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ヨルダン|④人生で2度は訪れたい砂漠ワディラムوادي رم‎

ヨルダン南部に広がる砂漠「ワディラム」。

その名はあまり広く知られていないかもしれないが、実はかの有名な映画「アラビアのロレンス」や「スターウォーズ」、「アラジン(実写版)」のロケ地としても用いられた、ヨルダンが誇る美しい砂漠である。

ワディラム訪問は語学学校の観光プログラムにオプショナルとしてついていて、
記憶の限りだと1万円くらい(?)多めに払えば行けるということで、その1万円を節約するかしないかで、友人と相当悩んだ思い出がある。

もちろん今となっては、いくらお金をぼったくられても絶対に行った方がいい、と自信を持ってオススメする、ヨルダン最激アツスポットだ。お金をけちらず行くことを決めた過去の自分をどうか褒めたい。

そんなワディラムへは、滞在先の首都アンマンから車に揺られながら半日かけて到着した。

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長い長い移動時間の末、
目に飛び込んできたのはあたり一面の砂の大地と大きな岩たち。

視界を遮るものは何もなく、聞こえるのも風の音以外何もない。

到着してすぐにその絶景に圧倒されてしまい、その日に泊まるコテージに荷物を置くなり砂漠の中に立ちすくんでしまった。

地球の真上に立っている感覚をこんなにも味わったのは、初めてだ。

岩と岩の間に沈んで行く太陽、そのあとに浮かび上がって来る満天の星空。

淡々と自然の営みが繰り広げられる中にポツンと一人で佇んでいると、自分一人の存在の小ささを目の当たりにする。
ワディ・ラムにとっては、この太陽の昇降を何万回繰り返したんだろうと。

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こうやって一人自然の偉大さと尊さを噛み締めたあとは、
砂漠に建てられたプレハブのレストランで砂漠地帯の伝統的な食事をいただいた。(ちなみにこのシーズンは中国の旧正月の季節で、大勢の中国人観光客がお祝いをしていてここはどこなのだという混乱を少々味わった)
その後、満天の星空を眺めながら眠くなったところで、コテージの立派なベッドで眠りについた。

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(エアコンもシャワーもついていてとっても快適)

そして翌朝目覚めて待ち受けていたのは、これまた広大な日の出。

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砂漠で日の出なんて今思い出すと贅沢すぎる……。

こうして清々しく始まった2日目は思いっきり砂漠アクティビティを楽しんだ。
ラクダに乗って移動したり、岩を登ったり、砂漠の丘を猛ダッシュしたり。
ガイドをしてくれた現地の人たちの、岩と岩の間を迷うことなくずんずん進んで行く姿がいかに砂漠と共生しているかを物語っていた。

そんな砂漠探検で出会ったのが、アラビア半島に広く暮らすベドウィンという部族による厚いもてなしだ。乾燥した砂漠の中で出してくれた熱くて甘いお茶は、まさにオアシスともいうべき憩いの味だった。

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こうして、自然の雄大さ、人の暖かさ、ラクダの乗り心地の意外といいことを学び、私の1泊2日の初砂漠体験は幕を閉じた。

たったの2日間だったにも関わらず、一気に砂漠の奥深さと自由さに魅了された私は、絶対にまたここを訪れるという確信と希望を胸に抱いて、再び首都アンマンへ6時間車に揺られながら帰って行った。

あまりパッとしないイメージだったヨルダンが、最高の心の拠り所となったのだ。

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     (快く背中に乗せてくれたラクダとベドウィンのお兄さん)


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