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レポ#62 鶴岡市立加茂水族館

加茂水族館と言えば、クラゲ。クラゲと言えば、加茂水族館。
それぐらいクラゲ飼育に力を入れている場所。ずっと行きたいと思い続けて、水族館好きの方におススメされてはアクセスの仕方を聞き、友達を誘って4月に決行した。

基本情報
場所:山形県 鶴岡市
入館料:1000円(大人、2024.04.28時点)
飼育点数:約230種、約30000点(水族館ぴあ2015)


チケット・パンフレット

チケットはこちら☟

全面にミズクラゲ。

パンフレットはこちら☟

4つ折りタイプ。
開くと、左上に小さく館内図。エリアやイベントの紹介もあり、情報がたっぷり。


水族館まで

庄内空港までは飛行機。そこからタクシーで20分程。料金は4020円でした。今回の遠征は、ところどころタクシーを使いたかったこともあり友達に付き合ってもらった。

初上陸の庄内空港。遠征先の空港で見る「歓迎」はいつも気分を上げてくれます。
朝早い便だったので開館前に到着!看板もクラゲです。
開館前でしたが、平日にも関わらず先客がいらっしゃいました。
コインロッカーがたくさん!しかも返却式!さすが市立!妙にテンションが上がります。
入口入ってすぐのロビー的な場所。落ち着いた雰囲気。
館内の案内はクラゲモチーフが多くかわいい。タバコ吸ってるクラゲのイラストなんてここでしか見られないのでは?


庄内の魚

館内はエリアは大きく分けて3つに分かれている。最初は地元・庄内の魚の展示。

川から始まります。
上流から下流へとだんだんと海に向かっていく。
淡水魚は地味なイメージがありますが、鱗や鰭がきれい。
地元の高校とコラボした水槽がありました。
上の方に金魚がいますが、下の方にオブジェ。
レゴブロックで作られたこちらは・・・
神社の石段をモチーフにしたのかな?
金魚もきらきらです。
ここからは海水魚コーナー。
手書きの掲示物がとても素敵。館長の生き物愛が伝わってきます。
最初は大きな海水水槽。
エイが魚を煽っているみたい。
水槽前には、椅子が置いてあって、ぼーっと眺めることもできるのが良い。
こちらはサケ。
庄内でサケが有名なの知らなかったなぁ。
いおワールドかごしま水族館とは姉妹館。今回一緒に行った友達と昨年行った場所だったので、たまたまだけど不思議な縁を感じる。
水槽と水槽の間の通路には、漁業の解説がこれでもかと貼られていました。
解説の反対側には海を覗ける小窓。日の入りの時間も書いてあったのでタイミングがよければ良い景色が見られるのかも。
さかなクンさんの絵。来館者何百人を突破するごとに来られているよう。
水槽に戻ります。小さな魚がびっしり。
サケの稚魚です。川でふ化した後に海に下りた状況を再現しているそう。
イサゴビクニン。初めて見た。
ダーリアイソギンチャク。ダリアの花から名が付けられたみたい。
コンペイトウ。
魚名板に「庄内での呼び名」が書いてあるのも良い。「こんぺとう」ってかわいいね。
よく撮れなかったけど…ボウズイカのこども。
通路は続きます。
こちらにいるのは・・・
マダラです。食育も兼ねているパネル。
よく見ると模様が面白い。
こちらのウミガメは保護個体。カメラ目線ばっちり。
ここのコーナーは・・・?
海のごみをテーマにした空間。まるまる使うなんて力の入れ具合がすごい。
漁で深海200~300mの底で捕れた空き缶とイソギンチャク。こんな海深くまで人間が出したごみが行ってしまっているとは。
楽しむだけではなく、自分の生活に結び付けられる展示をしている。水族館の意義を感じます。


クラネタリウム

さて、加茂水族館のメインと言っても過言ではないクラゲコーナー。

コーナーの始まり。ワクワクが止まらない。
訪問した日は、なんと88種類のクラゲが!圧倒的な数!
まずはオワンクラゲ。
傘の縁が発光している。ノーベル賞を受賞したことでも話題になった。
インドネシアシーネットルの大きな水槽。
口腕がベールのようで美しい。
「今からでも入れる保険があるんですか!?」と絡まりまくるアトランティックシーネットル。おそらく国内初展示だそう。
カブトクラゲで埋め尽くされた水槽。
光の反射が美しくずっと見ていられる。
コトクラゲ。海底に生息する様子はイソギンチャクやウミウシの方が似ていそう。クラゲの定義って面白い。
通路から開けた場所に出ると「クラゲ研究所」
ラボのような空間が広がります。
壁には細かく書かれたクラゲの記録が。
「捕まえ方」まで書いてある!
小さな水槽が並びます。
こちらの水槽、館長が設計した加茂水族館オリジナルのクラゲ専用水槽らしい。特許を取らずに設計図を無料で公開し、全国の水族館で使われるようになっているみたい。
マツバクラゲ。放射管(多分緑色に見える部分)が6本なのはクラゲの仲間の中では珍しいらしい。
カギノテクラゲ。「鉤」のような先っぽで海藻にくっつく。
円柱水槽にはカラフルなクラゲたち。
コティロリーザツベルクラータ。英語では「目玉焼きクラゲ」と呼ばれる所以がよくわかる。
後ろの水槽が円柱の間から覗く景色も良い。
こちらが後ろの丸型水槽。
ヴェルシカラー。ユウレイクラゲの仲間の中では小型な種類。
アカクラゲ。彗星のような線を描く。
ルテウムジェリー。国内初展示だそう。さすが貴重なクラゲが多いなぁ。
パルモ。こちらも国内初展示と思われる。傘の縁のすみれ色が素敵。
プンクタータ。タコクラゲみたいだけど、斑点がより多い。
ブラックシーネットル。小さいうちは白っぽく、大きくなると黒紫色に変化する。
ヤナギクラゲ。北の海で春に出現するらしい。
アカクラゲ。傘もそこから伸びる口腕も言わずもがな美しい。
メキシカンマッシュルーム。こちらも日本初展示。訪問する直前にニュースになっていたので見られて嬉しかった。
大きめの水槽が対に並ぶ。
中にいるのはビゼンクラゲ。
口腕が唐辛子みたいだなといつも思う。
クラゲコーナーの締めを飾るのはどこにでもいるミズクラゲですが、加茂水族館の展示は一味違う。
ミズクラゲがいるのは、おそらく加茂水族館で一番有名な水槽「クラゲドームシアター」
なんと言ってもこの大きさ。5mもあるのです。
訪問した日のクラゲは小さい個体が多く、雪のようでした。
きっと行ったときの個体の特徴によって見え方が全然違う水槽なんだろうなぁ。
うっとり浸れるだけでなく、後ろにはしっかりめの解説。
クラゲシアターを後にする通路の天井には、「エフィラだ!!」
仕掛けが見逃せない水族館です。
リニューアルが大成功した例ですね。
100の質問に答える大サービスのコーナー。
アンサーに手書きのものが多く、気合いと愛を感じました。


ひれあし広場

館内最後のコーナーは、アザラシとアシカが暮らす「ひれあし広場」

ちょうど「ひれあしの時間」が開催されていました。
アザラシの手振り(ヒレ振り?)はちょこちょこ動いてたまりません。
のんびり寝ながら浮いている子も。
よだれの泡がすごい。
アシカも活躍します。そして、お気づきだろうか・・・
後ろに視線を感じるアザラシが。
ここのエリアだけ屋外だったのですが、4月も中旬なのに冷たい風が吹き抜けて凍えながら見たのが良い思い出です。


レストラン「沖海月」

加茂水族館訪問で楽しみにしていた一つが、このレストランでの食事です。

水族館のレストラン、味に期待して食べることはあまりないのでは?
「沖海月」には数々の賞を受賞された料理長がおり、かなり本格的なレストランなのです。
「福源とらふぐ御膳」をいただきました。2500円。自分の水族館訪問史上一番の豪華さ。
ホタルイカの春を感じる一品。すべてが美味しかった。
食後にはコーヒーのサービスも。
海を目の前にして、水族館とは思えない贅沢な時間を過ごしました。


バックヤードツアー

有料のバックヤードツアーに参加しました。

1日に3回行われるイベント。
参加費は500円。入館料が安いので、参加費を払ったとしても財布が全然痛くない。
この日の一回目に参加しましたが、定員いっぱい。そして全員成人でした。
レクチャールームにあった柱には来た研究者たちのサインが。さかなクンさんのサインはとても目立つ。
バックヤードで育てられているクラゲたち。
海外から来た研究者がわかるように学名で書いてある。
梅酒瓶が使われていた。
奥に進んでいくと「中間育成水槽」と言って、繁殖室で育ち、展示デビューを待っているクラゲたちが。
通常の順路で見られる水槽を、上から見られます。こちらはコトクラゲ。
それぞれの水温やエサが書いてありました。弱ったミズクラゲをあげているそう。
生きものたちの命を守っている機械がたくさん。
一番大きな「クラゲドームシアター」を上から見られました!
加茂水族館オリジナル水槽と同じ仕組みで、横に装置が付いている仕組みは同じなのかな?
5mもの高さの水槽を上から見るのはなんだか怖いような気持ちもして楽しかったです。
記念に参加証もいただきました。
バックヤードツアーとは別なのですが、クラゲ研究所にある「クラゲ栽培センター」では1日に何回か解説が行われます。
クラゲの一生について教えていただいたり、
エフィラにエサをあげる様子が見られたり、こちらも勉強になりました!
最後に館内にあったかわいい表示。


グッズ

グッズは魅力的なオリジナルグッズが多く、たくさん買ってしまいました。

まずは缶バッジガチャ。
全部でなんと108種類!しかもエサ代のほとんどを支えています。寄付と思えばお得だね。
1回300円。種類ごとに8機あったので、気になったのを3回回しました。
こちらはショップで購入。クリアファイル、ポストカード、ミニタオル、メガネクリーナーは息をするように買いがち。あとは亡くなってしまったゾウアザラシの毛入りキーホルダーを。
館内の表示でもかわいかったデザインのパンツとタオル。
出口には募金をするとポスターがもらえるコーナー。もちろん募金して頂きました。


まとめ

期待通り、大満足の水族館でした。平日に行ったのですが、館内は予想以上に混雑したように感じ、お客さんの平均年齢は高めに感じました。クラゲが本当に好きなんだろうなと感じるように見入ったり写真を撮ったり。平日の館内はわりとお子さん連れのお客さんが多いイメージですが、年齢層での特徴も感じた水族館でした。
クラゲへの熱量が半端ではないのは実際に訪問しても間違いないと感じました。何かに特化した水族館は強いですね。また行きたいと思います!

入口近くの売店で食べたクラゲ入りおしるこ。水っぽくなっちゃったからとソフトクリームをサービスでいただきました。心が温まるおやつでした。

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