言いたかったのに言えなかった
午前中、娘の荷物を受け取るために、小学校へ行ってきた。2学期から不登校が始まって、あっという間に春休み。親としてどう対応するべきか悩んだり、娘の前向きな変化を喜んだり。この半年間、感情のアップダウンで忙しかったなあ。
念のため娘に「今から荷物もらいに学校へ行くけど、一緒に行く?」と声をかける。思ったとおり答えはNOだったので、私ひとり職員室へ。長期休暇中の校舎はいつもより静かで、時間がゆっくり流れている気がした。
***
担任の先生から、図工の作品や返却されたテスト、お道具箱が入った大きな紙袋を受け取る。娘が学校で過ごしていた気配を感じるものたちが、ふと目に入ると何とも言えない気分になった。
最近の娘の様子を報告し終えると、学期末ということもあってか、先生が門まで送ってくれた。
今どうするのがベストなのか、一緒に考えてくださった先生方。忙しいなかオンライン授業に対応してくれて、娘と学校をつないでくれた。不登校が始まったばかりの頃、余裕がなかった私は、毎日かかってくる学校からの電話に出るのがしんどくて、ちょっとあたりがきつくなってしまったこともある。
今日は「感謝の気持ちを伝えたい」、そう思って学校へ来た。でも、私の口から出てきたのは「ご迷惑をお掛けすると思いますが、よろしくお願いいたします」という言葉だった。
***
今noteに書いたところで先生には届かないけれど、心の中でぐるぐる渦巻いているだけなら、まだ外に出した方がいい気がする。
春休みが終わったあと、学校が私たち親子にとって、どういう場所になるかは分からないけれど、今はただ「ありがとう」を言いたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?