日本や世界の日々のホットニュースの意味と背景を皆様と一緒に考えます。世界を訪問する私の体験を皆様と共有し、何が見えるかを考えましょう。時折、幕末から今日まで日本現代史の節目の物語…
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2021年8月の記事一覧
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政府部内でも、環境省と経済産業省の見解が大きく隔たっており、産業界は長期戦略を立てにくい状況にあります。このような辻褄合わせの基本計画にもとづいた削減計画の実現性は世界の専門家の目をごまかすわけにはいかないので、今年10月末にグラスゴーで開かれるCOP26で日本への信頼が繋ぎ止められるかいささか心配です。
「新エネルギー基本計画の難点」
*このエッセイの内容は、私のnote「耳で聴くしまはる塾」と重なる部分がありますが、聴くだけでは数字や事実をフォローしきれない部分もあるかと思いますので、あらためて眼で読めるように書きました。「耳で聴くしまはる塾」とあわせてご活用戴ければと思います。
1. はじめに
このほど、新しいエネルギー基本計画が策定されました。これは日本のこれからすくなくとも3年間のエネルギー政策の基本となるもので、
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政治主導は良いのですが、手法や前提が大きく変更されたので、基本計画とそれを踏まえた温暖化対策計画どおりに温暖化ガス削減が実現できるかについて多くの疑問が提起されています。橘川武郎氏は今回の計画はあまりに辻褄合わせになっていると批判しています。
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エネルギー基本計画は日本のエネルギー政策を決める根幹ですが、このほど策定された基本計画は、菅首相が4月の世界気候変動サミットで、比温暖化ガス排出を2013年比46%削減を国際公約したので、これまで日本が約束していた電源構成を大幅に変更することになり、多くの問題が生じていますが、この問題を3回にわたってお話します。