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ある日の記録

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日常の中でたまに起きる、忘れたくない一日のこと
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2017年7月の記事一覧

「フリ」をしてると積み重なって自分に染みつく。悪い方向でもいい方向でも。

「フリ」をしてると積み重なって自分に染みつく。悪い方向でもいい方向でも。

新卒で会社員になり4年以上経った頃、趣味を通じて友達ができた。当時、クライミングにハマり、仕事帰りに週1~2回通っていたジムで徐々に顔なじみが増え、そのうち何人かとは土日も一緒にジムめぐりをするようになった。みんな年齢も職業も出身もばらばらだけど、壁を登っている間は子どもに戻ったようにワクワクして、本当に楽しかった。

その中に、海外から来て日本で働いている子もいた。背が高くて優しくてお茶目な年下

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ピーナツと「お父さん」

ピーナツと「お父さん」

あれは小学校何年生の時だっただろう。

家族で車に乗ってどこかへ出かけていた。父が運転していて、母が助手席に座り、私たち3姉妹は後ろの席できゃっきゃしていた。

移動中、おやつに柿の種をぽりぽり食べていた。今では柿2、3個にピーナツ1個の割合でバランスよく食べるけど、子どものころは柿のほうばかり食べていた。残ったピーナツを持てあまし、何の気なしに、父に「いる?」と聞くと、父は「うん」と答え、こう言

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