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保育士を辞めて気づいたこと

今日は私の一人語りです。興味がある方は読んでいただけたらと思います。

私が保育士を辞めるときに気づいたこと、
それは自分が思っている以上に保護者の方に見てもらっていたということ。

保育士と保護者は対の関係で取り上げられがちだと思います。
モンスターペアレントなどの言葉があるのもその象徴ではないでしょうか。
現に子どもを思うがゆえに厳しい言葉をいただくこともあります。
保育士をしていた時私はどちらかというと、保護者に好かれているとは思ってはいませんでした。

子どもたちは毎日のように
「せんせいだいすき」「せんせいにあいたい」
と自分の思っていること(良いことも悪いことも)素直に伝えてくれます。

でも、保護者の人と話すときって
子どものことについて話さないといけなことがあるとき
保護者の人からの園への要望についての返答
また、毎日の送り迎えで子どもの様子を少し話すくらい

そんな中で、自分がどう思われているかなんて判断する材料もなく、
どちらかというと
頼りないと思わているんじゃないか、信用されていないんじゃないか
という不安がずっと頭の片隅にありました。

でも、いざ辞めることを保護者の方に伝えたときに
「来年もうちのこみてほしかった」
「せんせいのことすきだったのに」
「せんせいのおかげでまいにちたのしそうにいってましたよ」

と、たくさん暖かい言葉をいただきました。

自分では全然自信がなかった保護者の方との信頼関係。
でも、自分が思っている以上に
保護者の方は私の姿をよく見てくれていて、私の子どもへの思いに気づいてくれていた
それだけで涙が止まりませんでした。

辞めるときに気づくなんて酷な話ですよね。
でも、辞める決断をしたからこそ保護者の方の気持ちを知ることができました。

これを見ている保育士さんに伝えたいのは
自分が思っている以上に保護者の方はよく見てくれているということ。
私たちの仕事は数字に表れるわけでもなく、
自分が成長しているのか正しいのかすら分かりづらい。
でも、やることをやっていれば
ちゃんと評価してくれている人がそばにいる。
それを受け取る機会は少ないと思うけれど、
あなたを信頼して頼りにしている人はきっといる。

そう思って毎日を過ごしてほしい。

そしてこれを見ている保護者の方に伝えたいのは
素敵な保育士さんだなと思う先生がいたらぜひその言葉を伝えてあげてください。
私たちは子どもの成長だけがやりがいじゃないんです。
保護者の方からの暖かい言葉でしんどいことも乗り越えられるんです。
私たちはあなたの敵ではありません。
本当はお互いに子育ての強い味方でいたいんです。

長々と書いてしまいましたが、私の保育士を辞めたことで気付いたことを伝えたくて今回書かせていただきました。
保育士さんが辞めてから後悔しないように、大好きな先生が辞めて保護者の方が後悔しないように
どんな人との関係もはかなくもろく、互いの思いやりでできている。
ましてや、離れてしまえばもう2度と会えないかもしれない濃いのに儚いこの関係。
今ある関係を大切にしてくださいね。

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