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【イベントレポ】仕組みと家族の力で実現する 子どもの「自分でできた!」を増やす空間づくり

仕事をしながら家事と育児、毎日忙しく過ごしている働くママたちにとって「家をきれいに保つ」「子どもが自発的にお片付けをするように育てる」ことはやりたくとも、どうしても後回しになってしまうこと。
でもやっぱり理想は、整理整頓されたきれいな家で心地よく暮らしたい!
子どもにも「片付け」を教えて、自分のことは自分でできるようになってほしい!
そんな想いを持ったママたちが集い、ライフオーガナイザーの黒井せいこさんをお呼びして、仕組みと家族の力で実現する、子どもの「自分でできた!」を増やす空間づくりについて学んできました。
目から鱗の考え方や、ぐさぐさ刺さるTIPSが盛りだくさんで大満足の講座だったので、そのエッセンスを記憶が新鮮なうちにレポートします!

会場は豊島区・大塚にあるコワーキングスペース付きプレスクールRYOZAN PARK!以前別のイベントでお邪魔させて頂き、「子どもと一緒に学べる場所」がすごく良かったので何か一緒に企画をしたい!とディレクターの近藤さんにアプローチして、今回のイベントの開催に至りました。


STEP1 目的と現状を知る

講座の冒頭にまずは、個人ワークで自分の現状を言語化しました。

・あなたの家族の中での1番の役割は何だと思いますか?
・あなたのおうちが片付かない理由はなんだと思いますか?
・あなたのおうちのゴールはどんな状態ですか?

現状も目指すゴールもその人、家庭、家族ごとにそれぞれ。
隣同士で共有した後に、黒井さんからこんな質問が。

「毎日どんなお母さんでいられることが理想ですか?」

そして「それは先ほど『家族の中での役割』と答えたことと一緒ですか?」

「家族の中での役割」として「食事作り」「家族の健康を守る」「サポーター」等と答えた人が多かったのですが、それは私たちが在りたい理想のお母さんではありませんでした。
私たちが在りたい姿は「子どもと一緒にたくさん遊ぶ」「家族の時間を大切にする」「毎日ゴキゲンでいる」など・・・毎日仕事に家事育児、タスクに追われていて「理想」を見失っていたことに気付かされました。

そして「おうちのゴール」も人それぞれですが、それは家族全員で決めて、共有して、全員が自分事として捉えないと絶対に機能しないもの、ということも目から鱗。
人は主体的に決めたことしかやらない、そりゃそうですよね・・・人に決められた目標やレールの上を歩かされるのは誰だって嫌です。片付けの仕組み作りや、片付いたおうちのゴールイメージ設定はは必ず家族全員で!

(聞き入るママたち・・・子どもたちは仕切りの向こうのプレイエリアでasobi基地のアクティビティを楽しんだり、ひょっこり覗いてみたり笑)

STEP2 片付けの基本を知る

ここでは片付けの基本ステップを学びました。
・家にあるすべてのものに住所を決める
・毎日使ったものをその住所に戻す

その繰り返しで家の「キレイ」は保たれます。

片付けの流れとしては、様々な書籍でも紹介されていますがシンプルなPDCAが基本。

① すべて出す
② 分ける
③ 住所を決めて戻す
④ 運用する
⑤ 修正する

住所を決めて、戻すということを仕組み化、習慣化することで考えることなく、自然と家がキレイ保たれるそうです・・・散らかる理由はシンプルで、住所が決まってないと「これどうしよう・・・」って考える時間が発生する、そしてそれがストレスになり「とりあえず」置いたものが積み重なり散らかっていく。思い当たる節が多すぎて胸が痛かったです・・・

STEP3 子どもの空間作り


そしていよいよ講座は本題へ!

黒井さんが提案するのは「子どもがやりたいときにいつでもできる空間作り」です。
幼少期、小学校低学年くらいまでにどれだけ「できた!」を繰り返して、習慣化できるかで自己肯定感を育てることができます。片付いた空間だと子どもが色んなことにチャレンジできるし、親としてもやらせてあげる余裕が持てます。散らかった部屋だと、親も子どももどこに何があるか分からない、スペースがない、危ない、など色んなハードルが生まれますよね。
黒井さんの娘さんは年中の時から自分でお弁当作りを始めたそう、これもキッチンや冷蔵庫に何があるかを把握していて、子どもでも手に取りやすい仕組みになっているからです。(年少の娘がいる身としては・・・来年お弁当を作っている姿は想像できませんでしたが汗)

このSTEPのキモは、お片付け術や仕組みの作り方というノウハウではなく、すべては子どもとのコミュニケーションの取り方でした。

・片付けのやり方について子どもに相談する、任せる、信じる
・おもちゃを定量化・定位置化して子どもに取捨選択する
・子どもの特性や性格を活かした片付け環境を作る(並べるのが好き、大雑把に入れるだけ、のがやってくれるとかありますよね)
・保育園や学校の準備は子どもの仕事にする
・求められたら助ける

「どうせできないだろう」「時間がかかるし・・・」という気持ちは分かりますが、ぐっと堪えて子どもを信じて任せてみると意外とできたりします。
お母さんが「この子ならできる」と思えばできる、逆にお母さんが「まだ無理でしょ」「できないよ」と思うと子どもはできないという言葉がズシンと響きました。


STEP4 家族の力を最大限生かす


家族を動かす一番のポイントはコミュニケーションです。
子どもも夫も(?!)気持ちが満たされていると、自然と動いてくれるもの。褒めることはもちろん、どんなに小さくても一人の人間として信用し、頼り、任せてみると主体的に行動してくれて、小さな「できた!」が増えていきます。

結果!この4つのSTEPを積み重ねていくと、家族みんながごきげんに過ごせるようになります。
家族の中で頼り合うことで、自尊心や自己肯定感が上がり、笑顔と感謝の連鎖が生まれます。
STEP1に戻りますが、家事に追われて毎日怒って疲れているお母さんは、私たちが在りたい姿ではありません。手放せることはどんどん手放して、家族が笑顔で心地よく過ごせる時間と空間を作っていきたいなあと心から思いました。

今回の講座は参加者10人で黒井さんを囲む形で、ぎゅっと近い距離でお話を聞けて、質問や意見交換もたっぷりできた満足度の高い時間でした!

最後、感想共有の後にせっかく働くお母さんが10名この場に集ったので、各自が実践している「忙しい中で時間を生み出すコツ」「手放した家事や家庭内タスク」をシェアしたのですが、そちらがまたまた目から鱗!まだまだ手放せることはあるな、と感じました。

講座を通してお片付けの基本を学べたことはもちろん良かったのですが、それを実践する基盤となる家族のあり方や子どもや夫との日々のコミュニケーションの取り方について考えたり、気付かされたことが多く、今後のアクションに繋がる大きなキッカケとなりました!

私事ですが、来週引っ越しを控えていて住環境が大きく変わるので、改めて夫とどんな暮らしを作っていきたいか話し合い、これを機に持ち物の見直しをして、子どもの「自分できた!」を増やす空間作りに取り組みたいと思います。

黒井さん、本当にためになる貴重なお話とたくさんの気付きをありがとうございました!

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