関係で全然ゆっくり見られなかったのが心残り。

ここからスロープで上がっていく。
メカのカニが手招き。
スロープの壁に何やら生き物・・・?
正体は真昆布でした!
メガマウスザメの剥製。
クジラの標本。でっかい!
そして真昆布。昆布いいな。
メクアリウムは、海の動物の動きを機械で再現したコーナー。
クマノミとメカクマノミの共生。
ヒレの作りで漂っているのかな?
こういうメカがたくさんありました!時間があったら一つ一つ見たかった・・・。


グッズ

グッズは1つ買いました。

オリジナルハンドタオルのガチャ。
クマノミデザインでかわいい。
おまけでアンモナイトの化石も付いていました。


まとめ

研究施設なだけあって、解説たっぷりで博物館を名乗る所以はここにあるのだろうと思った。写真にはありませんが、生き物展示以外も充実しており、標本だけ展示されているコーナーもありました。私はじっくり文章を読むのが苦手なので生き物メインで見ていますが、どの水槽も立ち止まって眺めてしまうぐらい、種類も豊富で見せ方も素敵でした。
公開をやめてしまうのが本当に惜しい。来年の3月までにまた行けるといいな。

水上バスからの風景。雲がなければ富士山が見える方向。

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