”マーケティング活動”を社会の防災活動の発展に活かすアイデア

目次
1:ここで紹介する「社会活動」とは
2:マーケティング活動を定義する
3:”マーケティング活動”を通したコンセプト開発
4:コンセプト開発を通して防災活動を発展、多くの人に浸透させる
5:マーケティング活動とマーケティングを混同させない
6:おわりに1:ここで紹介する「社会活動」とは何か?

ここで紹介する社会活動を「自然災害から身を守る防災対策」と定義したい。
日本中を震わせた近年の災害でいうと2011年の「東日本大震災」や2016年の「熊本地震」、2020年に起きた「パンデミック(新型コロナウイルスの蔓延)」などが挙げられるが、私たちは「防災対策」について正しい知識を身につけ、対応しているだろうか。

著者自身、「No」であるが、ほとんどの方々が「No」であると推測する。

ここまでタラタラと長〜い文章をお届けしてしまっているが、私は、この防災対策における「課題」を”マーケティング活動”で補えるのではないか、と考えている。


2:マーケティング活動を定義する


ここで言う、”マーケティング活動”を下記と定義する

①顧客を理解する
②「仮説」を発展させるようなヒントを得る
②「顧客を動かしているものは何か」の仮説を考える
④コンセプトアイディアを創る
 →イメージを深めるためにコンセプトをビジュアル化する
⑥コンセプトが広がり、社会が良くなるイメージを可視化する
⑦イメージを可視化した上で、社会に浸透させる(伝える、情報を伝染させる)

①:”顧客”を理解する

前提、東日本大震災やパンデミックの影響により、日本社会は以前より”防災対策”に大して強い関心を寄せるようになったと考えている。

・ヒアリング
・SNSなどの口コミ調査結果

を通じ、防災未対策の人たちは「大規模な災害が起きても何とかなる…」と考えていることがわかった。

引用元:マーケティングトレース 黒澤 友貴さんより

→「防災」を自分ごと化をできていない人は「何とかなる」というような「正常性バイアス」がかかってしまっているのではないか、とも推測できる。

上記から、「課題の定義」を行う
「防災未対策」の人は、正常性バイアスが働いているため、論理的に必要性を訴えるだけでは動くことができない

②「顧客を動かしているものは何か」を考え、仮説を立てる

課題の定義より、ではどのようなアプローチ方法を行えば顧客は動くことができるのであろうか。

まずは仮説を考えてみよう。

ヒントは、実際に「災害を乗り越えることができた地域にあるのではないか?」

ある調査によれば、「伝承・お祭り」などの地域に根ざしたイベントを活用することで災害時の最適な行動を促していることがわかってきた。

有名なのは、、、「津波でんでんこ」だ。

津波てんでんこ(つなみてんでんこ)は、津波からの避難についての標語ないしは合い言葉である。
「てんでん」とは、「てんでに」や「てんでんばらばらに」という意味で、「津波てんでんこ」とは、薄情なようではあっても、「てんでんばらばらに急いで早く逃げよ」という、津波から逃れるための教えである。
三陸地方では昔から「津波起きたら、てんでんこだ」と伝えられてきた。

上記より、「問い」と「仮説」を定義した。

引用:マーケティングトレース 黒澤 友貴さんより

ここでいう「問い」は、
・どうすれば、災害があってもなんとかなる、と考えている人を動かすことができるか

が「問い」で、

ここでいう「仮説」は、
・「伝承・お祭り」などで防災意識が根付いている人は、災害時に助かっている人が多いのではないか

がここでいう「仮説」だ。

論理的に防災重要性や必要性を啓蒙しても動かない層(防災に関心がない層=自然災害への危機感がない層)を動かすためには、

・無意識に働きかけるコミュニケーション
・「伝承・お祭り」のような「物語の力」を使うこと

の2点が必要になってくるのではないか、と考えた。

3:”マーケティング活動”を通したコンセプト開発

④コンセプトアイディアをつくる

無意識に働きかける顧客とのコミュニケーションとは何か?
あらゆる可能性が考えられるが、コミュニケーション×ストーリーといえば、
「小説」ではないか思う。

小説には論理的な説明(ロジックに重きを置いたもの)と異なり、物事が時系列的に進み、人の感性に働きかけるような特徴をもちあわせているため、「防災」の人々への意識づけ、という意味合いでは非常によいアイデアではないかと考えている。

<コンセプトアイディア>
・防災小説(チャットGPTなどのツールを使うことで時間を短縮!)

↓↓↓イメージをビジュアル化したものがこちら

防災小説のビジュアル化 引用:マーケティングトレース 黒澤 友貴

「防災」をテーマにして小説をビジュアル化したのち、チャットGPTを使い、小説を「防災×短編小説×太宰治文体」と容易にイメージ化することが可能だ。

もし、太宰治が「防災」をテーマに小説を書くことができたのなら
引用元:マーケティングトレース 黒澤 友貴さんより

続いて、、「変身」で有名なカフカの文体で物語を書くと下記となる。

もし「カフカ」が”防災”をテーマに小説を書いたのなら?
引用:マーケティングトレース 黒澤 友貴

上記の「小説」アイディアを早速ビジュアル化してみると…


こんな感じに・・・

ターゲットは10代〜70代までの幅広い年代に設定したことから上記のようなデザインになりました(笑)
まだまだブラッシュアップはできそう。

4:コンセプト開発を通して防災活動を発展、多くの人に浸透させる

④コンセプトが広がり、社会が良くなるイメージを可視化する

コンセプトを広げることで、”防災”に対する人々への意識づけ、
今ではSNSというツールも発展したことで「シェア」も発生する。

拡散」のイメージを視覚化すると、、、

コンセプトが人がることによって、社会が改善していくイメージ
引用:マーケティングトレース 黒澤 友貴

上記のようなコンセプトから、実際にものを作り、CMや口コミ、SNSという、「手法」を使うことで人々に防災の発展・広がりをつくることができるのではないか、と思った。

5:”マーケティング活動”と”マーケティング”を混同させない

ここまで、”マーケティング活動”を通して「防災」というテーマ、視点から社会課題を改善させる、という一連の流れを書いてきた。

社会課題を解決させるため、マーケティング活動を通して世の中を改善させていくことができる、のは非常に大切なことだと考えている。
ただ、多くの人が「マーケティング活動」をすること、が目的となってしまっている人も多いのではないだろうか。

「マーケティング」はもっと奥深いもので、端的にこれが正解だ!といえるものではない。だからこそ、「マーケティング活動」と「マーケティング」は切り分けて考える必要があると私は考える。

6:おわりに

今回、この一連の活動を得て、あらゆることに「問い」を立て、仮説をだし、言語化、コンセプト化することで言葉を目に見える形にする、この一連の流れは「活動」であり、本当の意味での「マーケティング」ではないのではないか?という「気づき」を得ることができた。

マーケティングに携わっている身として、「活動」と「マーケティング」は混同しないように今後も活動していきたい、そんなことをふと思った。

長い文章をここまで読んでいただき、光栄です!
良き休日をっ!!!(キラキラ)



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